1日目 (2003/03/09)
     

 ガイドブックで調べて、昼食は熱海の「外松」に決め、のんびり走って夕方宿に入る予定です。でも予定はあくまでも予定なんですよね・・・

     
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どぴーかん♪  昼食を熱海でとることにしたので、午前10時に出発です。・・・と思っていたのですが、出かけたのは10時半でした。予定なんてそんなもんです。

 横浜から国道1号、横浜新道、新湘南バイパスと走って海に出て、西に向かいます。

 写真は、新湘南バイパスから見えた富士山です。天気がよかったのでめちゃくちゃ綺麗でした。

新湘南バイパスから
望む富士山

国府津(こうづ)の
サービスエリア
 平塚、大磯あたりが軽く渋滞してましたが、大磯から西湘バイパスに乗れば、箱根まで一直線です。天気もよく、たいへん気持ちよく車を走らせました。

 西湘バイパスの途中には、国府津のサービスエリアがあります。伊豆、箱根方面に出かけるときには、そのサービスエリアで小休止するのが常ですが、今回も一休みしました。

 国府津サービスエリアは海沿いにあり、天気のよい日には景色がとても綺麗なところです。

 海を見るのも久しぶりです。海風は強かったですが、しばしの間、海をぼーっと見ていました。

国府津のSA

太陽にきらきら光る
国府津の海

熱海「外松」で昼食  昼食は、事前に調べておいた熱海「外松」に決めていました。西湘バイパスを降りて熱海市街に入ります。

 「外松」は熱海のひとつ先の駅「来宮」(きのみや)の駅前から、坂道を上がった場所にあります。地図を頼りに行きましたがいまひとつ自信がなかったので、携帯で電話して場所を聞きました。その結果、今走っている道で間違いなく、あとちょっとそのまま上れば右側にあるとのことでした。

 あとちょっと、と言う表現は難しいです。「もうすぐ」と思っていた私たちが少々不安になりかけたころ、やっと「外松」が見えてきました。

 私事ですが、目的の場所は必ず携帯に電話を登録することにしています。今回もその登録が役に立ちました。

 「外松」は山の斜面にへばりつくようにありました。敷地は広く、大きな庭があって梅が咲いていました。桜もいいですが、梅もいいもんですね(^^)。

 かなり長い階段を上がると、外松の暖簾が見えてきました。ここってお年寄りにはきびしい階段かもしれません。

 暖簾をくぐって中に入ると、仲居さんがいて・・・あれ誰もいない。レジのところも無人。なんだかなぁ。

 管理人の管理人が奥に向かって声をかけると、やっと仲居さんが出てきました。のんびりしちゃってるんだな、熱海は。

 熱海「外松」は合掌造りの建物が特徴なのですが、残念ながら私たちが通されたのは隣の別館でした。でも眺めがいいから、ま、いっかって感じです。

 さて席についてメニューを見ましたが、食べるものは決まっています。"瓦そば"です。

 "瓦そば"は、茶そばをかるく焼いて具をあしらい、暖めた瓦に乗せて出されます。日本そばの焼きそばですね。それをつけ麺のようにおろし入りだし汁で食べます。

 えー?、と思うかもしれません。私たちもそうでした。でも食べてみたらいけてました。かなりまいう〜です。

   瓦そば  \1,500
   セット    \500

 セットにすると、ご飯、茶碗蒸、ゴマ豆腐、赤だし、香の物が付きます。ボリュームもあって、満足できる昼食でした。わざわざルートをはずれて来た甲斐があったというものです。

やっと外松に到着

大きな庭には梅が

眺めのよい席に
案内された

おぉあったぞ瓦そば

セットにしてもらった

一路天城へ  「外松」を出て熱海市街へ戻り、東伊豆の海岸沿いを南下しました。実はこの時点で、大幅に遅れています。昼に熱海のつもりが、外松を出たのは2時過ぎでした。宿には遅くとも5時までには入らなければなりません。

 少々焦りを感じながら海沿いを走り、どの辺で中伊豆に入ろうかと走りながら考えていました。そして宇佐美あたりで適当に曲がっちゃいました。時間があれば伊豆高原あたりまで海沿いを走り、別荘地の桜並木を見てみたかったのですが、時間が押しているのでしかたありません。

 宇佐美から大仁までは、くねくねの山道です。でも昔に比べれば道幅も広くなっていますし、舗装もよくなっています。そんなに走りにくい道ではありません。

 大仁から修善寺までは狩野川沿いに走ろうと思っていましたが、ふと見ると修善寺道路というバイパスの案内板があります。時間短縮も必要だったので、利用することにしました。

 修善寺道路は快適で、15分も走ると修善寺に着いてしまいます。便利になったものです。

 修善寺からは狩野川沿いに天城に向かいました。走り慣れた道なので鼻歌まじりです。この時点で4時過ぎなので、なんとか5時までには宿に入れそうです。

 天城を越えて少し走ると、ループ橋が見えてきました。ループ橋は2層構造になった特殊な橋で、空中に突き出しています。急坂やヘアピンカーブを無くすために作ったものなのでしょうが、ここって何度走っても目が回ります(笑。

 ループ橋を通り過ぎたら、もう目的地の七滝(ななだる)です。案内板に従って左に曲がり、ループ橋の下を七滝に向かいます。途中満開の河津桜を見つけて写真を撮りました。

 河津桜は、1月の終わり〜3月の始め頃まで1ヶ月以上も咲いている桜で、シーズンの最後に間に合ったわけです。地元の人は染井吉野と比べて「下品」などと言いますが、どうしてどうして美しいものです。

 写真を撮った場所から少し行くと、目指す七滝温泉ホテルが見えてきました。4時55分到着です。間に合った(^^;;

天城のループ橋

2周ぶんをぐるぐる
目が回る (@@)

満開の河津桜

散る前に間に合った

とても綺麗♪

七滝温泉ホテル

 七滝温泉は、七滝のすぐ近くにある温泉場で、何軒かの宿泊施設があります。私たちが泊まった七滝温泉ホテルは、その中では大きなほうでした(と思います)。

 駐車場には河津桜の木があり、これも満開でした。仲居さんの話によると、桜の花が散り始めると掃除がたいへんなのだそうです。桜の花びらは車に張り付きやすく、張り付いたあと乾燥するとなかなか取れなくて困るとのことでした。見てるだけの私たちには、ただ美しいだけなのですが、いろいろとご苦労があるものですね。

七滝温泉ホテルの外観
部屋と部屋からの景色  案内されたのはいちばん奥の部屋で、隣が片側だけなので気楽でした。

 決して広いとは言えませんが、こぎれいにしてあり感じはよかったですね。

 窓からの景色はいいです。桜と菜の花が満開で、黄色とピンク色のコントラストが春らしさを演出していました。

 横浜を出たときにはドピーカンで、午前中もずっといい天気が続いていましたが、仲居さんの話ではなんとここでは午前中に雪が舞ったとのことです。たしかに着いたとき曇ってはいましたが、横浜より暖かいはずの伊豆で雪が舞ってたとは信じられません。でもその証拠は翌日目の当たりにすることになります。

 さて押してしまったためにすでに5時を回っていましたが、夕食の6時までにはちょっと時間があります。さっそく温泉を楽しむことにしました。

泊まった部屋
213号室

窓からは満開の桜が

菜の花も満開でした

さっそく温泉だ〜♪  七滝温泉ホテルには、2つの露天風呂(時間で男女が入れ替わる)と、3つの貸切風呂(露天、岩風呂、ヒノキジャグジー)があります。

 私たちは貸切風呂の岩風呂に入りました。写真を撮ったのですが、ごめんなさい、何も見えませんね(汗。温泉の写真初めてなので、こんなに湯気だらけになっちゃうとは思いませんでした。

岩風呂・・・なんですが
夕食〜♪  温泉を楽しんだ後は夕食です。どれも美味しく食べました。全体的な評価としては可もなく不可もなくといったところですが、途中で出てきた舟盛りの刺身は、さすがに伊豆ですね、とても旨かった。

 舟盛りの内容は、マグロ赤身、サーモン、甘海老、サザエ、ホタテ、イカ、アジでしたが、特に旨かったのはマグロ赤身とアジです。アジは地元で捕れたものだそうで、臭みまったくなしでただただ旨かった。赤身はマグロなので地元ではないのでしょうが、これはめちゃくちゃ旨かった。あんな赤身を食べたのは初めてです。

 他のおかずは、茹で蟹(2人に1パイ)、海老と筍の蒸し物サーモン巻きとクラゲとキュウリの酢の物白身魚の粕漬けとホオバ味噌とアンズゴマ豆腐茶碗蒸ムール貝と魚すり身の蒸し物とホタテとムースとエシャロット魚すり身とオクラの揚げ物半身伊勢海老が入った寄せ鍋味噌汁香の物デザートフルーツです。

 面白かったのは、ムール貝の皿にあったホタテですね(写真中央の白っぽい2個)。ホタテを加工したものだという話ですが、コンニャクのような食感で、初めて経験するものでした。

夕食全景

まだ舟盛りは来てない

途中で出てきた舟盛り

また温泉  さて夕食のあとすることと言えばただひとつです。温泉ですよね。と言うのは、七滝温泉は小さな温泉場で、温泉場に付き物の歓楽街はまったくありません。外に出てもやることはないんです。かと言って、街まで繰り出すのもめんどくさい。そしたら消去法で残るのは温泉ですもん。

 3つある貸切風呂のうち、露天に行ってみました。気温はかなり低いので(たぶん1桁)、髪を洗ったりする余裕はありません。さっさと湯船に入りました。

 さぁのんびり浸かろうかと思ったら・・・・・うぅ熱い。たぶん44度はあるでしょう。管理人の管理人は44度でも気持ちよさそうでしたが、私の好みは41度くらいなので私の限界を超えた温度です。

 でも気持ちは良かった(^^)。熱くなったら出て涼んで、また入り、堪能しました。

 ここの温泉はさらさらとした透明の湯です。ぬるぬるした湯はあまり好きじゃないので、気持ちよく入ることができました。

貸切露天風呂

湯量は豊富