5日目 前半 (2004/09/15)
     

 日程5日目、明日は朝便で帰国するので今日が実質の最終日です。 有意義に過ごさなければなりません。

 今日のポイントは2つ、"リベンジ" と "初の体験" です。

 リベンジは、去年すぐ近くまで行って断念した川龍村の飲茶です。 綺麗な水に恵まれた川龍村で、クレソン畑を眺めながら美味しい飲茶を食べなくては。

 初の体験は、私房菜(プライベートレストラン)です。 私たちはその中のひとつ "周菜" に、日本から予約を入れました。 香港最後の夜を思い切り楽しむつもりです。

 かなり長くなってしまいましたので、まずは前半をどうぞ。

     
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飲茶の基本は早起き  今朝は荃湾からミニ巴士で行く川龍村に、飲茶を食べに行きます。 いわゆるレストランなどではなく、ローカルが朝を楽しむ地元密着型の飲茶屋さんなので、6:00 頃オープンしている店です。 そんな店ですから、私たちも早起きして出かけることにしました。

 私が起きたのは 6:30、管理人の管理人はすでに起きて支度の真っ最中です。 マダムXにも声をかけ、私たちは 7:20 にホテルを出ました。 もうちょっと早く出るつもりでしたが、ま、この時間なら十分でしょう。

 

MTRで荃灣へ

 私たちは尖沙咀站に行き、荃灣行きのMTRを待ちました。 時刻は 7:30 ごろです。 尖沙咀から荃灣までは、荃灣線1本で行けます。 所要時間は 30 分ほどですね。

 しかし去年は、ほんとうに悔しい思いをしました。 すぐ近くまで行っていながら、気がつかずに戻ってきてしまうなんて。 しかもよく見ると、去年川龍村で撮影した写真の中に、目的の飲茶屋さんの看板が写っていたんです!! 小さくではありますが、ちゃんと写っていました。 あのときもうちょっと冷静になっていたら、去年飲茶を食べることができたでしょうに・・・

 愚痴はこのへんにして話しを戻しましょう。 MTRに乗ってみると、思っていたより混んでいました。 中心部から郊外に向かう電車だから、空いていると思っていたのですが意外です。

 電車は茘景(らいきん)で地上に出てのどかな田園風景の中を進みます。 そして葵興(くわぃひん)では、どっと人が降りました。 大きな会社か工場でもあるのでしょうか。

 MTRは予定通り 8:00 ごろ荃灣站に着き、さっそく荃灣街市に向かいます。 川龍村行きのミニ巴士(80番)は、街市のすぐわきから出ているんです。 これは去年苦労して発見しました。

 站から出るところは2Fになりますが、そのまま歩道橋で大きな通り "青山公路" を渡ります。 そのとき歩道橋の下を見ると、なにやらカラフルな扇子をもって踊っている人たちがいました。

 香港では朝早く公園などで太極拳や気功をやっていると聞いていましたが、実際に見るのは初めてです。 ほんとにやってるんですね〜。 要するに私たちが朝早く行動してなかったってことか。 しかしなんて鮮やかな扇子なんでしょ (笑

 歩道橋を渡ったら少しまっすぐ進み、右に曲がると荃灣街市があります。 そして街市の脇に川龍街があり、そこに川龍村行きのミニ巴士の巴士停があります。

 私たちはちょっとうろうろはしましたが、無事巴士停を見つけることができました。 しかしけっこう人が並んでいます。 なんでこんな時間に、川龍村のようなひなびた村に行く巴士が混んでいるんでしょう。

 とりあえず列に並びましたが、人数を数えてみると次の巴士には乗れそうもありません。 と言うのは、ミニ巴士は座席がいっぱいになると、それ以上乗せないからです。 要するに立ち乗りはなしなんですね。

 そういった事情だったので、時間を節約するために的士を使うことにしました。 せっかく巴士停を見つけて残念だったのですが、時間がおしていたので仕方ありません。

 私たちはちょうど通りかかかった的士をひろって、川龍村に向かいました。 川龍村に向かう道すがら、マダムXは運転手と話して盛り上がっています。

 そのとき運転手は 「あんなとこに何しに行くんだ?」 などと言っていたそうです。 飲茶を食べに行く日本人は珍しいのでしょうね。

尖沙咀站で
荃灣行きのMTRを待つ

お、なんかやってる

ジュリアナか!?

向こうのほうで
お爺さんが遠慮がちに

站から出て
この歩道橋を渡る


右が站、左が街

歩道橋から見下ろした
青山公路


朝早いので車はまばら

やってきました端記茶樓

 的士は 20分弱で川龍村に着きました。 着いたぞ〜、今年こそ飲茶食べるぞ〜。

 さて去年と同じように巴士停から見回してみると、あるじゃん "端記茶樓(でゅんげいさらう)"。 けっこう近いです。 はっきり見えます。 なぜ? なぜに去年はあれが見えなかったんでしょう。

 ま、過ぎたことはいいです。 今ここで目的地が分かり、ちょっと歩くだけで行けるのですから。

 なお巴士停のすぐわきにも、飲茶屋さんがあります。 "彩龍茶樓" です。 川龍村にある飲茶屋さんは端記茶樓と彩龍茶樓の2軒で、端記茶樓がすっかり有名になっていますが、彩龍茶樓も同じように美味しいとのことです。 いずれ行ってみたいお店ですね。

 私たちは巴士停わきの階段を降り、細い道を進みます。 するとすぐに端記茶樓に着きました。 よかった、ほんとによかった、とうとうあこがれの飲茶にありつける。

 店に入ってみると、決して綺麗とはいえません。 でもいいんです、美味しい飲茶さえあれば。

 どこで食べようかと見回していると、お店の人が 「2階はどう?」 ってな感じでマダムXに話し掛けてきました。 そこで2階に上がってみます。

 すると、いたいた。 鳥かごかかえたお爺さんたちが、いっぱいいた。 ガイドブックで紹介されているとおりですね〜。 みんなゆったりお茶をすすり、まったりと時間を過ごしているようです。

 私たちはその2階席に座りましたが、マダムXが渋い顔をしています。 どうしたのか聞いてみると、「鳥の糞や羽が飛んでくるから、ここじゃないほうがいいんじゃない?」 とのこと。 考えてみればたしかにそうですね。 鳥インフルエンザのこともあるし、私たちは1階席に移動しました。 景色見えなくてちょっと残念・・・

 席に着いたら、さっそく飲茶食べまくりショーのはじまり〜 (笑。

巴士停から
場所を確かめる

あはは、去年の写真と
ほとんどおんなじ

巴士停わきの
階段を降りて

細い道を進むと

ほ〜らあった
端記茶樓 ♪♪

食いまくりショーの準備

 まず箸と茶碗を取ってきます。 これはサービスなので無料です。 そのあとマダムXが取り皿を持ってきたら、店の人に何か言われました。

 聞いてみると、「取り皿は有料だけどいいかい?」 とのことでした。 そうなんです、取り皿は有料なんですね。 もし皆さんがおいでになる予定なら、このことは覚えておいてください。

 お茶は4種類あります。 お茶の後ろの棚に急須がありますから、好みで選んで左側の給湯器からお湯を注ぎます。

  香片(へぉんぴん / ひょんぴん)(ジャスミン茶)
  水仙(すぉいぴん / すぅいしぇん)
  壽眉(さぉうめい / しゃうめい)
  普洱(ぷーある / ぽーれい)

 香港では中国4大語が混ざり合っているような部分があり、その他に香港語ともいうべき言葉もあります。 そのため漢字の読み方が一通りではありません。 私は勉強不足でその辺の詳しい事情が分からないので、読み方は2通りあげておきます。

 私たちはそれぞれ好きなお茶を取ってきましたが、私は無難に普洱にしました。 ちょっと濃い目でしたがなかなか美味かったです。

 なおたいへん申し訳ないのですが、お茶が有料なのかどうか確認するのを忘れてしまいました。 基本的に香港ではお茶が有料なので、有料だと思うのですが・・・

 これで準備完了、次は飲茶を取りに行きます。 飲茶は台に並んでいるので、中を確かめて適当に取ってくるセルフサービスです。

 セイロには大小があり、小さなほうには腸粉、焼賣、餃子、小籠包、春巻、ちまきなど、大きなほうにはいろいろな煮込み、叉焼包、アンマン、カステラなどがありました。 しかしどれもこれも美味しそうだったなぁ。

 用意してあるセイロの飲茶のほかに、店の人に注文することもできます。 青菜やクレソン(この店の名物)のたぐいは作り置きしてないので、注文するしかありません。 日本語も英語もダメですから、紙に書いて注文するといいでしょう。 私たちの場合にはマダムXがいましたから苦労しませんでした。

 飲茶を取ってきたら、調味料はサービスです。 テーブルに乗っていますから、小皿に注いで適当に取ってきましょう。

 さてこの店のシステムはこんなところなのですが、私たちが後から気がついたことがあるのでお話しておきます。

 食べながら見ていると、お茶の左にある給湯器のお湯を使って、お客さんが箸や茶碗を洗っているのですよ。 そのときには香片の手前にある、ガラスの器を利用していました。 なるほど自分で熱湯消毒してねというシステムなのですね。

 先に気がついていれば私たちもそうしたのですが、何しろ食べるのに夢中で後から気がついたしだいです。 でも別に不潔な食器ではなかったし、特に気にはなりませんでした。

 それから用意してある飲茶が少なくなると、店の奥で作って補充するようです。 ですから新しいのを持ってくるのをチェックしていれば、もっと食べたいものが出てくるかもしれません (笑

 それでは私たちが食べたものを紹介します。 たくさんあります (^^;;

4種のお茶

セイロ小

セイロ大

調味料は無料

本日のお勧め

でも内容はなんだか
分かんなかったです(笑

端記茶樓で食べたもの 蒸し餃子
肉団子???
蝦焼賣
   具に豆が入った蒸し餃子です。 普通に美味しいです。 辛子と醤油で食べました。  これメモって来るの忘れたので、なんだかよく分かりません。 肉団子のようだったと思います。 美味かった記憶はあります (^^;;  これは定番の蝦餃子です。 ぷりぷりの蝦がすごく美味かった。
端記茶樓で食べたもの 叉焼腸粉
肉まん
扣肉飯(かうよふぁ)
   叉焼を巻いた腸粉です。 叉焼にちょっとクセがありましたが、すごく美味しかった。  普通に美味いです。 クセがなくて日本の肉まんと似てました。  これ具で隠れてますが、下はご飯です。 もちろん長細いインディカ米なので、ぼそぼそしてます。
 上には角煮とタロイモが交互に乗っています。 味はいいのですが、すごいボリュームでした。
端記茶樓で食べたもの スペアリブの煮込み
イカのカレー風味煮込み
西洋菜(さんよいちょい)

$25.00 (375円)
   これ絶品!! マダムXが持ってきた品です。 私と管理人の管理人だけだったら、取って来てないでしょうね。 マダムXのおかげで食べることができました。 個人的にはこれがいちばん美味かった。  見てくれは悪いですが、なかなかまいう〜です。 カレー風味の煮込みもあるのですね。  端記茶樓の名物、クレソン炒めです。 すぐ近くのクレソン畑から摘んできたものですから、新鮮まいう〜。
 クレソンは水が綺麗なところでしか育ちませんから、この辺は水がいいのですね。 だからお茶も美味しい。
 これ1皿の分量が半端じゃありません。 1人だとこれだけでおなか一杯になっちゃうかも。
端記茶樓で食べたもの 介蘭炒め

$25.00 (375円)
馬拉糕(まーらいこう)
アンマン
   定番の介蘭炒めです。 これどこで食べても美味しいですが、もちろんここのもすごく美味かったです。
 この1皿も、クレソン炒めと同じでものすごく多いです。
 いわゆる中国カステラです。 ほのかな甘味で美味いです。 お茶とよく合いますね。  これは絶品でした。 餡はハス餡で、甘味がくどくなく、奥深い味わいがあります。 管理人の管理人もマダムXもいたく気に入った1品です。 私もとても美味しくいただきました。
お会計は?  以上が端記茶樓で食べた全リストです。 我ながらよく食ったもんだ (笑。 3人でほとんどきれいに食べきっちゃいましたもの。

 隣のテーブルのおっさんは、私たちのテーブルを見てあきれかえってました。 それもそのはず、常連さんたちのテーブルを見ると、だいたい粥とお茶かせいぜい他にもう1品くらいですもん。 私たちのテーブルだけ、異常に皿数が多かった (爆

 さてさすがにお腹いっぱいになってお勘定をしてもらうと、驚くなかれたったの

   $174.00 (2,610円)

です。 青菜が1皿 $25.00 ですから、その他の 10 皿は、平均 $12.40 (186円) ってことになりますね。 B級グルメ、ばんざい!! 

 お店は決して綺麗とはいえません。 そうなると気になるのがトイレでしょう。 一応男子トイレの画像をお届けしておきます。 "見たい人だけ" どうぞ。

画像1

画像2

ね?
けっこうきれいでしょ?

ホテルに帰る

 お腹一杯になった私たちは、ミニ巴士で荃灣に戻りました。 運賃は $4.70 (70円) です。 オクトパスカードも使えます。

 巴士に乗ったのが 9:47、降りたのが 10:00 でしたから、10 分ちょっとで着いちゃう距離なんですね。

 荃灣からMTRに乗り、ホテルには 10:47 ごろ帰りました。 とりあえず小休止です。

ミニ巴士で荃灣へ
裕華國貨に向かう

 さて小休止している間にも、時間はどんどん過ぎていきます。 明日は朝便で発ちますから、ゆっくりお土産を探している余裕はありません。 また夜は周菜で夕食です。 だからお土産を買うのは今しかありません。

 そゆことで、私たちはお土産を買いに出かけることにしました。 向かうのは、佐敦にある裕華國貨の本店です。 本店に行けば、尖沙咀の支店などで見つからなかったアイテムも見つかると信じて (^-^)

 11:40 ごろ部屋を出て、ロビーのコンシェルジュデスクに立ち寄りました。 明日の朝の迎えの巴士、エアポートホテリンクのリコンファームをお願いするためです。 コンシェルジュは電話できっちり確認をとってくれました。 これで安心♪ しかし最後まで日本語スタッフいなかったなぁ・・・

 私たちは重慶大厦で最後の両替を済ませ(両替率は 0.0707)、ダブルデッカーで佐敦に向かいました。 これで、MTR、トラム、フェリー、ミニ巴士、ダブルデッカー、的士と、香港の乗り物をほとんど全部制覇です (やった〜。 乗ってないのはピークトラムくらいかな。

 ダブルデッカーに乗ったのは 12:00 ごろ、裕華國貨を確認して少し行き過ぎてから巴士を降りたのは 12:10 ごろでした。 多少行き過ぎたっていいんです。 ぶらぶら街歩きしながら戻れば、もーまんたい。

ダブルデッカーの中

ダブルデッカーから見えた
有名な宝飾店
"周生生"

私には縁がないです

ダブルデッカーを降りる

立ち寄った乾物屋

 裕華國貨を行き過ぎてから彌敦道をぶらぶら戻る途中、乾物屋さんに立ち寄りました。 マダムXが買い物のために立ち寄ったのですが、便乗して店内を楽しんじゃいました。

 いやぁ、すごくいろいろあるんですねぇ。 干し貝柱、干し蝦、干し鮑、干し牡蠣、干しタツノオトシゴ、干し冬虫夏草、干し百足、干し鱶鰭、干し・・・・・きりがない。 買いたいものもあり、買いたくないものもあり (笑

細かくて山になってるのは
干し貝柱

粥、煮込み、炒め物
何にでも使いますね
  干しタツノオトシゴ

スープにするらしいですが
いくら体によくてもねぇ・・・
これなんでしょう?

以前TVで見た木の根に
似てますが・・・
特売でも高いですね
干し鮑

$368 ですから 5,520円
後ろの棚にはもっと
高いのもありました

 

●●● 街角の風景 ●●●

 街を歩いていると、右の写真のような看板やネオンをよく見かけます。 皆さんはなんだかご存知でしょうか?

答えはこちら

"押" とは?