3日目 (2006/07/06)
     

 3日目の朝がやってきました。

 今日はどこへ行こうかとウダウダ考えた末に決まったのが、おととしの香港で決行したトラムの旅の続編です。 前回は東の終点の筲箕灣(シャウケイワン)まで行ったので、今回の目的地は西の終点、堅尼地城(ケネディタウン)です。

 そしたら帰りに上環で春生貿易に寄ってこよう。 ついでに晩飯もその辺で。 というのが今日の予定です。

     
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起きたら雨  目が覚めると 08:40。 外は雨模様です。 どうやらこの時期の香港は雨が多いようですね。 そういえば昨日も午前中は雨が降ってました。

 これじゃ出かけるのに傘が必要だな、めんどくさいな。 ところで今日はどうしよう?

 などと管理人の管理人と話し合ったり、持っていった NINTENDO DS で脳トレなどやってたら、いつの間にか 10:00 を過ぎてるし。

 とりあえず飯じゃ。 と、きのう淺水灣の Welcome スーパーで買ってきたパンとソーセージとチーズと果物を広げて、食事タイムです。

 食べ始めてみると・・・クロワッサンもテュロスも美味いじゃん!!。 それにソーセージとスモークチーズもイケてます。 香港まで来て、スーパーの食いもんもないだろ、とか笑いながら美味しく食事ができました。

 パンが美味しいのは、イギリス文化を引き継いでいるからでしょうか。 クロワッサンなんか時間が経ってるので全然パリッと感がないんですが、それでも美味しいんです。

 さて果物なのですが・・・、こちらはどうもイカンです。 リンゴはジューシーじゃなくて甘味もあまりない。

 バナナにいたっては、はっきりマズイ!。 剥くときに皮が硬い上に引っ付いちゃって剥きにくいし、甘い香りがしないし、中身も固いし。 剥き終えたら、ボロボロですもん(笑 これレッドバナナってやつなんでしょうか。

 ひょっとしてこの茶色いバナナはそのまま食べるものではなく、調理用だったのかもしれませんね。 見た目が変わってたので買ってみたのですが、冒険は失敗でした(残念

 飲み物は、PARKnSOHP で買ってきたネッスルの缶コーヒーと牛乳です。 缶コーヒーは香港の飲み物にしては甘さ控えめで、私は好きです。 牛乳はちょっと薄めですが、まぁまぁとのことでした。

クロワッサン

テュロス

ソーセージ

スモークチーズ

リンゴ

  皮が茶色のバナナ
ネッスルのコーヒー
牛乳
天星小輪で中環へ  窓の外を見ながら 「雨、やまないかね〜」 などと話しながらゆっくり食事をしてたら、もう 10:30。 それからさらに 「雨、やまないかな〜」 と外を見ながらぼーっとしてたら、いつの間にか 11:30。

 すると雨があがってきたので、よっしゃ出かけよう。 でもどこへ?

 実はホテルを出た時点で、どこに行くかまだ決まってなかったんです(笑。 とりあえず重慶大厦に両替しに行ったりしながら、今日の目的地を話し合いました。

 そして決まったのが、トラムの旅その2。 一昨年トラムの東の終点まで行ったので、今年は逆に西の終点に行ってみようという案です。

 私たちは天星小輪で中環に渡りました。 しかし今日の船長ヘタクソだな。 接岸に手間取って行きつ戻りつ。 埠頭が工事中なので大きく回りこまなきゃならないにしても、そんな操船でだいじゃぶなのか?

 中環のフェリーターミナルを出て正面のトラム道(徳輔道中)に向かうとき皇后像廣場を通るのですが、一昨年にはなかった噴水がありました。 今年香港に行っていろいろ変わったなぁと感じましたが、この噴水も変化のひとつです。

 廣場の一角には、ミネラルウォーターのボトルが積み上げてありました。 見ていると、時々あんちゃんが来て運んでいきます。 暑い中、たいへんね〜。

皇后像廣場の噴水

立法局大楼も
噴水越しになった

廣場の一角に積み上げて
あった水ボトル

トラムの旅

中環 → 上環

 気温は 31℃、湿度は 78%。 蒸し暑いです。 トラムはエアコンがないので暑いだろうなぁ。

 中環のトラム站に着いてみたら、ちょうど堅尼地城行きのトラムが来たところ。 しかし写真を撮っているうちに、とっとと行ってしまいました。

 ま、次もすぐ来るだろと待っていると、5台目が堅尼地城行きのトラムでした。 上環(ションワン)行き、石塘咀(シェクトンツイ)行きが多いですね。 乗り継いでもよいのですが、めんどくさいので堅尼地城行きを待ちました。 トラムはどんどん来るので、待ってもたいしたことはありません。

 13:05 乗車です。 トラムは空いていて、2階席先頭に陣取ることができました。 トラムはやっぱりこの席ですよね。

 走り出して 10 分ほどで、ヒルサイドエスカレータの空中歩道が見えてきます。 ヒルサイドエスカレータを利用する場合、MTR(地下鉄)よりもトラムのほうが歩かずに済んで便利でしょう。

 13:15 ごろ、トラムは上環に到着です。 上環止まりのトラムはここから引き返していきます。

 引き返すといってもトラムの場合は、逆方向に進むのではありません。 車体の進行方向は常に一定です。 だから上環に着いたトラムは、そのまま前方に進み、1ブロックを回り込んで逆方向の線路に合流します。

 右の写真は、逆方向の終点、筲箕灣行きのトラムが脇道から合流してきているところです。

堅尼地城行きのトラム

ヒルサイドエスカレータ

上環のトラム站

建物を回り込んで
合流してきたトラム

トラムの旅

上環 → 石塘咀

 上環を出ると右に直角に曲がり、すぐ先で左に直角に曲がります。 右に向かっているのは、中環方面に行く線路ですね。

 このとき左側を見ていると、有名な西貢のスイーツの店 「満記甜品」 の支店が見えます。 この店以前は 「手造甜品」 だったのですが、新港中心と同じように満記甜品に変わりました。

 そのままちょっとの間千諾道西を真っ直ぐに進み、今度は左30度に曲がり、すぐ先で右30度に曲がります。 この途中の横道、文咸西街の中ほどには有名なプライベートレストラン 「周菜」 があります。 一昨年行きました。 懐かしいなぁ。 周さん元気かなぁ。

 そこからは徳輔道西を道なりに真っ直ぐ進むのですが、干物屋が多い地区ですね。 開け放した窓から、干物の香りが飛び込んできます。

 この辺までは一昨年来ました。 ここから先は初めてです。 楽しみ〜。

 干物屋地区を過ぎると、香港にありがちな1階店舗、2階から上が住居の建物が続きます。 それにしても昼間から人通りが多いですね。 こういった景色を見ていると、日本にはない独特の活気を感じます。 それに何ともいえない懐かしさも。 このある種矛盾する感覚はなんなのでしょう。

 ところどころホテルやちょっと大きなレストランなどがある景色がしばらく続きましたが、だんだん商店が少なくなってきました。 中心地を過ぎ、ベッドタウンになってきた感じですね。

 しばらくすると右手に見えた香港商業中心を過ぎたところで、道路の右側の建物がなくなりました。 海が見えます。 トラムは海沿いの道に出たようです。

 ほどなくして、線路がややこしく交差し、ポイントがいくつかあるところに差し掛かりました。 ここが石塘咀(シェクトンツイ)の站です。 

 この辺りまで来ると、中心地の喧騒はなくなり、見るからにベッドタウンです。 左側だけに続く建物のほとんどは、マンションですね。

 時刻は 13:25。 日差しが強いです。 影が斜めではなく、ほとんど真下にできてますもん。 午前中は雨がやまないかと思っていましたが、今は一雨欲しいっ。

 石塘咀どまりのトラムは、ここから引き返して行き、堅尼地城行きはさらに先に進みます。

右に直角に曲がり

すぐ左に直角に曲がる

向こうに海が見えます

問屋街を進む

干物屋が多い

徳輔道西を進む

お、白いトラムだ

右側の建物が途切れた

石塘咀付近

堅尼地城行きは
ポイントを左に進む

トラムの旅

石塘咀 → 堅尼地城

 石塘咀を出ると、トラムはゆるやかに左に曲がっていきます。 そして眺望が開けてみると!! おぉ、高層マンションがびっしり。 壮観ですね。

 この辺は完全にベッドタウンです。 しかし細長い香港のビル、いつ見ても不思議です。 2つ3つ合わせて、もっと底面積の広いビルにすればいいのに・・・

 トラムはのっぽビル群を左に見ながらゴトゴト進みます。 しばらくすると、道路右手にも建物が見え始め、街中の様相を呈してきました。 どうやら終点の堅尼地城が近いようです。

 するとトラムは街角に停まりました。 そのまま時間が過ぎていきます。 あれ? 終点?

 あわてて見回してみると、2階は私たちだけではありませんでした。 もう一人、地元の人らしい若い男性が座っています。 なんだ、まだ終点じゃないんだ。 それにしてもなかなか動き出さないなぁ。

 そろそろ停まってから3分が経過します。 さすがにおかしいと思って1階に下りてみました。 若い男性も一緒に下りてきます。 すると!! 運転手いないじゃん(笑

 やばっ、終点らしい。 どうやって降りよう。 とそのまま固まっていると、間もなく左から運転手がやってきました。 そして 「あんたら、何やってんの?」 ってな感じで扉を開けます。 私たち3人は、あたふたと料金を払って降りました。 一緒に乗ってた男性は、地元の人じゃなかったんですね(笑

 よかった、降りられた(ほっ。 ということで、トラム西行きの旅はこれでおしまい。 中環から約 30 分の旅でした。

高層マンション群

普通の街並みに
なってきた

ここが堅尼地城

堅尼地城の街歩き  トラムを降りた私たちは、街を歩いてみることにしました。 ベッドタウンであるということ以外、予備知識はありません。

 歩き始めてみると、不動産屋が目に付きます。 やはりベッドタウンだからなのでしょうか。

 堅尼地城を歩いてみて感じたのは、わりと静かな街だなぁということです。 尖沙咀や中環だと昼間っから人通りがすごいですが、ここはわりと少ないですね。 のんびりした感じです。

 それにしても暑いです。 いま 13:50 ですから、暑くて当然ですが。

 私たちは、香港に行くといろんなとこで街歩きします。 そうするとその街がどんなとこか、何となく分かってきますね。 ここで結論。 堅尼地城はガイドブックにあったとおり、ごく普通のベッドタウンでした。

 ところでセブンイレブンの外でガチャポンらしきものを見たのですが、香港でも流行っているのでしょうか。 尖沙咀あたりではあまり見かけなかったような気がします。

見上げれば
高層マンション

小さな女の子を
行水させてました

店主は居眠り中

ちょいとショッピング  商店が続いている通りを歩いていると、管理人の管理人が立ち止まりました。 Chinese Antique Furniture とあるので、中国のアンティーク家具の店です。

 覗いてみるとショーウィンドウには小物、奥には家具が積まれています。 ところが入ってみようとしたら、鍵がかかってるんですよ。 営業中の札がさがってるのに。

 するとどっかから女性が小走りに寄ってきました。 そして黙って鍵を開けます。 そして 「Welcome」。 のんびりしてますね〜(笑

 店に入ると、エアコンがギンギンに効いてました。 こんなに効かさなくてもいいのに・・・

 ここでは、ピアスを買いました。 ピアスの横に小さなカードが立ててあって、「Swarovski」 と書いてあります。 私はこれを何となくメモっておいて、帰国してからネットで調べてみたんですが・・・

 そしたら!! スワロフスキーって有名なブランドなんですね。 買い物をしているときには2人とも全然知りませんでした。 私たちって、ほんとにブランド音痴(笑

アンティークショップ

家具の中には興味を
惹かれるものもありました

道路側には小物が

一休みするところを物色  買い物を済ませてさらに街歩きしたのですが、暑い中を歩いてちょっと疲れてます。 そこで一休みするところを探すことにしました。

 すると!! 「佳記」 って看板が見える!! ひょっとしてB仔涼粉で有名なあの佳記甜品? 本店は元朗だから、支店か? と色めきたちました。 しかしよく見ると甜品ではないようです。 ということで素通り。

 他にもいくつかの店がありましたが、どうもピンときません。 そこで懸案になっているマクドナルドに入ってみることにしました。 今年に入ってから見た香港の旅番組で、香港のマックにしかないという何とかバーガーを紹介してたんです。

 ところがマックを見つけて入ってみたのですが、香港ならではのメニューが見当たりません。 微妙に味が違ったりすることはあるでしょうが、普通のものを食べてもつまらないです。

 仕方ないのでマックを出てみると・・・お、向かいに街市らしきものがあるじゃないですか!! 街市フリークの私たちがこれを見逃すはずないです。 レッツゴー。

あの佳記甜品か?

どうもピンとこない

マックに入ってみよう

街市を見て歩き  街市は主だった街にはたいていある、公設市場です。 だいたいにおいて屋台街のような食堂が併設されていて、飲み食いもできるようになっています。 食堂がある場合には1枚目の写真のように 「熟食中心」 と書いてあるので、すぐ分かりますね。

 私たちはさっそく入ってみました。 中に入るとエスカレータがあるだけです。 これを上がればいいのね。 エスカレータ脇の壁にも、案内がありました。 楽しみ〜。

 エスカレータを上がったところは、どうやら肉のフロアのようです。 床には血が!! リアルですね(汗

 肉の種類はいろいろです。 牛、豚、鶏のほか、蛙や鳩もありました。 肉に関してはいつも不思議に思うことがあります。 冷蔵設備がないんですよね。 氷も使っていないようです。 これでだいじょうぶなんでしょうか・・・。 全部売り切ってしまうので、問題ないってことなのかなぁ。

 ここの街市では、1Fが肉と魚と果物、2Fが野菜と干物と日用雑貨になっていました。 そして3Fが熟食中心です。 私たちは熟食中心に行く前に、ひととおり見て回ることにしました。

 しばらくは街市の写真が続きます。 街市の雰囲気が大好きなので、ついつい写真をたくさん撮っちゃうんですよね。 お付き合いのほどよろしくです。

街市だ!!

このフロアは肉ですね

壮観です

干物屋さん

 
干物、漬物、卵などが
並んでいます。

干物、シラス、ニンニク、
カシューナッツなど
ですが、どういう
取り合わせなんでしょ。

卵は皮蛋(ピータン)です。
以前香港に行ったとき
スーパーで買ったことが
ありますが、美味いです。
 
野菜のフロアです。
品揃えはすごく豊富。

知っている野菜もあり
知らない野菜もあり。

キウイは50円
モモは38円です。
 
栗の向こうにある白い
筒のようなものは、
たぶんマコモダケです。
さっぱりしてて美味いです。

冬瓜は夏バテ防止に
よい野菜ですね。
しかしもうちょっと
痩せたほうが・・・

これ、よく見るのですが
正体を知りませんでした。
調べてみたたら、
苦瓜のようです。
 
大好きな介蘭です。
なぜ日本にないんだ?
左の空洞になった野菜は
分かりません。

花屋さんにこんなものが
ありました。
なんなのでしょう。

猫も売っています。
ウソです(笑
気持ちよさそうですね。
熟食中心で一服  街市を一渡り見たので、3Fの熟食中心に行きましょう。 ノドが乾いていたので、飲み物があればなぁ。 甜品があったらスイーツを食べてもいいかなぁ。

 3Fに上がるエスカレータの頭上には、歡迎光臨。 うむ、歓迎ごくろう。

 エスカレータを降りてみると、かなり広い。 中ほどは全部座席になっていて、周辺にはたくさんのお店があります。 お店に行って注文し、適当に座って待つシステムです。 シンガポールのホーカーズと同じですね。

 私たちは1周して全部の店を見てみましたが、甜品専門店はなさそうです。 そこで飲み物を扱っている店のすぐ前に席をとり、珈琲を注文しました。

   $15.00 (225円) 凍檸檬珈琲
   $15.00 (225円) 凍珈琲

 凍珈琲はアイスコーヒー、凍檸檬珈琲はレモン入りアイスコーヒーです。 もちろん私は凍檸檬珈琲のほうです。 変なものはたいてい私ですから(笑

 でも凍檸檬珈琲、個人的には悪くないと思うんですけどねぇ。 これで3回目になりますが、さっぱりしててけっこうイケますよ。

 コーヒーを飲みながらこれからの予定を相談したりしてましたが、ふと見るとあっちのテーブルのおっさんがタバコをすってます。 お、タバコいいの?

 ですぐに店員のところに行き、タバコをすうジェスチャーをしながら 「オーケー?」 と聞いてみました。 すると小皿にお茶を入れて持ってきてくれました。

 ん? 灰皿じゃない。 そういえば灰皿は見当たりません。 でも用意してくれたからいいや、と一服させてもらいました。

お客さんは少ない

14:30 という半端な
時間だからでしょうか

この店で注文

凍檸檬珈琲

凍珈琲

海に出てみる  熟食中心でたっぷり休憩した私たちは、体がだいぶ楽になりました。 よし、また動けるぞ。 今度は海のほうに行ってみよう。

 建物を出るときふと見ると、おや? こっちが正面だったらしいですね。 どうやら裏口から入ってたらしいです。

 私たちはゆっくりしたペースで街を抜け、城西道を渡って海っぺりまで出てみました。 さえぎるものがないので、すごい日差しです。

 海っぺりにまで出てみると、なかなかいい景色ですね〜。 広々としていて、島が見えたり対岸の景色が見えたり、ロケーション抜群。

 海に向けてベンチが設置してあったので、ちょっとの間座って海を見ていました。 そして一服。

 でも一服する時間だけでもう限界。 何しろ暑い!!。 こんなに暑くなければしばらくベンチに座っていたのですが、もういいや。

 近くのベンチにはヨーロッパ系の男性とおぼしき人が、座っていました。 私たちが着いたときにはすでにいて、私たちが退散するときもまだ座っています。 むちゃくちゃ焼けるでしょうね。

 さてそろそろ堅尼地城を後にしましょう。 特に見るべきものもなかったですし。

 近くにあった巴士站に向かいます。 そして北角(ノースポイント)行きの急行巴士を見つけて乗り込みました。

 トラムで帰ってもよかったのですが、エアコンのないトラムはもういいや、ということで巴士にしました。 さよなら堅尼地城。 もう来る機会はないと思います・・・たぶん。

城西道を渡って海へ

左前方には島が

右前方には対岸が

昴船州あたりでしょうか

振り返ると
マンション群

巴士で

ヒルサイドエスカレータへ

 巴士は 15:15 ごろ発車しました。 もちろん私たちは2階の先頭席に陣取ります。

 ちなみに先頭座席は、あまり人気がないそうです。 後部のほうが広いからだそうで、先頭座席に来るのは子供か子供連れくらい(笑。 でもいま乗っている巴士は、座席の争奪戦は全くありませんでした。 だって、ほら・・ね

 しかし2階先頭席からの眺めは最高です。 私たちはこれからも2階の先頭座席を目指します(きっぱり。

 巴士はちょっと渋滞ぎみの通りを進みます。 ふと見ると、フルペインティングされたトラムがいました。 キモカワイイかも。 いくらキモカワイクても、エアコンがないのは同じですけど。

 出発から 20分ほどで、干物屋さんが多い地域まで帰ってきました。 道端で干物を干しています。 ん? 道端で干してていいんかいっ。 ほこりと排気ガスは気にしないんですかね。

 ここで香港の風景を2枚。

   香港の風景1     香港の風景2

 多いんですよ、こういう人たち。 車の間を、とても上手に渡ります。 中には車が迫っていても平気なひとたちもいて、全く避けなかったりして。 そういうとき運転手はほぼ間違いなくクラクションを鳴らすので、香港の街はうるさいってことになります(笑

 巴士はほとんどトラムと同じ道をたどり、28分ほどでヒルサイドエスカレータの下に到着しました。

 以前は巴士を利用するなんて "無理" と思っていましたが、少しずつ乗れるようになりました。 なんか嬉しい。

2階先頭からの景色
最高です!!

上環が近づいて
きました

道路で干物を干す
これぞ香港

陸橋が見えてきた
降りなきゃ

春生貿易行へ  ヒルサイドエスカレータのところで巴士を降りたその訳は、春生貿易行(WOREHOUSE)です。 2年前に行ったことのあるレース屋さんで、管理人の管理人が買いたいものがあって行くことにしました。

 私たちは、ヒルサイドエスカレータで荷李活道(ハリウッドロード)を目指しました。 上り始めてすぐ左側に沾仔記麺食が見えますが、あれ? 店構えが変わってる!! ずいぶん綺麗になっちゃったなぁ。

 沾仔記麺食はあとで行く予定なので、今は見るだけにして先に進みます。 しばらくするとエスカレータがちょっと途切れ、道が右に曲がっているところがあります。 ここで見下ろせる道が荷李活道。

 さて荷李活道を歩き始めましたが、16:00 になっても日差しは強烈でした。 歩いているだけで汗だくです。

 ふと見ると絨毯屋さんがありますが、売り物の絨毯がその強烈な日差しをたっぷり浴びてました。 別に私たちが心配する問題でもないのですが、商品が焼けちゃわないのか?

 歩き始めて 10 分ほどで、前方にフリンジクラブが見えてきました。 おっけー、おっけー、この交差点を右に曲がって坂を上れば春生貿易行です。

 ふむ、こうやって来てみると、すごく簡単だな。 2年前は何を血迷ったか荷李活道の先の堅道(ケインロード)まで行ってしまい、えらい苦労して発見した春生貿易行です。 でも "正しい道" を通れば簡単なんですね (^^;;

ヒルサイドエスカレータ

荷李活道

右の建物は警察

日差しが強い!!

フリンジクラブが
見えてきた

レースを買う  お店の前に行くまでは 「まだ、あるかなぁ」 などと心配もありました。 何しろ香港はどんどん変わっていますから、2年前にあったからといって今もあるとは限りません。 でも春生貿易行は健在でした。 よかった(ほっ

 入ってみると、前はおやじだけだったのですが、若い女性店員がいます。 お、儲かってるのか。

 管理人の管理人は、さっそく積み上げられた商品を物色しています。 でも欲しいものがなかったようでした。 その様子を店員さんが見て、「何が欲しいの?」 と聞いてくれました。

 実はオーガンジーのカフェカーテンが欲しかったらしいのですが、望みのサイズのものがありません。 そこでサイズを示すと、「そんなサイズのものはないわ。 幅はこのテーブルセンターが合うから、3枚買ってって自分で縫ったら?」 だって。

 管理人の管理人は、その勧めにしたがってテーブルセンターを3枚購入です。 透けた感じがなかなか綺麗でした。

 その他お土産用に、ティッシュカバーや口を紐できゅっと閉じることのできるシューズケースなどを買いました。 ここで値段交渉です。

 「こんだけ買うから、ちょっとまけてくれない?」

 「いや、うちは安くしてるからまけられないわ」

 「そこを何とか」

 「やっぱりダメ、まけられないわ」

 う〜ん、しっかりした店員さんだこと。 結局ガードが固くて値引きは全くしてもらえませんでした(残念。 一昨年はおやじが応対してくれましたが、まけてくれたのに・・・

 まぁ、値引きなしでも日本で買うよりずっと安いからいいですけど(でもなぁ、少しくらいまけてくれたっていいのに

春生貿易行

前は外にディスプレイ
なんてなかったなぁ

うず高く積まれた商品

真ん中の女性はお客
赤いシャツの女性が
店員さん

適当に積まれた商品

入口のワゴンには
ティッシュカバー

九記牛腩へ向かう  買い物を終えた私たちは、少し早いですが晩飯を食いに行くことにしました。 店は決まっています。 九記牛腩です。 昼飯が早めだったので、もうおなかが空いちゃってて (^^;;

 九記牛腩は初めてですが、事前リサーチで鴨巴甸街(アバディーンストリート)あたりと見当をつけていました。

 私たちは、荷李活道でヒルサイドエスカレータに戻りました。 そして通り越して鴨巴甸街を目指します。 鴨巴甸街はヒルサイドエスカレータから3本目の横道です。

 荷李活道を歩いていると、日本食の店を見かけました。 中には入りませんでしたが、覗いてみるとパック詰めの寿司などが置いてあります。 やはり香港は日本食が流行っているのでしょうか。 しかし美味しいのかなぁ・・・

 鴨巴甸街には 20 分ほどで着きました。 がちょっと先の行き先表示に公衆トイレの表示があります。 私はトイレに行きたかったので、私たちは鴨巴甸街の先の美輪街(ミールンストリート)に曲がりました。

 階段を下りていくと、右側に公衆トイレがありました。 公衆トイレは初めてなので、ちょっとビビリながら行きましたが、なに綺麗なもんです。 ちゃんと掃除のおじさんがいて、管理が行き届いてました。

 その後私たちは、トイレのある細い道を鴨巴甸街まで戻り、左に曲がってさらに坂を下りました。 と、次の横道まできたとき、管理人の管理人が左の横道を見て 「あった!」 と言っています。 通りをのぞいてみると赤い看板が見えます。 その横道は歌賦街(グーフストリート)でした。 鴨巴甸街にあると思っていたらちょっとずれてましたね。 見つかってよかった。

 実は九記牛腩の前に来たときふと見ると、左の坂はさっきトイレのために下りてきた美輪街(笑。 右の写真を見ると、九記牛腩の看板が写ってますもん。 なんで先に気付かなかったんでしょう・・・

荷李活道に戻る

ヒルサイドエスカレータを
通り越す

お、公衆トイレがある

美輪街を下る

九記牛腩、うまいっ  九記牛腩に着いてみると、キンキラキンの文字が燦然と輝いています。 覗いてみると満席。 夕食の時間でもないのに混んでるとは、さすが有名な店ですね。

 席が空くのを待って店に入り、さっそく分かりやすいメニューを見ます。 よしっ、これにしよう、「上湯淨牛腩と咖哩牛筋腩ね」。 もちろん発音できないので、メニューを指差して指で 「1つ」 をジェスチャーします。

 ところがオーダーを取りにきた兄ちゃんが、何か聞いてきてなかなか立ち去りません。 「○×△○×△?」 ・・・なんだろ。 ここで勘のいい管理人の管理人が気が付きました。 「今頼んだの、麺じゃないよ」

 「あ、そっか」、ということでオーダーし直しです。

   $24.00 (360円) 上湯牛腩伊麺
   
$24.00 (360円) 咖哩牛筋腩伊麺

 上湯牛腩伊麺は、あっさりスープが絶品でした。 肉はちょっと硬めでしたが、そんなことはほとんど気にならないほど美味しいです。

 咖哩牛筋腩伊麺はカレーバージョンですが、こちらもいいですねぇ。 かなりこってりした感じのカレースープですが、とろとろに煮込まれたスジは最高。

 ただし、香草(シャンツァイ)が入ってて、ちょっと気になりました。 私は香草が苦手なんです。 香草が好きな管理人の管理人は、美味しそうに食べていました。 どちらかというと上湯牛腩伊麺のほうが美味しいと言っていますが、これは私も同意見です。

九記牛腩

キンキラキ〜ン

上湯牛腩伊麺

咖哩牛筋腩伊麺

沾仔記麺食で2杯目  なかなか美味しかったね、などと話しながら店を出た私たちが次に向かったのは、沾仔記麺食(チムチャイゲイ)です。 そうです、もう1杯食おうという魂胆です。 これ予定の行動ですから。

 店を出て左に歌賦街を進み、最初の角を左に曲がって鴨巴甸街に入ります。 そして短い坂を下って、突き当りを右に曲がります。 この通りが威靈頓街(ウェリントンストリート)です。 あとは真っ直ぐに進めば、ヒルサイドエスカレータをくぐってすぐ右に沾仔記麺食があります。

 ヒルサイドエスカレータで上るときに見えたとおり、沾仔記麺食は店構えがだいぶ変わってました。 ずいぶんおしゃれっぽく綺麗になりましたね。 儲かってんですねぇ。

   2年前の沾仔記麺食

 ガラス張りで外からよく見える店内は、まだ夕食の時間になっていない 17:33 なのに、ほとんど満席です。 店に入るとすぐに案内されましたが、もちろん相席でした。

 注文したのは、蝦雲呑麺です。 おや、高くなった。 前は $10.00 ぽっきりだったのに・・・

   $13.00 (195円) 蝦雲呑麺

 スープを一口飲んでみたら・・・。 あれ? こんなに甘かったっけ? 味はいいのですが、かなり強い甘さを感じます。 2年前の味を完全には覚えていないので、味が変わったかどうか断言はできません。

 蝦雲呑は相変わらず美味しいっ。 プリップリの蝦がぎっしり詰まってて、食感も味も最高。

 多少値上げはありましたが、それでも平均よりは安い値段ですし、やはりお勧めのお店ですね。

 そういえば、私たちの向かいで食べていた若い女性、すげぇ食べ方でした。 青菜炒めを食べるとき、なぜか青菜がテーブルに飛び散るんですよ。 食べ終わったあとには、10本以上の青菜が散乱してました。 どうやって食べるとあんな風に散乱するんでしょ(笑

威靈頓街を進む

ヒルサイドエスカレータを
くぐる

沾仔記麺食

蝦雲呑麺

いったんホテルに帰る  香港は小さめの丼なので2杯くらい簡単と思っていましたが、食ってみるとなかなかの量。 私たちはパンパンになったお腹を抱えつつ、いったんホテルに帰ることにしました。

 徳輔道中まで出てトラムに乗り、中環まで行きます。 そしてMTRで尖沙咀へ。

 けっこう動いたので疲れました。 ホテルに帰って一休みです。

 買って帰った飲み物を飲みながら、デジカメからノーパソに画像を吸い出したりして盛り上がりました。 しかしノーパソがあるとメモリカードの残量を気にしなくなるので、撮影枚数が青天井になりますね(笑

トラム站で待つ

逆行も関係なし

シンフォニーオブライツを

楽しむ

 ホテルで1時間ちょっと休んだ私たちは、19:45 ごろ夜の街に繰り出しました。 行き先は尖沙咀プロムナード。 そうです、シンフォニー・オブ・ライツです。

 実は何度も香港に行っているのに、まだ見たことないんですよ。 それで今回は行ってみようということになりました。

 地下道で海の方向に向かい、香港太空館の横で地上に出ます。 あとは海に向かってちょっと歩けば、尖沙咀プロムナードです。

 そろそろ 19:55 ですが、思ったほど混んでませんでした。 ウィークデイだからでしょうか。 これならゆっくり見ることができそうです。

 シンフォニー・オブ・ライツは、20:00 ちょうどに始まりました。 香港島のビルのほとんどが参加しているらしく、音に合わせていろんな光が踊ります。 屋上からレーザーが出たり、ビル全体の明かりが明滅したり、いろいろ考えてありますね〜。

 振り返ると、九龍側のビルも参加してました。 いっしょになってライトが踊っています。

 初めてのシンフォニー・オブ・ライツはかなり楽しめましたが、撮った写真を見てみると全然伝わりませんね(汗。 単なる夜景(笑。 そういうことなので、香港へ行ってご自分の目で確かめてください。

 



九龍側のビルも参加


これ、終わった後です
この写真が
いちばん綺麗なんて
なんじゃこれ?  シンフォニー・オブ・ライツは 12 分ほどで終わりました。 私たちは、ゾロゾロと帰る人たちの流れに乗って、ホテルに向かいます。 と、尖沙咀プロムナードの説明パネルがありました。

 このパネル内容はいいんですが、最後の1行はどうしちゃったんでしょ(笑。

 このあと地元の女子高生4人組に、「写真撮ってください」 などと頼まれたりしながら、20:40 ごろ私たちはホテルに帰りました。

尖沙咀プロムナードの
説明パネル

管理人の管理人の

独り言

 香港の静と動を見たような一日。 ただ食べる二重の楽しみは胃袋の許容範囲を超えてしまったわ。

 くっ、くっ、苦しい!!