日目 (2000/09/03)
     

 3日目は、アユタヤ遺跡の観光です。 シャングリラホテルのオプションツアーを利用しました。 アユタヤ遺跡は、先人たちの栄華が目に浮かぶような雄大な遺跡で、1日では見てまわることができないほど広大なものでした。

     
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集合場所は

どこじゃーーっ(汗

 さぁ、今日はアユタヤ遺跡のオプションツアーです。 集合は朝8:00なので、7:40くらいには集合場所に行きました。 なんとかかんとかカウンターってとこです。

 ところが、7:50になっても誰も来ません。 ツアーの参加者が集まってくるはずなんですが・・・。 ガイドさんなどの関係者もいないじゃないですか。

 あわてて一般のサービスデスクに行き、ツアーの集合場所を確認します。 スタッフの女性は親切に聞いてくれたんですが、どうも的を得ません。 ツアーのことを知らないのかな・・・。 そうこうしているうちに、もう7:55をまわりました。

 これには焦りましたね。 結局のところ、駐車場に案内されたんですが、もう皆さん乗り込んでて(^^;;

 なんでこんなことになったんだろー(?_?)

 ようやっとバスに乗り込んで、まわりを見回す余裕も出てきました。 すると、ほとんどの方はヨーロッパ系のようです。 一部は東洋系かな。 総勢20人くらいです。

 そしてなんと、日本人は私たちだけなんです。 さすがホテル主催のツアーですね。 こういうツアーも面白いっ。 わくわくしてきました。

 

大型バスで

アユタヤへ

 私たちが乗り込むと、ほどなくバスは出発しました。 定刻より少々遅れているのは、私たちのせいでしょうか。 そんなん知らんわいっ。

 バスは綺麗な道を、アユタヤに向かってひた走ります。 交通量も少なく、道もよく、快適なバスツアーです。

 走り始めてちょっとしたら、ガイドのおっさんが説明を始めました。 チャイニーズ系の人で、すごくなまりのある英語です。 でもなんとか半分くらいは聞き取ることができました。 それとも1/4かな・・・1/6かも (^^;;;  きっと今日の予定とか、注意事項とか、昼飯はどーするとか説明してるんでしょうね。

アユタヤへの道は
とても綺麗でした

あっち向いても

こっち向いても

遺跡また遺跡

 アユタヤに着いたのは9:00頃です。 シャングリラホテルから、約1時間の道のりでした。

 アユタヤは、チャオプラヤ川とその支流の間の中ノ島にある遺跡で、14世紀中頃〜18世紀中頃に栄華を極めたアユタヤ王国の遺跡です。 35代も続いた王朝ってすごいですよね。 さぞかし華やかだったんだろうなぁ。

 アユタヤに着いてバスを降りると、どちらを見ても遺跡、また遺跡です。 レンガや石を積んで作った建物や壁が、あるものは原型をとどめて、またあるものはほとんど残骸になって点在しています。

 ガイドのおっさんから注意事項と集合時間を告げられ、私たちはしばし自由に散策しました。 私たちに対しては、他のツアー参加者よりも、ゆっくりゆっくり丁寧にしゃべってくれたのは、おっさんの親切心でしょうか。 それとも私たちが行方不明になって、責任とるのがイヤだったんでしょうか(笑

 それにしても暑いっ。 しかもただ暑いんじゃなくて、べとーっとしてひじょーに蒸し暑いっ。 ちょっと歩くだけで汗がだらだら流れてきます。 よかった、ミネラルウォーター持って来てて。 東南アジアに行くといつも思いますが、ほんと、ミネラルウォーターは必需品ですね。 持ち歩かないと脱水症状になっちゃいますよ、東南アジアは。

 30分ほど散策してバスに戻り、また別の場所に移動して散策です。 え? どこを散策したのかって? そんなこと聞かないでくださいよぉ。 何しろガイドのおっさんの話はほとんど聞き取れないので、どこ歩いたかよく分かんないんです (^^;;;  とりあえずアユタヤです〜 (笑

 しかしアユタヤは素晴らしいとこですね。 説明なんか聞かなくても、なんとなく見てまわるだけですごく楽しい。 お寺が好きで奈良や京都を1人でまわったこともありますが、石造りの遺跡はまた違った趣で、とても美しく哀しいものでした。

雄大な遺跡群

塔がそこここに

周りは崩れて
ぽつんと残る遺跡

永い年月を
感じさせる

傾いた遺跡

うおっ、象に乗れる

 

 さて次にバスを降りたところには、なんと 「象乗り場」 がありました。 たくさんの象さんが並んでいます。 ここでガイドさんの話があり、希望者は象に乗れるんだそうです。 もちろん別料金ですが。

 象乗り場に近づいていくと、かわいい小象くんがいて、いっしょに写真を撮れるようです。 こりゃ撮らなきゃと思って行ってみると、有料でした。 たしか100バーツだったと思いますが、定かではありません(^^;;;

 そこで管理人の管理人が、小象くんといっしょに記念撮影することにしました。 すると小象くんはちゃんと前足を椅子にして、準備してくれます。 慣れたもんですね。 そして鼻をあげて、はいっ、ポーズ。

 その後は、もちろん象に乗りました。 エレファントライドってやつですね。 たしか1人400バーツ(1200円)だったと思います。

 地上1.5mくらいの高さの木組みの乗り場にのぼり、横付けした象さんに乗ります。 象さんの背中には木の椅子がしつらえてあって、大人3人が並んで座れるくらいの広さがありました。

 象さんの頭を踏んづけなきゃ椅子に座れないのでちょっと躊躇していたら、ここを踏んでのぼれ、と頭を指差してくれました。 なんか頭を踏むってのが抵抗ありましたが、象さんにとっては蚊が刺したほども感じないのかもしれませんね(笑

 さて象さんが動き出すと、うぉっ、揺れる揺れる。 のっしのっしと歩くたびに、前後左右にぐぃーんと持ってかれる感じです。 うーむ、決して乗り心地がいいとは言えないな・・・。

 象さんは歩いて広場を1周しました。 なんだ、これで終わりかいっ、と思ったら、そうじゃなくて象さんは柵の間から道路に出て行きます。 どこまで行くんでしょうね〜。

 途中ガイドのおっさんがいて、私たちのデジカメで撮ってくれました。 が、なんでこんなにヘタクソなんでしょ。 難しいカメラじゃないのに・・・。

 その後も象さんは、のっしのっしとどんどん歩いていきます。 すると、他のツアーメンバーが乗った象さんが見えてきました。 おぉ、追いつくかもしれない、と思ってたら、なんと私たちの乗った象さんはダッシュかけてます。 壮絶なデッドヒートになっちゃいました(笑。

 向こうのツアーメンバーも気がつき、「GO!」だの「HURRY」だの大騒ぎです。 もちろん私たちも「行けーーっ」だの「追いつけーっ」だの大騒ぎしました(笑。

 ただでさえ乗り心地悪いのに、ダッシュなんかかけるから椅子から振り落とされそうなほど揺れます。 結構真剣に手すりにしがみついちゃいました(汗。 そして、ついに追い抜いて1着〜〜〜っ。 ってなんで象レースになっちゃったんでしょう(笑。

 エレファントライドは20分くらいで終わり、乗ったとことは違う場所で降ろされました。 えっ? と思ってたら、ちゃんとガイドさんが待っていてくれて、バスに案内してくれました(あたりまえか。

象さんターミナル(笑

待機中の象さんたち

小象くん
かっわいい〜

はいっ、ポーズ

ガイドさんに
撮ってもらった写真

前を行くのは
同じツアーのメンバー


この象さんを
抜きました(笑

アユタヤの風景  エレファントライドの後は、また遺跡を見て回りました。 しかしほんとに綺麗。 もうそこらじゅうが撮影ポイントって感じです。 ということで、説明はできませんが、アユタヤの風景をお楽しみください。 いいとこでしょ?

 そうそう、途中でトイレ休憩があって、私だけトイレに入りました。 土産物屋の奥のほうにあったトイレでしたが、写真を撮ってきて管理人の管理人に見せたら、 「パスッ」 と言ってました。 ご覧になりたい方のために、一応紹介します。 見たい方だけ、くどいようですが、見てもかまわない方だけ、こちらをクリックしてみてください。

 それから、同じツアーに北欧系の家族がいたんですが、子供がめっちゃかわいいんです。 思わず写真撮っちゃいました。 北欧系の子供って、お人形さんみたいにかわいいですよね。

   

バーンパイン離宮へ

 ここでアユタヤ遺跡を後にし、次に行ったのはアユタヤの南20kmほどのところにあるバーンパイン離宮です。 着いたのは12:00ちょっと前でした。

 バーンパイン離宮は、17世紀にプラサート・トーン王が築いた宮殿です。 敷地は広大で、そこここに池が点在し、王宮をはじめたくさんの建物があります。 池越しに見る王宮は、なかなか美しいものでした。

 ここで有名なのは、象の形に刈り込まれた植木です。 日本でも、北海道にある鶴亀の形に刈り込まれた植木が有名ですが、象の植木もおもしろいですね。

 バーンパイン離宮には12:00過ぎまでいました。 ここもなかなか美しいところでしたね。 また行く機会ががあったら、こんどはもっとゆっくり見てまわりたいところです。

 さて観光はこれでおしまい。 午後はランチクルーズです。 私たちはバスに乗り、船着場に向かいました。

池越しに見ると
美しい

池じゃなくて堀かな

象の形に
刈り込まれた植木

原色が使われていて
きんきらきん

これぞ王侯貴族気分の

ランチクルーズ

 船着場に着くと、シャングリラホテルの専用クルーズ船が待っていました。 なかなか立派な船です。 他のツアーの方々も合流し、総勢50人ほどでこれからランチを楽しみながらの川下りです。 レッツゴー、腹減った〜。

 他のツアーが合流しても、日本人は私たちだけです。 他のツアーには、日本人が1人もいなかったんですね。

 船内に入ると、座席に案内されました。 座席にはネームが入ったカードが置いてあります。 指定席です。

 私たちは、中年の外国人男性と若い女性のカップルと相席でした。 男性はアメリカ人で、女性は現地の方のようです。 この男性のほうが、なかなか日本語上手なんです。 仕事で日本に何年かいたということでした。

 ランチはバイキング形式でしたが、さすがシャングリラホテル!。 内容は豪華ですね〜。 さっそく料理を取りに行き、ランチスタート〜。

 窓からの景色を眺めつつ、ゆったりとランチを楽しむこのひととき、もう王侯貴族気分です。 相席の方との話も弾み、とても楽しいランチになりました。

 ひょっとして、こんなこと(日本語が喋れること)まで考慮して座席が決められていたのかな。 だとしたらすごいことですね。 さすが一流ホテルの主宰です。

 ちなみに女性はいかにも現○妻といった感じでしたが、そんなこと聞けないので勝手に想像してました(笑。

 ランチを終えると、あとは何もすることはありません。 ただただ、のんびりと船旅を楽しみます。

 食事を終え、そろそろデッキに出てみようかと思ったら、突然のスコール。 熱帯特有のスコールはすごいですね。 空は真っ暗、雨は大粒、もう船室にこもっているしかありません。 でもスコールですから、ちょっとすればやむでしょう。

 と、30分ほどでスコールはあがり、デッキに出ることができました。 でも椅子もテーブルもびしょびしょ。 どうしようかと思っていたら数人のクルーが現れ、あっという間にきれいにふいてくれました。 クルーがてきぱきしているのも、シャングリラホテル主催だからなのでしょう。

 私たちはデッキで一服しながら、ゆっくり動いていく川岸の景色を眺めました。 のんびり〜、ゆったり〜、なんと形容したらいいのでしょうか。 この時間は至福のひとときでした。

 俗事はすべて忘れ、ただただ時間そのものを楽しむ。 これが最高の贅沢というものでしょう。

 そんな至福のひとときを満喫していると、クルーがハイティーを運んできてくれました。 ふと気がつくともう15:00です。 30分くらいもボーッとしてたんですね。 私たちはハイティーを楽しみながら、さらにボーッとしたひとときを過ごしました。

 出発してから4時間ちょっと、船はシャングリラホテルに帰りつきました。 クルンテップウィングが見えてきます。 そして船着場も見えてきました。 船はゆっくりと近づき、やがて接岸します。

 そうなんです、シャングリラホテル主催のツアーなので、シャングリラホテルの船着場に着くんです。 船を降りたら、5分で部屋に戻れます。 これって最高じゃないですか?

 たまたま申し込んだホテルのアユタヤツアーでしたが、もう大満足です。 こんなに楽しいオプションツアーになるとは想像してませんでした。 もしシャングリラホテルにお泊りになる機会があったら、ぜひこのツアーは体験してみてください。 絶対にお勧めです。

バイキング形式の
ランチを楽しむ

すごいっ、スコールだ

デッキもびしょびしょ

クルーが運んでくれた
ハイティーを楽しむ
すごく満足げ(笑

ロングテールと
呼ばれる高速船


向こうでの名前は
ルーア・ハン・ヤオです

次々と現れる寺院

シャングリラホテルに
到着


船着場が見える