6日目 (2017/12/02 sat)
     


 最後の日です。 今日の夜には日本にいることになるのですが、なんだか信じられません。 今香港にいるのに、なんで夜には日本なんだ? なんでかなあ・・

 さてそんな思いがよぎりますが、今日は一大イベントがあります。 香港旅行の最終日の午前中には、蓮香樓で飲茶を楽しむのがここ何年かの定番になっているんです。 香港では有名な飲茶のお店がいくつかありますが、蓮香樓は代表的なお店のひとつでしょう。 旧き良き香港スタイルの飲茶です。

 今日の予定は蓮香樓だけですが、今回の旅行では初体験のことがあります。 帰りは 香港 → 羽田 の直行便が取れず、関西空港でトランジット。 関西空港は行ったことがないのでちょっと楽しみ。

 それでは香港旅行最終日、さっそく始めることにしましょう。

     
    リンクをクリックすると
別窓で開きます
     
最終日の朝
 今朝は 2 人とも 07:30 に起きました。 蓮香樓に行く予定があるので寝坊はできません。

 出かける支度をしながらチェックすると、気温 18℃、湿度 76% です。 動きやすい気温ですね。

 窓から外を見ると、いつもの香港の景色。 ビルが林立し、ヴィクトリアハーバーにはフェリーなどの船が行き交い、香港島の山の上にはピークタワーが。 右のほうには昨日行ったスカイ100も見えています。 This is Hongkong !!! この景色ともしばらくお別れ。 よく見ておきましょう。


いつもの香港



This is Hongkong



天星小輪(スターフェリー)



離島へ行くフェリーでしょうか



これはタグボート



ピークタワー



スカイ100


蓮香樓へ向かう
 さて順調に支度もでき、私たちは 08:25 ごろ部屋を出て地下に降りました。 いつものようにショッピングモールから地下道に行こうと思ったんです。 ところがショッピングモールがまだオープンしていなくて、地下道への通路も開いてません。 なるほど、朝は直接地下道へ行けないのか。 こんなに朝早い時間に来たことがないので知りませんでした。

 仕方ないので地上階に上がって裏口から地上に出、麼地道(Mody Rd.)を歩いて尖沙咀へ向かいます。 重慶大厦で両替する予定なので、地上から行くのがちょうど良かったのかもしれません。

 朝の麼地道は人通りも少なめで、閑散とした感じです。 大きな犬を散歩させている人がいたりしてのんびりした雰囲気ですね。 香港の歩道は狭いのでちょっと人が多いと歩くのがたいへんですが、いつもこのくらい空いていると歩きやすいんですけど・・・

 重慶大厦に着いたのは 08:37 でしたが、ここでまたびっくりすることになります。 なんと!! いつも利用しているレートのいい奥ほうの両替屋が、全部閉まってる!!! 入り口近くのレートの悪い両替屋は開いてました。

 なるほどね、レートが悪いからふだんはあまり客が来ないけど、他が閉まっているときに開けてれば仕方なく客が来ますもんね。 私たちも "仕方なく" レートの悪さにブツブツ言いながら、入り口近くの両替屋で 1 万円だけ両替。 こんな落とし穴があるとは・・ちっ。

 両替を終えた私たちは、08:43 ごろ尖沙咀から MTR に乗りました。 電車はかなり混んでましたが、途中の金鐘で半数以上がおりてガラガラに。 きっと金鐘で乗り換えて灣仔や銅鑼灣に行くのでしょうね。

 そのまま中環まで行って電車を降りたのは 08:49 ごろです。 中環では G 出口から出て 08:58 ごろ畢打街駅で西行きのトラムに乗りました。

 トラムを降りたのは、機利文街(Gilman St.)駅です。 時刻は 09:02、わりと早めに蓮香樓の近くまで来ることができました。

 最初のころはトラムで蓮香樓に行くとき、永安中心の前にある文華里(Man Wah Lane)駅まで行っていました。 永安中心の建物が目印としてとても分かりやすいのでそうしていたのですが、文華里駅だと降りてから少し戻ることになります。 だから最近は機利文街駅で降りることにしています。 香港に何年も通っていろいろなことを少しずつ覚え、より効率よく動けるようになりました(嬉。

 トラムを降りた私たちは徳輔道中を少し西に進み、最初の横道で左(南)に曲がり機利文新街(Gilman's Bazaar)に入りました。 細い通りですがここを通るのが近道です。

 機利文新街はいかにも香港の裏道といった趣で、左側(東側)はビルの壁で右側(西側)には小さな店舗が並んでいます。 店舗の種類は雑多で、食堂・理髪店・服飾店などいろいろ。 食堂にはけっこう客が入っていて盛り上がってますね。

 機利文新街をしばらく進むと、ちょっと広い道路に出ます。 皇后大道中(Queen's Rd. Central)です。 蓮香樓はもうひとつ先の威靈頓街(Wellington St.)にあるので、皇后大道中を渡ってさらに先に進みましょう。

 私たちは左前方に見えている階段の道、士他花利街(Staveley St.)に入りました。 士他花利街は短い通りで、半分は階段。 香港島は海から山側に少し入るとすぐ斜面を登るようになるので、士他花利街のように階段だらけの道が多いです。 短く狭い士他花利街ですが、ここにも食堂がありました。 たくましい。

 士他花利街を少し進むと、また太めの道に出ます。 ここが蓮香樓のある威靈頓街。 右(西)に曲がって少し進むと道路の左側(南側)に蓮香樓の看板が見えてきました。 着いた~(^^)


閑散とした麼地道
前方に彌敦道と
i-SQUARE が見えている


機利文新街は典型的な香港の裏道


士他花利街から威靈頓街へ


威靈頓街を進むと
蓮香樓が見えてきた


蓮香樓で喧騒の朝食
 蓮香樓に入店したのは 09:08 ごろです。 機利文街でトラムを降りてから約 6 分。 やはり機利文街から来ると早いですね。

 さて店内に入ったのはいいのですが超満員。 座席はひとつも空いてません。 例年は 10:00 ~ 11:00 ごろに来ることが多く、その時間帯もわりと混んでますがこれほどではないです。 9:00 ごろの混み具合はとんでもないですね。 さあ店内グルグル座席探しが始まりました。 効率を上げるために分散して店内を巡回します。

 私が店内を 3 周ほどしたころ、管理人の管理人が見えなくなりました。 あれ? どこ行ったんだ? 探してみたら、奥まった一角にいました。 あの辺に空きそうな席があるのでしょうか。

 と私の目の前の 2 人組が帰りそうな気配。 これは張り付いていなければ。 少し待つと 2 人組は帰り支度を始めました。 さっそく管理人の管理人に手招きして呼び寄せます。 すると管理人の管理人がやって来たのですが、少し不機嫌。 「あっちで空きそうな席があったのに」 でも目の前の席が空くのを見ると、機嫌も直って着席。 やっと座れた。 入店してからすでに 9 分経過しています。 今回はだいぶ手こずったな。

 以前もう少し空いている時間帯に来たときはスタッフももっと余裕があって、座席に案内してもらえたこともありました。 基本的に案内してくれる店ではないので、そのときは少しびっくりしたものです。 しかし、今の時間帯のスタッフはフル稼働。 客の面倒をみる余裕なんかまるでないですね。

 ま、とりあえず席に座れて良かった良かった。 さっそくウェットティシューを出したり準備をしていたら、相席の女性 2 人組が声をかけてきました。 「座るまでにずいぶんかかっちゃって、たいへんだったわね」だって。 どうやら私たちのことを見ていたようです。 「ほんと、大変でした」と答えると、「どこから?」

 その質問に「日本からです」と答えたあたりでチェックシートと食器が運ばれてきて、会話は終わりました。 でもなんか嬉しかったな。 きっと心配してくれていたんだと思います。 今回の旅行では、倫敦大酒樓でも興記煲仔飯でも相席の人たちに声をかけてもらい、親切にしてもらっています。 また一歩香港に近付いたような気がして、嬉しくなったエピソードでした。

 さてスタッフに渡されたチェックシートは、テーブルに乗っているガラスの下に潜り込ませましょう。 これが蓮香樓流です。 それから食器と箸はそのまま使っちゃいけません。 香港の伝統的な習慣にのっとって、"洗杯" しなければ。 専用のボールがあるので、そこで器と箸をひととおり洗うのが洗杯です。

 これってお店に対して "ここの衛生管路は信用していないよ" と言っているような感じがしますが、お店が気にする様子もありません。 習慣なので、"そういうもの" という扱いなのでしょう。 管理人の管理人は慣れたもので、運ばれたそばから洗い始めていました。 さすがっ!!

 ちなみに蓮香樓では、お湯ではなくお茶を使って洗杯します。 お茶なので間違って飲んじゃいそうなのですが、あくまで洗うためのものです。 飲んでも害は無いですが間違わないように注意しましょう。

 お茶は普洱茶(ぽーれいちゃ)をオーダーしました。 お茶は何種類かありますが、普洱茶がいちばん好きです。 これで準備万端、ワゴンがまわってくるのを待つばかり。 さあて、食うぞ~。

 と思っていたら、さっそく管理人の管理人が動きました。 ガラスの下に潜り込ませてあるチェックシートを引っこ抜くと、ちょっと離れたところにいるワゴンを攻めに行きます。 積極的ですね。 ちょっとして管理人の管理人は2皿取って戻ってきました。 腸粉と包です。

 腸粉は米粉を水に溶いたものを薄く延ばして鉄板で焼いたもので、中にいろいろな具材を包みます。 そして魔法の醤油をかけて食べるのですが、皮がトゥルンっとしててめっちゃ美味い。 具材はシーフードや肉などですが、今回のは豚レバーでした。 管理人の管理人はレバーが苦手で、"失敗した~" と残念がってます。 私はレバー大好きなので、腸粉はほとんど1人で美味しく食べちゃいました。

 次は豚肉とタロイモが入った包。 排骨とタロイモを蒸し煮にしてご飯に乗っけたものは、ツェン灣から巴士で行く川龍村というところにある飲茶のお店 "端記茶樓" で食べたことがあります。 でも包に入っているのは初めてでした。 へえ~、こんなのもあるんだ。 これは少し薄味で物足りない味だな思って食べてましたが、さっき話しかけてくれた相席の女性が "それ、この店のベストメニューなのよ" と教えてくれました。 そうなんだ、教えてもらわなきゃ分かりませんでしたね。 多謝、多謝。

 でも後から考えたら、この "ベストメニュー" って表現は微妙ですね。 "お店の看板メニュー" とか "名物料理" といった意味なのか、単にその女性が "一番好きなメニュー" なのか・・・。 完全な意思疎通ができていたわけではないので、その真相は不明です。

 さて腸粉と包を食べていると、またチェックシートをつかんで管理人の管理人が出かけました。 また新たなワゴンを発見したようです。 今度持ってきたのは、大根餅と鶏の足でした。

 大根餅は 2 人とも大好きで、飲茶に行ったらもれなく食べています。 ところが蓮香樓の大根餅はいつもの大根餅とは違っていました。 普通多めの油で焼いてあるのですが、ここのは蒸してあるようです。 そのためさっぱりしていて、柔らかいものでした。 へえ~、こういうのもあるんだ。 香港の料理をずいぶん知っている気になっていましたが、まだまだですね。 あと 50 年くらい通い詰めなければ、香港の食を知っているとは言えないかもしれません。

 なお大根餅は焼いてあるほうが好きです。 焼いてあるととても香ばしいのですが、蒸してあるのはその香ばしさがありません。 多少脂っこくても、焼いてあるほうがよかったな。

 鶏の足は、香港に来て覚えた料理です。 あの見た目ですから最初は全く手が出ませんでした。 ところが何年か前にワゴン式の飲茶のお店に行ったとき、何種類かある料理の中で鶏の足が飛ぶように売れてあっという間に無くなってしまったんです。 そんなに美味しいのか!! それじゃ試してみなくちゃ!!

 ということで試してみたらこれが美味しいんです。 びっくりしました。 食べられるのは骨についている皮の部分だけなのでほとんど食べるところはないようなものなのですが、この皮がゼラチン質で何とも言えず美味しいんです。

 これまで豆豉味噌とケチャップの2種類の味付けを経験しましたが、どちらかというと豆豉味噌のほうが好きです。 蓮香樓のは豆豉味噌味だと思うのですが、醤油っぽい味がしたんですよね。 なんだか白いご飯が欲しくなるような味でした。 この醤油っぽい味、大好きな味です。 日本人にとって一番馴染みやすい味かもしれません。 お店によって味付けが違うんだということが実感された鶏の足でした。

 そのあともう一度管理人の管理人がワゴンを攻めに行って、蝦蒸し餃子を取ってきました。 透き通った皮の中に新鮮な蝦が入った定番のヤツです。 これはもう説明するまでもありませんよね。 めちゃくちゃ美味しいです。

 現在まで 2 人で 5 品食べました。 10 年前ならさらに 5 品くらい取りに行くのが当たり前でしたが、残念ながら最近は胃袋が小さくなってしまってそろそろお腹いっぱい。 悔しいけどほんとに量を食べられなくなりました。 ということでそろそろデザートのスイーツにしましょう。 今度は管理人が取りに行きました。

 スイーツはワゴンの上だけでなく、下の部分にあるショーケースにはいっていることも多いんです。 最初のスイーツ "ゴマ団子" は、その "下の部分" で見つけました。 ゴマ団子は日本でも食べていてその美味しさは知っています。 もちろん香港で食べるゴマ団子もすっごく美味しい。 今回のゴマ団子はアツアツではありませんでしたが、それでもとても美味しくいただけました。

 最後の一品は、エッグタルト。 これはもうチョー有名ですよね。 最も有名なのはマカオにある、"ロードストーズベーカリー" と "カフェ・エ・ナタ" ですが、香港でもかなり美味しいのが食べられます。 蓮香樓では初めて食べましたが、かなりレベルの高いエッグタルトでした。

 ただマカオのエッグタルトは焼き目が付いているのが普通なのですが、香港の場合焼き目が付いてないのが多いです。 蓮香樓のもエッグプリンの部分がすごく柔らかく、焼き目は付いてませんでした。 その点がちょっと残念だったかな。

 以上で朝ご飯は終了。 大満足の朝ご飯でした。 お会計はチェックシートを持って、帰りにレジで支払います。 今日は HK$213 でした。 ここでもやはり "以前より少し高くなったかな"・・と、香港の物価上昇が実感されました。

 最後に食器の洗い方のお話をひとつ。 蓮香樓では食器を洗うところがオープンになっているのですが、見ているとでかいカゴに食器を入れて熱湯の中でガシャガシャ揺するだけです。 食器を 1 つずつ洗剤で手洗いするなんて考え方は全く無いんでしょうね。 客が洗杯する習慣が分かる気がします。

 それから最後の最後にもうひとつ。 香港ではどんなに混んでいる飲茶屋さんでも、ゆっくり新聞を呼んでいる客が何人かいることが多いです。 個人的な感覚で言うとあり得ない。 混んでいるのだから食べ終えたらとっとと帰らなきゃと思うのが人情ですが、周りに待っている人がやくさんいても平気で新聞を読んでます。 しかもその人の前に並んでいるのは空の食器。 つまりもう食べ終えているわけですね。

 こういう情景を見ると腹が立つかもしれませんが、飲茶の歴史を考えると仕方ないのかもしれません。 一品か二品の飲茶をつまみながらゆっくりお茶をたしなむ、というのが飲茶本来の姿です。 場合によっては数時間に及ぶこともあるそうです。 そういう背景を考えると、ゆっくり新聞を読んでいるのが自然な姿なのかもしれません。


チェックシートと食器が来た
チェックシートはガラスの下へ


食器は洗杯する


普洱茶をオーダー
急須無しで
直接注いでくれるシステム


豚レバー入りの腸粉


豚肉とタロイモ入りの包


大根餅(蒸し)


鶏の足


蝦蒸し餃子


ゴマ団子


エッグタルト


英記茶荘で買い物
 食べ終えて蓮香樓を出たのは、10:10 ごろ。 もうホテルに帰るばかりなのですが、ちょっと寄るところがあります。 お茶屋さんです。 これも最近の習慣で、蓮香樓の帰りには近くのお茶屋さんでお茶を買って帰ることにしています。

 私たちは蓮香樓を背にして斜め左前に見えている階段の道に入りました。 鴨巴甸街です。 この狭い通りは山から下ってくる道なのですが、威靈頓街から海側はほとんど階段。 その階段部分を海に向かって下りていきます。

 するとすぐに皇后大道中にぶつかりますが、その通りにいつも行くお茶屋さんがあるんです。 皇后大道中に出ると右前方に見えるお店で、英記茶荘という店名です。 いくつか支店があるようなので、どこかで見かけた方もおいでではないでしょうか。

 私たちは 10:15 ごろ入店しました。 お店の勝手は分かっています。 入るとすぐにブレンド茶の量り売りのコーナーがあるので、お店の人に確認してから木枠の蓋を開けて香りをチェック。 なかなかいい香りのお茶が多いです。 しかし商品によって香りが全然違うのには、いつも感心させられますね。 中国茶のバリエーションってすごい!!

 このときは、3 種類買いました。 普洱茶、蔵舊普洱茶、玉蘭香八安です。 何のお茶をどのくらいの割合でブレンドしてあるのかは分かりません。 香りと値段だけで選びました。

 買い物を終えて英記茶荘を出たのは 10:23 くらいでした。 しかし今日の店員、全く愛想がなかったな。 愛想がないどころか始めから終わりまで仏頂面で、ほとんど口も開かない。 商売やる気あんのか? これまで英記茶荘で、あんなハズレの店員に当たったことはありません。 いつも丁寧に対応してくれています。 今日はツイてないってことですね(なんだかなぁ。


鴨巴甸街
ほぼ階段です


英記茶荘


永吉街を歩く
 英記茶荘を出た私たちは、鴨巴甸街から皇后大道中を挟んで向かいにある永吉街(Wing Kut St.)に入りました。 すごく細い路地です。

 単に徳輔道中に向かうのにちょうどいいので歩いただけなのですが、永吉街はごちゃごちゃしててすっごく面白かった。 ビルの谷間にとりとめもなく雑多なお店が並んでいて、道端には段ボールやらゴミやらが積まれています。 お店は、食堂、乾物屋、洋服屋、装飾品店、雑貨屋、食べ物屋台などがあり、ビルの入り口から覗ける通路には理髪店や他のお店もありました。 なんだかこの通りだけで、すべての用事が済んでしまうように思えてしまいます。

 私たちはこういった風景を見ているだけで楽しい!! 香港を好きな方は、似たような感覚をお持ちの方が多いのではないでしょうか。 

 途中人が集まっている食べ物屋台があってとても気になったのですが、残念ながら食事をしたばかりだったのでスルーしてしまいました。 何の屋台かよく分からなかったのですが、お腹に余裕があればたぶん寄っていましたね。

 それから時間が早いせいかまだ開いてない屋台がけっこうありました。 これが全部開いたらもっともっと賑やかな通りになるんでしょうね。 何気なく通った永吉街でしたが、香港チックな雰囲気を満喫出来て幸せなひと時でした。


永吉街


見上げるとビルの谷間



右は洋服屋、左は乾物屋



装飾品店



雑貨屋



食堂



盛り上がってる食べ物屋台



まだ開いてない屋台がたくさん


ホテルへ帰る
 永吉街を抜けて徳輔道中に出た私たちは、来るときに降りたトラムの機利文街駅に行きました。 トラムが来るのを待つ数分間辺りの景色をぼんやり見ていましたが、こういう何気ない時間が好きです。 香港ならではの景色を眺めているだけで嬉しいんです。 どうしてこんなに香港を好きになってしまったんだろう・・・

 そんなふうに何となく周りを見ていたのですが、いかにも香港らしいお店を発見。 "アメ横丁" ですって。 なんだかなあ。 こういうのがごく当たり前にあるのが香港ですよね。

 来るときはすぐ来るけど、何かの拍子にちっとも来なくなってしまうのがトラム。 この時もなかなか来ませんでした。 しばらくして跑馬地(Happy Valley)行きのトラムがやってきましたが、きっと混んでます。 間が空いた最初のトラムはまず間違いなく混んでますもん。

 駅に着いたトラムはやっぱり混んでました。 乗ろうか乗るまいかちょっと迷いましたが、次のトラムが近付いているのを発見してこのトラムはパス。 次のトラムも跑馬地行きで、思った通り空いてました。

 10:33 にトラムに乗り、畢打街で降りたのは 10:39 ごろでした。 MTR 中環の駅に向かいます。 10:45 中環のプラットフォームに降りると、電車はすぐにやってきました。 尖沙咀には 10:51 に着き、i-SQUARE から外に出ます。

 i-SQUARE のお店はまだ半分も開いていませんでした。 日本だと 10:00 にはだいたいのお店が開きますが、香港の開店は遅いですね。 以前 i-SQUARE の 6F にある満記甜品の支店に行ったとき、開店時間の 11:00 に合わせて行ったのにまだ開いてませんでした。 全体に開店時間が遅く、開店時間になってもまだ開かない。 それが香港です。

 ホテルの部屋に帰ったのは 11:03 ごろ。 とうとうこのときがやってきてしまいました。 荷物の最終パッケージングをし、忘れ物がないかどうか入念にチェックします。 大丈夫、何も問題ありませんでした。 後はフライトに合わせて空港に向かうだけ(寂


2 台目のトラムに乗る


11 時前の i-SQUARE は
まだ眠っている

九龍駅から空港へ
 時刻は 12:45、そろそろチェックアウトすることにしましょう。 帰りたくないですが帰らねば。 電話でバゲージのピックアップをお願いしました。

 13:01 スタッフがバゲージを取りに来ました。 私たちも一緒にロビーに降り、チェックアウトです。 チェックアウトは問題なく終了。 フロントでエアポートエクスプレスの九龍駅までタクシーで行きたい旨を告げると、グランドフロアに案内されました。

 グランドフロアでタクシーに乗ったのは 13:10 ごろ。 行先は空港ではなく九龍駅です。 窓から外の景色を眺めつつ、一人密かに香港に別れを告げているとドライバーが話しかけてきました。

     「お客さん、九龍駅までだね」
     「そうだよ」
     「このまま空港まで行かないかい?」
     「いや、九龍駅に行ってください」

 ま、お約束ですね。 タクシーはできるだけ遠くまで乗せたいわけですから。 ドライバーはしつこいタイプではなく、すぐにあきらめたようです。 その後は話しかけてきませんでした。

 タクシーは 13:23 ごろ、九龍駅に到着。 私たちはでかいスーツケースを転がしながら、ANA のチェックインカウンタに向かいました。 九龍駅でエアのチェックインができることを知ってからは、いつもこのコースで帰るようにしています。 いつも空いてて、並ぶことなんかありません。 とてもスムースにチェックインできるんです。

 ちなみに香港島の香港駅でもチェックインできるので、本港島に泊まった方は利用すると便利です。

 13:28 ごろチェックインを済ませ、13:33 エアポートエクスプレスのプラットフォームへ。 ここまで来ると帰らなければならないんだと実感します。 電車を待ってる時間がせつないんですよね。

 電車は 13:43 にやってきました。 しょうがない、乗車しましょう。 電車は何事もなく進み、13:50 ごろ青衣を通過、14:04 空港駅に到着しました。


九龍駅で ANA のチェックイン


閑散とした九龍駅のプラットフォーム
せつない・・・


エアポートエクスプレスの車内


ちょい遅れで離陸
 電車を降りた私たちは、プラットホームから空港内に向かいます。 空港はクリスマスの装いです。 デコレーションがとても綺麗。

 空港に入って最初に向かったのは、もちろんボーディングボード。 15:25 発の関空行き NH874 便は・・・あった、予定通りでホッと一安心。 それではさっそく出庫審査をやってしまいましょう。 やらなくちゃいけないことは早めに実行。 これ何度か痛い経験をして学びました。

 14:10 イミグレーションに行きました。 珍しく混んでませんね。 イミグレーションって混んでるイメージですが、こんなときもあるんだ。 ラッキー、ラッキー。

 14:18 イミグレーションを通過。 Gパンのポケットに入れてあるコインはショルダーポーチの網の部分に移し、ノートパソコンはケースから出し、上着は脱ぎ・・などなど事前にすべてやっておくのでイミグレーションはスムースに通過できました。 以前は金属探知機にコインが引っかかったり何かとバタバタしてましたが、だいぶ慣れました。

 イミグレーションを通過すれば後は飛行機に乗るだけです。 少し時間に余裕があるので、買い忘れているお土産を探すことにしました。 今いるフロアでは目的のものが無かったので、ひとつ下の階に移動。 しばらく探しましたが、なかなかいいものがりません。 やっぱり空港じゃお土産は難しいですね。

 結局お土産はペニンシュラのお店で、チョコレート菓子を買っただけでした。 その他には "萬寧"(mannings)で気圧対策用の耳栓を購入。 そうこうしているうちに、ラウンジに行く時間の余裕は無くなってしまいました。 搭乗ゲートに向かいましょう。

 出発は 26 ゲートです。 最後に買い物をしたペニンシュラのお店を出たのが 14:35、そのまま 26 ゲートに向かいました。 14:45 ごろゲートに着くと、機体の準備は済んでいるようですが搭乗はまだ始まってませんでした。

 ベンチで待っていると 14:52 登場開始のアナウンス。 さっそく列に並び、搭乗しました。 帰りの便の機体は B767-300、14:55 着席です。 B767-300 は初めて乗る機体で、座席のビジネスクラスの座席配置に少しびっくりしました。 左 2 列、中央 1 列、右 2 列という配置です。 ということは小さめの機体なのですね。

 15:12 ドアがクローズされました。 定刻で出発できそう。

 と思ったら、定刻の 15:25 になっても動く気配がありません。 ん? 遅れてる? 15:35 になってもまだ動きません。 大丈夫か? 関空トランジットだから遅れるとマズイんですけど・・

 ちょっと心配になったので、どのくらい遅れそうなのかアテンダントに聞いてみました。 アテンダントは確認しにいってくれ、その結果「トランジットは大丈夫です」とのこと。 ほんとか? と少し思いましたが、とりあえず大丈夫らしいのでホッとしました。

 結局 15:46 になってやっと動き出しました。 約 21 分の遅れですね。 これならトランジットは大丈夫そうです。

 16:07 フルスロットル、B767-300 は日本へ向けて無事飛び立ちました。 機は順調に高度を上げていきます。 16:15 ベルト着用のサインが消え、16:28 飲み物とあられが配られました。 さあ帰りはどの映画を観ようかな。

 迷った末に選んだのは "アトミックブロンド" という映画。 なんだかあまり面白くなかったなあ(あくまでも個人的な感想です)。

 17:40 夕食の時間です。 和食洋食を選べましたが、帰りは管理人の管理人・管理人どちらも和食を選択。 とても内容が良く、美味しくいただけました。 帰りの飛行機の楽しみと言ったら映画と食事。 その両方とも終わった今、すべて終わった感じがします。


B767-300のビジネスクラス


離陸機が並んじゃってます
混んでますね


お茶とあられ


美味しかった和食


関空でトランジット、そして羽田へ
 NH874 便は順調に飛行を続け、関西国際空港に向かっています。 現在の時刻は 18:30、いま高知上空なので関空までもう少し。 18:43 機は最終着陸体勢に入りました。 機外モニタを見ていたら、滑走路の照明が見えています。 あれが関空ですね。


     これより日本時間表記


 19:51 ごろ、NH874 便は無事着陸しました。 日本だ・・

 機は 19:55 完全に静止し、乗客が降り始めました。 ん? 19:55? これ って正しい到着予定時刻じゃないですか。 すごいすごい!! 香港出発のとき 21 分の遅れがあったのに、到着時刻は定刻通りなんて!! 途中少し強めにエンジン吹かしたんでしょうか。

 さて建物に入ってみたら、到着したのは 14 ゲート。 そのままイミグレーションかと思ったら、シャトルに乗って移動しなければならないようです。 関空はそれほど広くないと聞いていたのですが、シャトル移動はあるのですね。

 19:58 シャトルに乗り 20:00 下車。 短いシャトルでした。 20:05 にはイミグレーションを通過し、すぐバゲージクレーム 1 に荷物を受け取りに行きます。 荷物の受け取りって運ですよね。 ちっとも出てこなくて周りに人がほとんど居なくなってから出てきたりすると、なんてツイてないんだと思ったりします。

 このときはラッキーなことにすぐ出てきました。 20:08 には受け取って歩き始めてましたから、ほとんど待ち時間なし。

 さて乗継便 NH98 便はの出発時刻は 21:05 なので、まだ1時間近く余裕があります。 チェックインを済ませたら、ちょっと付近をうろうろしてみましょう。

 バゲージクレームは 1F で国内線出発は 2F 、エレベータで移動しましょう。 2F に着くと ANA のチェックインカウンターはすぐ見つかり、チェックインを済ませました。 さて、これからどうしよう。 何か軽く食べようか。

 たいした目的もなくなんとなく歩いていると、TSUTAYA なんかがあって日本に帰ってきたことが実感されますね。 その近くで見つけたのが、町家小路。 飲食街っぽいです。 さっそく通りに入ってみると、たこ焼き屋さんがありました。 よし、ここにしよう。

 お店は "たこ焼き割烹 たこ昌" という名前で、かなりな客の入りです。 ということはきっと美味しんでしょう。 あまり時間もないので 20:19 さっそく入店。

 オーダーしたのは "ソースたこ焼き" と飲み物。 管理人の管理人はビール、管理人はウーロン茶です。 さっそく食べてみると、なかなかイケてます。 日本の味ですね。 なんかちょっと懐かしい。

 そそくさと食べ終えた私たちは、20:32 ごろ店を出て手荷物検査に向かいました。 検査場はすぐ近くだったので 20:35 には検査を終え、20:36 には 19 ゲートの前にいました。 搭乗開始は 20:40 なのでちょうどいい時間ですね。

 ゲート近くで待っていると、20:46 搭乗が開始されました。 機体は A320、エアバスです。 どうやら満員らしく、21:55 になってもまだ次々と客が乗り込んでいました。 全乗客の搭乗が終わったのは 21:03 ごろ、ずいぶんかかりましたね。 ま、この後は羽田に行くだけなので多少遅れてもまったく問題ありません。

 ちなみに国内線はすごく久しぶりに乗ったので、ちょっと勝手が分からない部分がありました。 イヤホンは前の座席のポケットに入っているものと思い込んでいたら、アテンダントにお願いして個別にもらわなければならないんですね。 「そんなことも知らないの?」と笑われそう。

 機は 21:05 ごろ滑らかに動き出し、21:17 フルスロットル。 関西の空へ飛び立ちました。 と思う間もなくすぐに飲み物が提供され、その飲み物を飲んでいるともう着陸体勢。 関空から羽田へのフライトは 1 時間もかからないのであわただしく感じてしまいます。

 NH98 便は順調に飛行し、22:02 ランディング。 22:07 に完全停止し、乗客が降り始めました。 しかし満席なので降りるのにけっこう時間がかかりそうです。 やっと降りてバゲージクレーム 8 で荷物を受け取り、予約してあった迎えのタクシーに乗って家路につきました。

 以上で 2017 年の香港旅行は、その全行程が終了しました。 今回の旅行では食べたいものをほぼ食べることができたので、たいへん満足しています。 次回の旅行はいつになるか分かりませんが、そのときはまた旅行記にする予定なのでよかったらお付き合いください。 最後まで読んでくださって、ほんとうにありがとうございました。


ANA カウンタ
ガラガラですね


町家小路
飲食店街です


たこ焼き割烹 たこ昌


ソースたこ焼き美味しかった


搭乗ゲートは 19



管理人の管理人の

独り言


 関空で、たこ焼きかお好み焼きを食べたいと密かに企んでた。

 香港で少し足止めになったとき焦りましたが、なんとか目的は果たせました。

 今回も美味しい旅。胃袋に感謝です。