2006/05/04
     

 ゴールデンウィークは、どこ行っても混んでるし、何でもふだんより高いし、というのがB級グルメの基本的な考え方です。 だから毎年ゴールデンウィークは家でじっとしているのですが、今年は友人からお誘いがありました。 「どっか行こうよ」 と。
 そしてなんだかんだで決まったのが、城ヶ島です。 城ヶ島なんてずいぶん久しぶりだなぁ。 はるかむかぁ〜しに行ったっきりで、ん10年行っていません。 確か城ヶ島って・・・何もない寂しげなところだったよなぁ。
 ま、いっか。 何もなくても、美味しいもんでも食べてくれば。 ということで 「くろば亭」 に予約を入れ、三浦半島遠足にレッツゴー!!

     
    画像をクリックすると
別窓で大きな画像になります
     

横横道路で三浦へ

 朝起きてみるとなかなかいい天気。 1日のスタートとして最高〜♪

 私たちは車で友人宅まで行き、10時ごろ出発しました。 横浜横須賀道路(有料で高い!)に乗り、一路三浦半島を南下します。 さすがゴールデンウィークですね。 流れてはいましたが、交通量はかなり多めです。

 終点の佐原からは一般道で、さらに南に向かいます。 途中までは快適に走っていたのですが、いきなり渋滞にハマリました。 う〜ん、やっぱりこういうことになったか・・・

横浜横須賀道路

交通量は多め
太庵で昼飯

 

太庵HP

 そんなこんなで、渋滞を抜けたらもう昼過ぎでした。 時間も時間なので、目に付いた太庵という蕎麦屋に飛び込みました。 12:40 ごろのことです。

 店内はほぼ満席ですが、ちょっとだけ待って座ることができました。 落ち着いてから見回してみると、わりと新しそうなお店です。

 メニューを見ると、「お、桜海老がある!」。 この季節、桜海老が旬なんですよね。 これはオーダーしなくちゃ。

 私は 「十割そばのせいろ」 と 「桜海老のかき揚せいろ」 を、管理人の管理人は 「八割そばのせいろ」 と 「お造り」 を注文です。 私の場合、せいろ1枚じゃ絶対に足りません。 それで2品ってことに(笑

 蕎麦はまいう〜でした。 横浜ではなかなか美味しい蕎麦に出会わないのですが、太庵の蕎麦はけっこういいです。

 何より美味しかったのは、お造りの桜海老です。 生の桜海老は、なかなか食べられません。 旬のこの季節ならではです。 新鮮で甘味があって、すごくまいう〜でした。

 そば白玉善哉は、白玉に蕎麦が入っているのがポイントですね。 かすかですが蕎麦の香りがします。 抹茶アイスは普通に美味かった。

 待ち時間やらなんやかんやで、昼飯には1時間ほど費やしました。

太庵の外観

せいろ(八割そば)

お造り

桜海老と鯛

  桜海老のかき揚せいろ
桜海老のかき揚
そば白玉善哉 抹茶
城ヶ島に到着  私たちは 13:30 ごろ太庵を出て、城ヶ島を目指しました。 城ヶ島と言えば

  雨はふ〜るふ〜る〜 城ヶ島の〜磯に〜♪

という北原白秋の歌で有名ですよね(といっても古くて誰も知らんか・・・。

 城ヶ島までの道中はけっこう快適に走れました。 城ヶ島に渡るには城ヶ島大橋を渡ります。 橋は有料です。

 城ヶ島に入ってからは、県立城ヶ島公園に向かいました。 この駐車場に入るところは、だいぶ車が並んでいましたね。

 どうしようか、やめちゃおうかなどと話しているうちに 15分ほどで入れたので、ゴールデンウィークにしては待たされなかったほうかもしれません。 別の言い方をすれば、ゴールデンウィークでもこの程度の混み方ということで・・・多くは語りませんが。

 駐車場に車を停めて外に出てみると、おぉ風が強い!! 周りじゅう海の吹きっさらしなので、すごい風です。 帽子なんか簡単に吹き飛ばしちゃいそうですね。

 私たちはその風の中、遊歩道に向かいました。

城ヶ島大橋の入口

有料です

城ヶ島大橋を爆走

駐車場に入るのに
少し並びました

有料です

さぁて

何して遊ぼう

 けっこう長い遊歩道を歩いていくと、だんだん展望が開けてきます。 途中には花が咲いてたりして、なんだかピクニックみたいで懐かしい。

 しばらく歩くと、展望台が見えてきました。 ○○は高いとこが好き・・・ではないですが、私たちはもちろん展望台に上ります。 すると!!

 すっごいいい景色じゃないですか。 なかなかいいじゃん、城ヶ島。 ちょっと強すぎるくらいの日差しの中、あっち見てもこっち見ても海です。 まぶしさをがまんして太陽の方を見れば、きらきらと輝く海。 反対側を見れば、のんびりと進む観光船。 来てよかったかも〜♪

 しばらく景色を楽しんだ私たちは、磯に降りてみることにしました。 遊歩道の脇に、階段が見えています。 ここ降りればいいのね。

 階段を降りはじめると、曲がりくねった階段で下のほうが見えません。 とにかく降りよう。 そして私たちは、下って、下って、さらに下りました

 ずいぶん降りたなぁ。 降りるのはいいけど、降りたら上らなきゃならないんだよなぁ。 と後のことを考えると少々憂鬱になりますが、ま、後のことは後で考えましょう。

 しばらく降りると、やっと磯が見えてきました。 へぇ、けっこういいとこじゃん。 ガキの頃は磯遊びが大好きで、城ヶ島や観音崎の磯でよく遊んだものです。 そんなことを懐かしく思い出しながら、城ヶ島の磯に降り立ちました。

海に向かう遊歩道

?芸術写真?

お、観光船だ

磯が見えてきた

城ヶ島といえば

磯遊びでしょ

 磯に降りてみると、磯独特の香りが。 この香りをかぐと、磯遊び魂に火が点きます(笑

 さっそく潮溜まりを覗いてみたのですが、やはり磯の生き物は少なくなっているようですね。 昔は、アメフラシやヤドカリなんかごろごろいたのに・・・。 運がいいと、カラフルなウミウシに出会えることもあったし (遠い目。

 アラレタマキビはけっこういました。 ころっとした丸っこい小さな巻貝で、群生しています。 それにヒザラガイやウノアシなんかも、そこここにへばりついていましたね。

 それからイソギンチャクもたくさんいます。 潮が引いて海水がなくなると、触手を引っ込めて団子みたいになっています。 気が付かない人もいるんじゃないかな。

 フジツボなんかもいましたね。 フジツボって、出汁をとったり、食べたりするんです。 以前行った伊豆半島の魚料理の店では、味噌汁に入ってました。

 よく探すと、ヤドカリはいました。 でも昔と比べると数が少なくなりましたねぇ。 そこいらじゅうにいたのに・・・

 海草はたっくさんありました。 種類は分かりませんが、緑のと赤っぽいのと、黒っぽいのと。 う〜ん、全然説明になってないし。

 私たちは童心に帰って、しばらく磯で遊びました。 生き物は少なくなっても、磯遊びは楽しいです。 

磯遊びに
よさそうでしょ

けっこう人が多い

蟹は・・・死骸です

思ってたより

いいとこじゃん

 岩場を歩き回るのって、バランス感覚が必要ですよね。 白状すると、最初はおっかなびっくりで歩いてました。 サンダルで行ってしまったし、歩くのが恐かったんですよ。

 でもしばらく歩き回っているうちに、なんとなく思い出すもんですね。 岩場の歩き方を。

 ふと踏んだ岩がぐらぐらだと思わずコシが引けてしまうのですが、慣れてくるととっさの動きができるようになるんです。 まだ俺も捨てたもんじゃないなどと密かに思いながら、写真を撮りまくりました。

 こうしてみると、城ヶ島の磯ってなかなか絵になりますね。 絵葉書のような写真がたくさん撮れました。 これも被写体がいいせいかもしれません。

 この辺になると、もう自由行動のようになっていて、バラバラに動き回っていました。 要するに男どもはけっこう楽しんでいて、奥様たちは飽きてきたって感じで(笑

遠くには釣り舟

けっこう波が荒い

波が砕けて
泡のように見えます

こんな生き物達が

いました

 それでは城ヶ島の磯の生き物達を、ちょっとだけ紹介しましょう。

 1枚目は、ヒザラガイです。 岩にへばりついていて、ちょっとやそっとじゃ剥がせません。 これを採取するには、ヘラやナイフが必要です。 この貝、食べられるしいです。 私は食べたことがありませんが、けっこう美味いという話です。

 2枚目はイソギンチャクの群生です。 団子みたいでしょ?。 触手を広げていないと、なんだかみすぼらしいですね(笑。 中には小石をまとって、カモフラージュしているやつもいたりします。

 3枚目は、フナムシです。 フナムシと言えば、磯の生物の中でも代表的なものです。 なぜかみんなに気持ち悪がられるのですが、人間に害を与えることもないカワイイやつです。

 これ昔は何百、何千といて、人が近寄るとザザザーーーーって大移動してたりしました。 それが今は、探さなきゃ見つからないようになってしまったのですから(ため息

ヒザラガイ

イソギンチャクの
群生

フナムシ

三崎の町へ移動  なんだかんだで城ヶ島には2時間近くいました。 磯遊びしつつ海を眺めつつダラダラと過ごす、こういうのいいですね。 目的意識ゼロ(笑

 やっと動く気になった私たちが次に向かったのは、三崎の町です。 くろば亭に予約を入れている他は何も予定がなく、行き当たりばったりで次の目的地を決めました。 こういうのもいいですね。 目的意識ゼロ(笑

 島を出るには城ヶ島大橋を渡るしかないのですが、ここではかなり渋滞していました。 でも他に選択肢はないので、待つほかありません。 まともに行けば三崎の町まで車で2〜3分なのですが、15分もかかってしまいました。

 三崎の町に入ってみると、駐車場はかなり混んでます。 でも運よく駐車場に空きを見つけることができました。

 三崎の町は、土産物屋や食事処が並ぶごくありふれた観光地です。 歩いていると、干物や新鮮な魚介類を焼くいい香りが漂ってきます。

 でも、ここは我慢しなければ。 ここで何か食べたら、せっかくのくろば亭で思い切り食べることができません。 いろいろな誘惑を振り切り、私たちは海に向かいました。

 すると神社があります。 お参りでもしてきましょう。 神社は小高い丘の上にあり、階段で上っていきます。 たいして長くない階段なのに息が切れるって・・・・う〜む。

 上りきったところに神社がありましたが、ふと振り返ってみると!! おぉ、なかなかいい景色です。 港や岩場が一望できました。 天気もいいし、気持ちいいですね〜。

三崎の町

神社があるぞ

ほぉ、なかなか
景色いいじゃん

岩場も一望できます

また磯遊び  さてお参りを済ませて時計を見ると、くろば亭の予約時間までにはまだ時間があります。 そこでまた磯に降りてみることにしました。

 ここの磯は岩の形が面白い。 侵食地形ですね。 おそらく、本来なら水平になっている地層が褶曲などで縦になり、その端が波に浸食された結果、このような変わった形になったのだと思います。

 ここの岩場にはけっこう生き物がいました。 城ヶ島よりは荒らされていないようです。 ハゼ科の小魚小さな蟹、それに城ヶ島にはいなかったアメフラシなども見つけることができました。 ただアメフラシはかなり突っつかれたのだと思います。 瀕死状態でした(かわいそうに・・・

またまた磯遊び

岩の形が面白い

三崎さかなセンターで

 

くろば亭

 そうこうしているうちに、くろば亭の予約時間が近づいてきました。 そろそろ行かねば。

 くろば亭、実に久しぶりです。 もっと早く来ようと思っていたのですが延び延びになり、やっと来れました。 相変わらず店の外には行列ができています。

 予約の旨を告げると案内されたのは、前回と同じ2階の畳部屋です。 さぁ〜、何を食べよう♪

 ところがここで仲居さんから一言、「ゴールデンウィークですので、追加オーダーはできませんのでよろしく」。 あらら、こりゃたいへんだ。 よ〜く吟味してオーダーしなくちゃ。

 こういうことは初めての経験ですが、追加オーダーできないとなるとなんとも緊張しますね。 5者巨頭会談を開催し、考え抜いてオーダーしました。 すると仲居さんがその内容をチェックします。 そして 「これだとちょっと足りないかもしれません」。 「足りない? そりゃたいへんだ。」

 ということでもう一回吟味しなおして、2品ほど追加です。 これで仲居さんからやっとオーケーが出て、料理を待ちました。

 ゴールデンウィークですごく混んでいるにも関わらず、ほとんど待たされずに次々と料理が出てきました。 さすがくろば亭ですね。

 このときオーダーしたメニューは、以下のようなものです。

   マグロの血合カルビ焼
   マグロの卵煮
   マグロの卵ステーキ デミグラスソースがけ
   海鮮うにチャーハン
   本マグロ丼(本日限り)
   マグロのたっぷりシラス丼
   特上マグロ盛合せ
   金目刺
   海鮮サラダ
   もずくシラス
   あらカマ汁
   お新香

 詳しい内容は番外A級グルメのページで紹介していますので、そちらを参照してください。

やって来ました
くろば亭
さぁ帰ろう  くろば亭の食事を心行くまで堪能した私たちは、帰りの途に着きました。 が、走り出してすぐ渋滞です。

 こりゃいつになったら動き始めるか分からんな、ということで脇道に入り、東の海岸方面の細い道を帰りました。 真っ暗で街灯もなくおもしろい道でしたが、すみません、どこ通ったか説明できないんです(笑。 でも帰れましたから、結果オーライ。

 こうしてゴールデンウィークの1日は、腹いっぱいのうちに暮れていきました。