3日目 (2006/3/17)
     

 最後の日になりました。 16:06 の新幹線で帰るので、遠くには行けません。 無理して予定を立てるのは好きじゃないので、京都市内をうろうろすることにしました。

 どこに行こうかと考えて決めたのは、「錦市場」 です。 「錦市場」 は京都の台所としてチョー有名ですよね。 一度行ってみたいと思っていたので、とても楽しみです。

     
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ホテルで朝食  管理人の管理人は 08:30、私は 09:00に起床。 京都の朝は遅い(笑

 起きたらさっそくガソリン補給です。 09:20 ごろバイキング形式の朝食に行きました。

 バイキングは和食と洋食が取り揃えられています。 こういう場合、私は和食と洋食のおかずに、ご飯と味噌汁を付けるのがパターンです。 しかしどうして旅行中は朝からもりもり食えるんだろ。 ふだんは朝飯なんて食わないのに・・・

 なお右の全体写真の和食のおかずのアップはこちらです。 それから左端にちょっと見えているお皿の端っこは洋食のおかずで、こんなものを取ってきました。

 漬物は最高ですね。 とにかく京都の漬物はうまいです。

和食の部

京都といえば漬物
どれも美味しいです

三条へ

 

我楽屋HP

 ホテルは 11:00 ごろチェックアウトしました。 その際お願いしておくと、帰りの電車まで荷物を預かってくれます。 旅行者にとっては、ありがたいサービスですね。

 私たちは、地下鉄で三条へ向かいました。 烏丸御池で乗り換えて、三条京阪で降りれば三条大橋のすぐそばに出ます。

 地下鉄から出るとすぐのところにあるのが、「我楽屋」 です。 管理人の管理人が見てまわっている間、私は外で一服していました。 管理人の管理人の話によると、ミニ盆栽などもあったそうです。

 ウェブで見ると関東地方にもたくさんの支店があるのですね。 私はぜんぜん知りませんでしたが (^^;;

我楽屋おかめ

我楽屋の外観

望月本舗で和菓子を  我楽屋を出た私たちは、三条大橋を渡って木屋町通を右に曲がりました。 京都風に言えば、「木屋町通上る」 ですね。

 木屋町通を上ってすぐ右側にある、望月本舗に和菓子を買いに行ったんです。 京都の知り合いお勧めのお店です。

 ここでは、きんつばと千鳥を購入しました。 写真の左がきんつば、右が千鳥です。

 関東できんつばと言えば、薄皮でアンを包んだ四角い箱型の和菓子を連想しますが、望月本舗のきんつばは、小判焼き、今川焼き、回転焼きのようです。 所変われば、ですね。 もちろんこのきんつばにも、アンがたっぷり入っていました。

 千鳥は、今川焼きの皮で牛皮のようなものを包んだものです。 こういう和菓子は初めてでした。

 味はどちらもさっぱりした甘さです。 特に千鳥はとても上品な甘さで、食感がもちもちして美味かった。

 さてこのとても気に入った望月本舗なのですが、2006年5月で廃業と聞きました。 残念なことです。

望月本舗

きんつば作製中

許可をいただいて撮影

きんつばと千鳥

木屋町通を下って

四条へ

 次に私たちが向かったのは四条です。 通りのすぐ脇を流れる高瀬川を見ながら、木屋町通を下ります。

 川沿いにはたくさんの桜の木がありました。 桜の季節になったら、さぞかし綺麗なことでしょう。 でも今はつぼみもありません。 残念っ。

 高瀬川に架かる小さな橋を眺めながらしばらく木屋町通を下りましたが、そんな小さな橋のひとつを渡り、木屋町通と平行な河原町通に出ました。 そして河原町通を四条に向かって下ります。

 河原町通にはパ○○○屋などもありましたが、今は副業している場合ではありませんね(笑。 横目で見ながら四条へ向かいます。

高瀬川沿いに
木屋町通を進む

小さな橋が
たくさん架かっている

お土産を買いに

永楽屋へ

 

 

永楽屋HP

 ほどなく、四条河原町の交差点が近づいてきました。 この交差点のすぐ近くに、永楽屋というお店があります。 京都の知り合いに教えてもらったお店で、その人曰く 「永楽屋のものは、何買ぅても美味しい」 そうです。

 さっそく中に入ってみると、佃煮、汐吹き昆布、京菓子など美味しそうなものがたくさん。 目移りして迷ったのですが、ここでは汐吹きあさりと椎茸昆布とコンペイトウを買いました。

 汐吹きあさりは、見た目しょっぱそうですが全然しょっぱくありません。 ほどよい塩加減で噛んでいるとあさりの旨味がじわーっと出てきていいですね。

 椎茸昆布は思ったよりしょっぱかったですが、こちらはそのままでもお茶漬けでもすごく美味かった。

 コンペイトウは、姪っ子へのお土産です。 食べてないので味は分かりませんが、昔ながらのコンペイトウなんでしょうね、きっと。

永楽屋
京土産ならここ
錦市場に向かう

 

 

蓬莱堂茶舗HP

 永楽屋の次に向かったのは、本日のメイン 「錦市場」 です。 京都の台所として有名なところなのに、行ったことがない!! これは行かなくては。

 私たちは四条通を西に進みました。 しばらくすると右側に新京極通が見えてきます。 あと少しです。

 すると寺町京極通が見えてきました。 ここですここです、この通りに入ってしばらく歩けば、錦市場です。

 寺町京極を歩き始めると、何だか楽しくなってきます。 この通りもなかなか賑わっていて、人通りが絶えません。 私たちは並んでいる店をゆっくり見ながら進みました。

 と、管理人の管理人が何かを見つけて立ち止まっています。 歴史のありそうなお茶屋さんの前です。

 聞いてみると、「うちにあるのと同じ箸置きを見つけた」 とのことでした。 なるほどうちにあるのとよく似た、桜の花びらをかたどった箸置きがありました。

 これも何かの縁です。 ということでさっそく購入。 うちにはこの箸置きが1個しかないんです。 無くしてしまったのか、割れてしまったのか・・・。 これで仲間が増えて、よかったよかった。

 さて買い物を終えてさらに先に進むと、右に錦天満宮の鳥居が見えました。 そして左を見れば!! あった〜、錦市場です。

 錦市場の通りを覗いてみると、お店がぎっしり並んでいます。 楽しみです。 私たちはさっそく通りに入りました。

寺町京極通りの入り口

この紅茶屋さんが目印

寺町京極通
にぎわってますね

蓬莱堂茶舗

  錦天満宮の鳥居
錦市場だ!!
通りは賑わってます
錦市場を散策

 

錦市場HP

 錦市場を歩き始めてみると!!! 面白い! 楽しい! 最高ですね。 お店ひとつひとつ、立ち止まりたくなります。

 「京都の台所」 と呼ばれている錦市場ですが、たしかに京都の台所です(間違いない。 八百屋さん、魚屋さん、乾物屋さん、総菜屋さん、肉屋さん、うなぎ屋さんなどなどが、さほど広くない通りにぎっしり詰め込まれています。

 ところどころ観光化された部分が見られないではないですが、全体のイメージはやはり地元の人たちの市場ですね。 私たちはいちいち覗き込みながら、錦市場を散策しました。

 じっくり見てみると、京都ならではのものがたくさんあります。 たとえば八百屋さんでは、金時人参、畑菜、むかご、ストロベリートマト、うぐいす菜などです。 こういった食材、関東では見かけませんね。 ストロベリートマトなど、最初はほおずきかと思っちゃいました。 食べてみたかったなぁ。

 うなぎ屋さんでは 「八幡巻」 というのを売っていましたが、これも知りませんでした。 うなぎでゴボウを巻いてあるものらしいのですが・・・。 それとも関東にもあるのを私が知らないだけなのでしょうか。

 「生麩」 も関西の食文化ですね。 私はこれが好きなのですが、どうして関東ではあまり売っていないのでしょう。 これも購入です。 ついでに 「じゃこ」 も買いました。 山椒は得意じゃないんですが、珍しく山椒が入っていないじゃこだという話だったので。

 漬物屋さんは特に楽しかった。 漬物や佃煮が大好きなので(笑。 三千院で柴漬けを買ってなかったら、錦市場でいろいろ買い込んだと思います。

 奈良漬けが並んでいるのは壮観でしたね(笑。 あんなに大量の奈良漬け、今までに見たことがありません。 私は奈良漬けが不得手なのでたくさんあるなぁとしか思いませんでしたが、奈良漬けを好きな人が見たら大興奮なんでしょうね。

 そんなこんなでゆっくりゆっくり通りを歩いていましたが、ふとお腹がすいているのに気が付きました。 それもそのはず、時刻はもう昼をだいぶまわっています。

 そこで何か食べることにしましたが、そんなときふと目に付いたのが 「もちつき屋」 というお店です。 軽く食べるのにちょうどいいかも。

八百屋さんには
京野菜がたくさん

乾物屋さん

ここで生麩と
ちりめんじゃこを
買いました


漬物屋さん

総菜屋さん

佃煮屋?さん

ここでこうなご
(いかなご)
の釘煮を買いました

 

八百屋さん

干物屋さん
上と同じ佃煮屋さん
の全景
 

八百屋さん

漬物屋さん
うなぎ屋さん
もちつき屋で和軽食  「もちつき屋」 は、その名の通りもちをアレンジしたメニューがメインの甘味処です。 店先では餅や餅菓子を販売し、店の奥にテーブル席が設けてあります。

 ずいぶん迷った末に、私は 「焼もちB」、管理人の管理人は 「焼餅3種」 を注文しました。

 焼もちBは、チーズ、ピーナツバター、明太子、梅かつお、大根(冬季)です。 かなり変わった取り合わせですが、これがかなりイケてました。 特にピーナツバターにはびっくりしました。 美味いんです。 今度家でやってみようと思います。

 焼餅3種は、磯巻き、あべ川、亀山です。 横の小皿はワラビ餅・・・だったと思います。 こちらはオーソドックスな取り合わせですね。 管理人の管理人の話によると、美味しかったそうです。

 このお店、総合評価はとてもいいです。 店員さんの対応は気持ちいいし、なにより餅がうまいです。 小腹が減ったとき、スナック感覚で食べるのに最適。

もちつき屋

焼もちB

焼餅3種

錦市場を散策

その2

 お腹が膨れたら、錦市場探索の再開です。 いったん錦市場の端まで行き、これまで歩いてきた中で目を付けておいたお店で買い物しました。

 実は、錦市場に行く前から狙っていたものがあるんです。  それは 「こうなごの釘煮」 で、「味どんつき」 というお店で発見してさっそく買いです。

 「こうなご」 は 「いかなご」 とも言いますが、春の訪れを告げる関西の味として有名ですね。 これが美味いんですよ。 ご飯のおかず、お茶漬けのネタ、それにビールのつまみ(管理人の管理人談)など、どう食べても美味い。 食べたことのない方は、ぜひ一度食べてみてください(絶対にお勧め。

 佃煮屋さんでは、ふと目に付いた 「鯛子の佃煮」 も買いました。 魚卵系に目がないんです(笑。 それにしても鯛の子なんて、初めて見ました。 さすが京都ですね。

 有名な八百屋さん、「かね松」 では、とても珍しいイチゴが並んでいました。 「ももいちご」 です。 先が尖ってなくてまん丸、しかもとても大粒!! こんなイチゴこれまで見たことがありません。

 買ってみようかと散々迷ったのですが、とうとう買いませんでした。 なにしろ2粒で700円という驚きの価格!!。

 1粒500円というイチゴはテレビで見たことがありますが、それに迫る高価なイチゴですね。 帰ってから調べてみたら、とても生産量が少なく、ほとんど関西にしか出回らないイチゴだそうです。 そんなことなら、買ってみればよかった・・・と思っても、アフターフェスティバル。 いえね、後の祭りってことなんですがね。

 乾物屋さんでは、出汁こぶを買いました。 「羅臼昆布」 と 「元揃昆布」 です。 どちらもなかなかいいお値段ですが、帰ってから味噌汁の出汁に使ったらとてもいい味でした。

有名な 「かね松」

八百屋さんです

佃煮屋さん

ここでお買い物♪

こんなお店も
ありました

錦市場で

晩飯を調達

 さて錦市場での最後の買い物は、晩飯です。 歩いていたら美味しそうなものがいろいろあり、最後に買おうとチェックしておいたんです。 買ったのは、持ち帰り寿司とおにぎりでした。

 うなぎの押し寿司、鯖の押し寿司筍の押し寿司筍のおにぎりうなぎのおにぎり梅紫蘇のおにぎりタコタコあがれなど、美味しそうなものを選んでいくつかの店で買いました。 これはうちに帰ってから食べたのですが、どれも美味かったですね〜♪

 特に美味かったのは筍の押し寿司ですね。 薄味でさっと煮たと思われる筍は、春の香りを楽しませてくれ、また春の味を存分に味わわせてくれました。

 たこたこあがれは、タコの入ったいなり寿司です。 私はタコもいなり寿司も好きなので、結論としては大好きってことになります(笑

 押し寿司は、折詰めもありましたが、私たちはバラで買いました。 バラで買えば好きなものを好きなだけ食べられるので、とても便利ですね。

タコタコあがれを
買ったお店

これはおにぎりのお店

押し寿司をバラで
売っているお店

錦天満宮にお参り  錦市場を十分楽しんだ私たちは、天満宮におまいりをしていくことにしました。 天満宮は、錦市場を抜けたすぐ先にあります。

 に出迎えられて中に入ると、ガラスケースの中でちっちゃな獅子が舞っていました。 お囃子も流れています。 要するにおみくじなんですが、これ私は好きです。 めちゃくちゃチープな感じでしたけど(笑

   獅子の舞1   獅子の舞2

 錦天満宮で今日の予定は終了。 錦市場を後にして、京都駅に向かうことにしました。

門には提灯が

こじんまりした本堂

バスを途中下車して

東本願寺へ

 錦市場から京都駅までは、バスで1本です。 今回の旅行もそろそろ終わりだなぁなどと思いながら、バスに乗って京都駅に向かいました。

 ところが時計を見てみると、まだ新幹線までには時間があります。 そこで途中下車して東本願寺に寄って行くことにしました。

 東本願寺は何回も行っているので、特に観光したかったわけではありません。 実は個人的に密かな楽しみがあるんです。

 立派な門をくぐると、おぉいたいた。 鳩の群れが。 私の楽しみは、はと豆を買って鳩を集めることなんですよ(笑わないでください。

 さっそく豆を買うと、目ざとく見つけて鳩が集まってきました。 そして私はめでたく、怪奇鳩オヤヂになれるわけです(目的達成

 しかし鳩って、ほんとによく見てますよね。 豆買うまではそっけないのに、買ったとたんにわんさか集まってくるんですから。 そういえば奈良の鹿も、鹿煎餅を買ったとたんに集まってきたなぁ(懐かしい

東本願寺の門

おぉいたいた鳩が

怪奇鳩オヤヂ

スタバで一休み  東本願寺から京都駅までは歩きです。 ほんの2ブロックほどで京都駅ですから。

 道すがら景色を見ていると、昨日タクシーの運転手に聞いた話を思い出しました。 グランヴィアホテルに開いている四角い大きな窓は、気の流れを断ち切らないためだそうですね。 要は風水の問題だそうで、さすが風水に重きを置く平安の都です。

 京都駅に近づいてもまだ少し時間があったので、スタバでお休みです。 何だか京都に行くと最後はここのスタバでお休みって感じになっちゃいました。 アイスオレを飲みながらゆっくりする時間、けっこういいんですよ。

風水の窓

いつものスタバで
一休み

帰りも一番いい席  さぁ、あとは帰るだけです。 16:06発のぞみ312号は、定刻どおり京都駅にすべりこんで来ました。

 帰りの座席は・・・一番いい席!! 行きも帰りも一番いい席の京都小旅行はこれにて終了です。

 しかし、帰りの富士山綺麗だったなぁ。

のぞみ312号よ
うちに連れてって
おくれ