3日目 前半 (2004/09/13)
     

 香港3日目の朝がやってきました。 今日のテーマは "トラム" です。 ってゆーか、実は今回の香港のテーマが "トラム" なんです。

 香港島の北側を東西に走っているトラムの、どちらかの終点まで行くことだけは決めていました。 いろいろ調べてみると、西側は主にベッドタウンのようです。 東側には灣仔、銅鑼灣、北角などガイドブックで紹介されている街が多いです。 ということで、ミーハー的委員会は "トラムの終点まで行っちゃう小旅行" を東行きに決定!!

 なお1ページにすると重くなってしまうので、前半と後半に分けました。 まずは前半からどうぞ。

     
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香港の朝は早い  いきなりぱっちり目覚めると 07:30 です。 管理人の管理人はまだ寝ています。 やったね v(^-^)。 私が先に起きるのは珍しいことです (笑。 1人でPCに向かったり、ぼーっと外を見たり、一服したりしていましたが、08:30 になっても管理人の管理人は起きません。

 で、結局私は2度寝してしまい、次に起きたのは 10:30。 さすがに管理人の管理人は起きていて、しかも出かける支度も済ませていました。 結局こうなるのね (なはは。

 

日本語スタッフは?  やっぱり遅い朝になってしまった私たちは、とりあえずどこか近くで腹を満たすことにしました。 11:00 頃出陣!

 ホテルを出るときちょっと尋ねたいことがあったのでフロントに行き、日本語スタッフを呼んでもらいました。 が! "今はいない" そうです。

 実はこの後も何度か日本語スタッフを呼んでもらおうとしたのですが、常に答えは "今はいない" でした。 "今" じゃないときって、いつなんでしょ (?_?)

 今年から 24 時間日本語スタッフが対応するって宣伝してたのになぁ。 結局、最後まで日本語スタッフの顔を見ることはできませんでした (はぁぁ。

 

遅い朝食

 さて気を取り直して食事です。 実は気になっているお店があり、その店で食べることにしてまっすぐに向かいました。 亜士厘道と漢口道の間にある細い道の "錫記招牌雲呑" です。

 お店に着いたのは 11:30 頃で、お客さんは3人ほどでした。 まだ昼前だから空いてるのでしょうか。 さっそく注文します。 管理人の管理人は雲呑麺、私は雲呑撈麺です。 もうひとつ油菜もとりました。

 沾仔記麺食でもそうでしたが、麺の場合同じメニューで汁バージョン、汁なしバージョンがあるのが一般的です。 撈麺は汁なしバージョンで、スープが別に付いてきます。 スープはそのまま飲んでもいいし、麺にかける人もいるようです。

 このお店のスープは、ほのかな甘味がありました。 クセがなく優しい味なので、安心して食べられる味ですね。

 油菜は青菜にタレがかかったもので、よく使われるのは介蘭という野菜です。 これ美味いんですよ。 コリコリと歯ごたえが気持ちよく、ほのかな苦味もいいですね〜。 サイドオーダーにぴったりです (^-^)

 油菜のタレは店によって違います。 この店ではピーナッツの香りがする酢味噌、といった感じでした。 店によってはオイスターソースがかかっています。

 なおテーブルにはラー油が置いてあります。 好みで麺に入れてもいいし油菜にかけてもいいですが、めっちゃ辛いです!。

 さてこの店の特徴は、「全く愛想がない」 ことです (笑。 おばはんとおっさんで切り盛りしていましたが、みんな仏頂面。 油菜を運んできたおっさんは、横向いたままガチャンと置いていきました。 特に怒っている様子もないので、あれが普通なんだと思います。 でも料理が美味しかったので、許すっ。

錫記招牌雲呑

場所はこちら

雲呑麺

$15.00 (225円)

雲呑撈麺

$21.00 (315円)



$9.00 (135円)

お、奇華餅家だ

 

ウェブはこちら

香港ウェブはこちら

 食事の後は、フェリーターミナルへ行ってすぐ中環に渡るつもりでした。 が、歩いているとき、奇華餅家を見つけちゃったんです。 奇華餅家はいくつも支店がある大きなお店で、尖沙咀にも支店がありました。

 さっそく覗いてみると、美味しそうな月餅がたくさん (^-^) 月餅はお土産に買うつもりでしたが、いろいろありすぎてどれを買おうかと迷っていました。 そこで味見のために奇華餅家で1個だけ買うことにします。

 悩んだあげく選んだのは、なんたらかんたらコンテストで大賞をとったという写真の月餅です。 1個 $49.50。 高いですねぇ。 でも美味しそうだから、とりあえず買っちゃいました。 食べるのが楽しみ〜。

 月餅を買ったのはいいのですが、これからトラムの旅に出かけます。 そこでいったんホテルに帰り、月餅を置いてから中環に向かって出発!!

 なお奇華餅家の場所が、どうしても思い出せないので、地図はなしにしました。 住所が漢口道なので、漢口道沿いにあることだけは確かです。

奇華餅家
Kee Wah Bakery

賞をとった月餅

$49.50 (742円)

箱の中は
こうなっとります

フェリーで中環へ  ホテルを出た私たちは、昨日と同じようにフェリーの下層($1.70)で中環に行きました。 時刻は 12:25、とてもよい天気です。

 ところで中環は何度も通っているのですが、まだちゃんと紹介していませんでした。 ここでちょっと紹介しておきましょう。

 フェリーターミナルを出ると、正面は巴士ターミナル、右前方に地下道の入り口が見えます。 この地下道に入ると、干諾道中の下をくぐり、遮打道のすぐ手前に出ます。 そして遮打道を渡ると、そこは皇后像廣場になっています。

 地下道に入らず右側を進むと、場外馬券売り場があります。 写真の右端、女性の頭の上に塀のようなものが見えるでしょ。 そこが階段になっていて、階段を上った左側が場外馬券売り場です。 なぜこんなことをわざわざ説明したのでしょうか・・・ふふふ。

 皇后像廣場には皇后像があって、すぐ東側には和平記念碑があります。 ここの廣場には噴水があり、その周りにはベンチなどもあって一休みしている人たちがけっこういました。

 私たちも水なんぞ飲みながら一休みしました。 そしたら中近東系の男性2人が近づいてきて、なんと道を尋ねられたんですよ。 なんでやねん (笑。 ローカルじゃないんだから、知らんっちゅうねん。

 皇后像廣場の南側は徳輔道中で、ここを東西にトラムが走っています。 東側の終点が筲箕灣、西側の終点は堅尼地城(ケネディタウン)です。

=== 一口メモ ===

 トラムは堅尼地城と筲箕灣の間を結んでいますが、6つの路線に分かれています。 端から端まで直通で結ぶ路線はありません。 たとえば筲箕灣から堅尼地城まで行こうとしたら、必ずどこかで乗り継ぎが必要になるわけです。

フェリーターミナルから
地下道へ

地下道の反対側

皇后像廣場から見える
和平記念碑

皇后像廣場にある
皇后像


トラムの旅

中環から灣仔

 さあここからが今日のメイン、"トラムの旅" です。 香港の乗り物の中ではどちらかというとあまり便利とは言えないトラムかもしれませんが、私たちにとっては香港の街並みをゆっくり楽しめるとても楽しい乗り物です。

 私たちは 12:40 頃、筲箕灣(しゃうけいわん)行きのトラムに乗り込みました。 あらら、今日のトラムはえらく混んでるぞ。

 写真を撮るために2階に上がりたかったのですが、階段の途中で動きがとれなくなってしまい、そのまましばらくの間は外なんか全く見えませんでした。

 ようやく2階に上がれたのは、乗ってから10分以上たってからです。 すでにトラムは、灣仔のあたりを走っています。 MTR(地下鉄)の灣仔站の入り口が見えていました。 大きな街なので、人通りが多くにぎやかですね。

筲箕灣行きのトラム

MTRの灣仔站

トラムの旅

天后から砲台山

 さてトラムに乗ってから 25 分、やっと空いてきてイチバン前の席をゲットすることができました。 もう銅鑼灣も通り過ぎ、トラムは天后あたりを走っています。

 この辺まで来るとお店の数がぐっと減り、高層住宅が多くなってきます。 緑も多くなってきました。 ベッドタウンといったところでしょうか。

 そういえば私たちが2階に上がったとき席に座って寝ていたお爺さんは、もう降りたらしいです。 熟睡してたみたいなのに、降りるところではちゃんと起きるのですね (笑

 トラムはゴトゴト走り続けます。 私の日ごろの行いがいいおかげで天気がいいですから、とても気持ちのよいトラムの旅です。 少々揺れることと、運転が荒っぽいところを除いては (^^;;;

天后のあたりは
緑が多い

高層住宅が目立つ

たぶん砲台山あたり

 

●●● 街角の風景 ●●●

 香港には日本のお店がたくさん進出しています。 札幌ラーメン屋(北角)、横綱ラーメン(油麻地)、味の拉麺(西環)などのほか、横浜のラーメン博物館のような 「日本ラーメン横丁」(銅鑼灣)なんてものまであります。 日本ラーメン横丁にはあの有名な 「山頭火」 や 「あさの」 まであるのですから驚いちゃいますね。

 そしてラーメン屋だけでなく、吉野家もけっこう見かけました。 入ってはみなかったのですが、日本と同じ味なのかどうかちょいと気になります。 次回の課題かな。

おや、見慣れたお店が
トラムの旅

鰂魚涌から太古

そして筲箕灣

 中環で乗ったトラムの旅、もう道程の半ばを過ぎ、鰂魚涌にさしかかりました。 すると、お、工事してる。 あそこ通るのかい? だいじょうぶなのかい?

 などと心配している私たちをよそに、トラムはゴトゴト普通に進みます。 ところが!!、トラムが近づいても、ネコ(一輪車)を押してるあんちゃんが全然どきません。 知ったこっちゃないって感じです (笑。

 とうとうトラムの運転手が警笛を鳴らしました。 あんちゃんは 「めんどくせぇなぁ」 といった感じで全く急ぐ様子もなく、ゆっくりゆっくり道をあけます。 日本だったら見張り役の人がいて、トラムを優先的に通すんじゃないでしょうか。 この辺がいかにも香港ってとこかな。

 鰂魚涌を過ぎると、太古です。 筲箕灣までもうちょっとですね。

 太古あたりは、完全に住宅街という感じですね。 トラムの両側を通り過ぎていくのは、高層住宅がほとんどです。 それにしても香港の建物は、細く、長く、高いですね。 地震国の日本では考えられない、不思議な光景です。

お、工事してる

鰂魚涌あたり

太古あたり
たぶん (^ ^;;;

こんなところにも
せり出し看板が


筲箕灣の街に入った
たぶん (^ ^;;;

 

●●● 街角の風景 ●●●

 日本の路面電車には、きちんとした駅があります。 車道よりも一段高くなっているので、誰が見ても駅だとわかりますよね。

 トラムの駅(站)の場合、もちろん多くはちゃんとした駅ですが、中には写真のような駅もあります。 駅に見えないかもしれませんが、駅です。

トラムの駅(站)
トラムの旅

終点、筲箕灣

 中環から約1時間、トラムは終点の筲箕灣に到着しました。 料金 $2.00 (30円) を支払って降ります (安〜い。

 それではここで上の写真をご覧ください。 これがトラムの終点ですが、ヘアピンのようにグルッと回っているんです。 つまりトラムの車両は前後が決まっていて、常に一方向にしか進まないんですね。 これは知りませんでした。

 ここでトラムは一休みし、約 10 分おきに出発していくわけです。

トラムの終点

トラムに別れを告げる

筲箕灣を街歩き

 とりあえず筲箕灣の街に降り立ちましたが、実は私たち、筲箕灣がどういうところだか全く知りません。 何しろトラムに乗るのが目的で、どうせ乗るなら終点まで行っちゃえ、と勢いだけで来てしまったんです (笑

 と、トラムに別れを告げて振り向いた私たちの目に、なにやら楽しそうな光景が飛び込んできました。 どうやら路上市場のようです。 いいじゃん、いいじゃん!!

 私たちはセブンイレブンで水を買い込み、さっそく市場探検開始。 市場の中を歩き始めてみると、こりゃ楽しい。 道の両側にびっしりと露店が並び、生鮮品、乾物などが山積みにされています。 ということで、ここからは写真メインで紹介していきましょう。

===ワンポイント===

 香港のコンビニにはテーブルがあって、店内で食べられるところが多いです。 電子レンジも客が好きに使えるようになってますから、暖めまでできちゃうんですよね。 これってなかな便利かも。

お、路上市場だ

とてもにぎわっていました

筲箕灣を街歩き

   中央の黒い箱型のものはカメゼリー、その右の赤いバットに入っている四角い茶色の物体は豚の血を固めたものです。  ドリアンですね〜。 とても大きくて立派ですね〜。 香りも立派ですね〜 (^^;;  殻をむいた栗と、殻付きの栗。 やはりむいてあるほうが高いのかな (?_?)
筲箕灣を街歩き

   狭い通りをトラックで塞いで、蝦の荷降ろしです。 客が通れないんですが、そんなことおかまいなし (笑  肉屋さんです。 お姉さんが手元に置いてあるでかい包丁で、ばっつんばっつん叩き切ってました。  タロイモです。 香港ではポピュラーな食材らしいです。
筲箕灣を街歩き

   立派な長ナスでした。 日本のものより色が鮮やかですね。  キャベツ、ハクサイは小ぶりで、キュウリはでかかった。 左側のものは瓜なんでしょうが、よくわかりませんでした。  中央の干し肉、すごく美味しそうでした。 でもどうやって食べるのでしょう。
筲箕灣を街歩き

   干した牡蠣です。 それとも燻製かな。 いかにも旨味のカタマリって感じですね。  これはポピュラーな干し蝦。 街のそこここで見かけました。  貝類です。 活きてます。 その証拠は中央のバットの右上角です。 脱走しようとしてますもん (笑
筲箕灣を街歩き

   花韮です。 桃園のママさんが台湾ではポピュラーだと言ってましたが、香港でもポピュラーなのですね。  こちらは活きている蝦。 雲呑には欠かせません!!  乾物屋さんです。 じつにいろいろな種類の乾物を売ってました。
筲箕灣を街歩き

   これ、何でしょ (?_?) すみません、分かりません。 野菜です (^^;;  黄色っぽいのは卵麺だと思います。 いろんな麺がありますね (と言ってお茶をにごしとこ。  謎の漬物です。 ザーツァイじゃなさそうだし、何でしょね。 他にこんな漬物もありました。

街歩きを終える

 露店は 50m ほどの間にひしめいています。 私たちは 30 分ほどかけてゆっくり往復し、多数の写真を撮りました。 それにしても活気があって、見ているだけで楽しかったなぁ。 来てよかった (^-^)

 ここの露店でも、上環の Gage St. のときと同じように何度も声をかけられました。 ごめんね、料理する場所がないから買えないんだよ〜。

露店の裏には
本来の店があります