3日目 (2008/11/15 sat) 前半
   

 3日目は観光らしい観光はちょっとしかありません。 ほとんど、食べて移動して食べて移動しての繰り返しでした。 究極のB級グルメ旅って感じで、まさにうちのページのメインテーマそのものの1日です。

 今日食べに行ったお店は、女子的裏グルメに載っているお店が2軒、去年食べて気に入ってまた行ったお店が1軒です。 どこも美味しく大満足な1日でした。

 特に今日食べた中の1品は、管理人にとって今回の旅行でベストの1品でした。 本文で紹介しますので、ご期待ください。

     
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トラムで上環へ

 管理人は 08:30 起床。 管理人の管理人は 07:30 に起きていたそうです。 これは珍しい。 管理人は早起きが得意ではないのですが、なぜか旅行のときはたいてい先に起きるんですけどね。

 今日の朝飯はもう決まっています。 上環にある飲茶の老舗「蓮香樓」で、女子的裏グルメに載っているばかりでなく、テレビの旅番組でも紹介されていたお店です。 その番組を観たときからいつか行こうと決めていました。

 ホテルを出たのは 10:10、ちょっと遅くなってしまいました。 いつものことですが(笑

 10:20 ホテルの前から上環行き(西行き)のトラムに乗り、10:40 ごろ右に永安百貨(WING ON)があるところでトラムを降りました。 この辺から南へ向かっていけば、すぐ着くはずです。

 私たちは林士街(Rumsey St.)に入り、永樂街(Wing Lok St.)を突っ切り、左に新紀元廣場の建物を左に見ながら進みました。 新紀元廣場の前の広場には、クリスマス用のミニ舞台が用意されています。 もうクリスマスの準備に入っているのですね。 それにしてもグランドピアノ、あんなふうにセッティングしてたら雨降ったら濡れちゃうだろうに。

 ほどなく文咸東街(Bonham St.)に出ますが、そこはちょっと変わった形の五叉路になっています。 左斜め前に見える細めの道が威靈頓街(Wellington St.)で、目指す蓮香樓は威靈頓街に入って最初の交差点の右前角にあります。

 威靈頓街に入って少し進むと・・・あ、「蓮香」って看板が見える。 め~っけ。

ホテル前から
トラムに乗る

新紀元廣場の前

クリスマスの準備が

威靈頓街

「蓮香」の看板が
見える!!

すげぇ混んでる!!

 目指す蓮香樓はとても分かりやすい場所にありました。 正面にまわってみると、入り口の右側がベーカリーになっていて、真っ直ぐ奥が階段になっています。 あそこを上がればいいんだな。 10:55 入店です。

 短い階段を上がって中2階のようなフロアに行ってみると・・・!!! うわっ、すげぇ混んでる!!! けっこう広い店内は満席で、席を探すたくさんの人たちが通路を歩き回っていました。

 以前の私たちならこの光景にビビって「無理」とか言いながら帰ってしまったかもしれません。 しかし今の私たちはこの程度のことでは驚くもんか。 逆にファイトが沸いてきます。 満席がなんぼのもんじゃい、突撃じゃ~。

 1周目、座席はありません。 2周目、あ、あそこが空きそう。 しかし先行部隊に取られてしまいました。 3周目、管理人の管理人が「あそこ空きそう」。 よっしゃその付近に張り付いて、空いたらすぐ座ろう。 2人組のお客さんが席を立った瞬間、座席をゲット。 まだ食器も片付けられていませんが、そんなん気にしてたらいつまでたっても座席はゲットできません。 とりあえず座らなきゃね。

 これが蓮香樓のシステムです。 早い者勝ちというか弱肉強食というか・・・。 フロア担当のスタッフ(左の方にいる白シャツの男性)はいますが、食器の上げ下げをするだけです。 座席の面倒はいっさいみてくれません。 もし皆さんが蓮香樓に行くことがあったら、とにかく積極的に行動しましょう。

蓮香樓


入り口右は
ベーカリー


短い階段を上る
まず準備  さて座席争奪戦に無事勝利し、ようやくあたりを見回す余裕が出てきました。

 客層はどうやらほぼ完全にローカルのようです。 日本人はもちろん欧米人の姿もありません。 いいですねぇ、こういう店大好きです。 っていうか、私たち浮いてる?(笑

 ところで前の人の食器がそのままなんですけど・・。 ちょっと先に例の白シャツのスタッフがいるので片付けてもらいましょう。 「んごい」 あ、こっち見た。 もう1回「んごい」と言いつつ手をあげてみます。 するとめんどくさそうに「あとで」みたいなそぶりをしながら、よそのテーブルに行ってしまいました。

 なんだよ、早く片付けてくれよ。 その後も何度か呼びましたがなかなか来てくれず、ようやくセッティングしてくれたのは5分以上たってからのことでしたとさ。 ま、混んでるからしゃーないけど、もうちょっと早く来てくれてもええんちゃう?

 セッティングされたのは、小鉢、レンゲ、湯飲み茶碗、お茶のポット、チェックシート、それに熱湯が入った食器洗い用の中鉢です。

 以前は客が自分で食器を洗うという習慣を知らずに何度か恥をかきましたが、最近は慣れたもんでさっそく食器を洗いました。 そしてお茶を注いで準備完了。

 蓮香樓は、香港でも少なくなってきたワゴン巡回式の飲茶のお店です。 座っているだけでは何も食べられません。 ワゴンが来たら自分で取りに行くシステムです。 その際に右の写真にあるチェックシートを持っていきます。 すると取った料理に応じてスタンプが押されます。 これで会計するシステムです。

店内は
ローカル一色


食器を洗う


お茶をいれて
準備完了
戦闘開始  さぁ、準備は整いました。 あとはワゴンがやってくるのを待つだけです。

 ワゴンは奥の厨房から出てくるのですが、それほど頻繁ではありません。 するとどういうことになるか。 必然的に、腹を空かせた満席の客が殺到することになります。 その結果あっという間にワゴンは空っぽ。

 そうなる前に飲茶をゲットするべく、ワゴンが見えたら突撃するのですが、なかなかゲットできません。 まだ遠慮があるようです。

 くそっ、腹減ったぞ。 もうなりふりなんかかまってられるか!! と気合を入れなおした結果、飲茶をゲットすることに成功。 やっと食べ物にありつきました。

 このように蓮香樓は、すべてが弱肉強食の世界。 重ねて言いますが、もし皆さんが蓮香樓に行くことがあったら、とにかく積極的に行動しましょう。
ワゴンが来た!!

山積みの飲茶が
数分で空っぽ

こんだけ食べました

 管理人は数回の突撃を敢行し、次々と飲茶をゲットしてきました。 管理人の管理人も負けていません。 管理人が食べている間に出撃し、2人とも大好きな鼓汁排骨(スペアリブの豆鼓蒸し)をゲットしてきたりしました。 天晴れ。

 私たちは全部で7皿の飲茶を食べましたが、途中から同席の人々の目線を感じるようになりました。 
「こいつらよく食うなぁ」という目線です。 なるほど同席の人たちに比べればたくさん食べてる・・・のかな(笑

 そんな目線をものともせず、私たちはさらにデザートを2品ゲット。 いーじゃん、ほっといてくれ。 俺たちゃ1年に1回しか来れないんだよ。 次はいつ来れるか分からないんだよ。 だから目いっぱい食べたいんだよ。

 そうそう、デザートをゲットするとき私はちょっとした作戦を試してみたんです。 それはワゴンが出てくる厨房の出口に張り付いて、ワゴンが出てきた瞬間を狙って食べたいものをゲットする作戦。

 ところがこの作戦はアウト。 デザートの皿に手を伸ばしたとたん、ワゴンを押していたおばちゃんに手をはたかれました。 抜け駆けは許さん、ってことなんですね。

 しかたなくあきらめてワゴンが定位置に止まるのを待ってゲットしに行ったのですが、食べたかったマーブルのケーキはゲットできずじまい。 残念(><)

オーダーシートに
押されたハンコ

帰るとき
これをレジに
持って行き
精算します

たしかに
よく食べてますね
(笑)
鮮蝦餃子

點心の定番
エビ餃子です。
ぷりっぷりのエビで
はちきれそうな
餃子はとてもうまい。
間違いない一品。
(_ _)

野菜がたっぷり入った
すり身の団子です。
蒸してあります。
刻んだレンコンの
食感がいいです。
(_ _)

肉焼賣です。
中華ソーセージの
輪切りが乗ってます。
普通に美味しい。
(_ _)

これも點心の定番
カニ焼賣です。
人気がある料理で
ゲットするのが
たいへんでした。
もちろんすごくまいう~
(_ _)

揚げ雲呑です。
甘辛のタレで食べます。
スイートチリソース
・・・でしょうか。
思ったよりボリュームが
ありますね。
(_ _)

野菜や肉を湯葉で
巻いて蒸した料理です。
ひょっとしたら、内臓系が
入っているかも。
ちょっとクセがありますが
けっこうイケます。
鼓汁排骨

大好きな料理です。
見つけたら必ず
食べています。
パイコーを豆鼓で
蒸したシンプルな
料理なのですが
すげぇまいう~。
(_ _)

これうまかったなぁ。
濃厚な餡の中には
ハスの実が練り
込まれています。

断面図
馬拉糕

マーブルのケーキが
ゲットできなくて
ゲットした馬拉糕。
でも十分に美味しい。
ホワっとしっとりした
ほの甘い中国伝統の
デザートですね。
戦いを終えて  以上が蓮香樓で食べた料理たちです。 バトルのような状態で食べたのですが、どれもとてもまいう~。 余裕があればもっといろいろなジャンルの飲茶をゲットできたかもしれません。 その点はちょっと残念でした。 まぁきっとまた行くお店でしょうから、そのときまでの宿題にしておきましょう。

 なお料理の名前がきちんとお伝えできなくてすみません。 最近余裕があるときはお店の人に正確な料理名を教えてもらうことも多いのですが、蓮香樓ではそんな余裕全くありませんでした。

 名前なんか分からなくても、美味しいもんは美味しいんですからそれでいいじゃないですか(わはは・・・と笑ってごまかす

 私たちがお店に入ったのが 10:55、会計を済ませて店を出たのが 11:48。 1時間弱の戦いを終えた私たちは、大満足で店を後にしました。

 なお会計は $142 でした。 1品平均 $15 くらい。 これは安い!! こういう庶民的で香港伝統なお店は、いつまでもいつまでもあり続けて欲しいものです。
次の目的地は元朗

だけどちょっと寄り道
 次の目的地は元朗です。 元朗は 2006 年に一度行っています。 佳記甜品B仔涼粉を食べに行ったんですね~。

 今回の目的は・・・やっぱり食べることです(笑。 食べたばかりですが、行くのに時間がかかるので、着くころにはきっとお腹も空いていることでしょう。

 2006 年に元朗に行ったときは、乗る予定にしていたホバークラフトが無くなっていたことで、インフォメーションセンターで教えてもらった巴士で行きました。 がしかし、調べてみると電車を乗り継いで簡単にいけるようです。 そゆことで今回は電車に決定。

 私たちは 12:02、上環站で柴灣行きの地下鉄に乗り、次の中環で降りました(12:13)。 ここで中環発の荃灣行きに乗り換え(12:15)、10站先の美孚まで行きます。 美孚で降りたのが 12:36 でした。

 美孚では西鐵綫に乗り換えます。 乗り換えはけっこう歩きましたね。 5~6分というところでしょうか。

 歩いている途中でトイレを見つけて入りましたが、すっごく清潔でした(プチ情報)。

 西鐵綫は南昌⇔屯門を結んでいる路線で、南昌から1個目の美孚で荃灣線と連絡しています。 これに乗れば今回の目的地、元朗に行けるのですが、私たちは元朗では降りずに屯門まで行きます。

 なぜ屯門まで行くのか。 その理由は輕鐵(軽便鉄道)です。 2006 年に初めて乗ったとき輕鐵をすっごく気に入ってしまい、機会があったらまた乗りたいと思っていました。 今回いいチャンスなので、屯門まで行って輕鐵で元朗まで戻ってくる作戦。

 屯門行きに乗ったのは 13:05、元朗通過が 13:20、そして屯門に着いたのが 13:32 でした。
美孚站

案内がしっかりしてて
乗り換えも簡単

広々して清潔な構内


セブンイレブンで
本と地図を購入


西鐵綫の月台
(プラットフォーム)


西鐵綫の車内

屯門で輕鐵に乗り換え  電車を降りた私たちは、案内にしたがって輕鐵の乗り場に向かいました。 屯門站は広々としていてとても清潔です。 新しいからでしょうか。

 輕鐵の月台(プラットフォーム)は西鐵綫の改札を出て左前方にありました。 元朗方面だから、線路の向こうのホームに行けばいいのね。


 ん? ところでどこから向こう側に行けばいいんだ? 辺りを見回しても向こう側に渡る通路がありません。

 もう1回案内板を確認してみると、通路からそのままいけるホームはBで、向こう側はAらしいです。 ということでAの案内板を探すと、西鐵綫の改札を出て右に行けばいいことが分かりました。

 行き方が分かったので案内にしたがって階段を降りてみると、どうやら站の外に出たようです。 目の前は道路で、たくさんの車が通っていました。

 よく分からないまま、勘で道路に沿って左に向かって歩いてみます。 途中どぶ川みたいなところを渡り更に進んでいくと、右前方に屯門站と見えました。 おぉ、站発見。 私たちは道路を渡って屯門站に入りました。

 なんだかなぁ、こっちのホームから向こうのホームへ行きたいだけだったのに、ずいぶん歩かなきゃいけないんですねぇ。

 屯門站に入ると長いエスカレータがあり、上がったところが目指すホームでした。 やっと着いた(ほっ。

 屯門站での乗り換えは、24 分かかりました。 途中一服した時間を差し引いても、20 分近くかかった感じです。 ちょっと不便。 ひょっとしたらもっと効率よく乗り換える方法があるかもしれません。 次回の課題ですね。
広くて清潔な屯門站

この先が輕鐵

向こう側のホームに
行ける通路


道路を歩いていくと
右前方に
屯門站が見えた

輕鐵で元朗へ  ようやく輕鐵のホームにたどり着いた私たちは、さっそく八達通収費器に八達通をかざしました。 乗車の準備です。

 輕鐵には改札がなく、自己責任で乗車券を買うか八達通によるチェックが必要です。 自由に乗れるからといって勝手に乗ってはいけません。 抜き打ち検札に引っかかると、高額な罰金を請求されるハメに陥ります。

 さてこれから元朗へ行くのですが、行き先表示に元朗はありません。 兆康(Siu Hong)まで行って、元朗行きに乗り換えます。 兆康は輕鐵の要の站で、どこに行くにも兆康まで行けば何とかなるという感じですね。

 電光掲示板によれば、兆康行きの電車505は3分ほどで来るようです。 待っているとほどなく505がやってきて、14:03 乗車。

 車内はそこそこ混んでました。 座席は空いてません。 でも、ま、そんなに長くはかからないので立っていくことにしましょう。

 兆康には 14:17 着きました。 降りたらそのまま同じホームで待っていれば元朗行きがくるはずです。

 とすぐに614がやってきました。 これで元朗まで行くことができます。 14:19 乗車。

 614もそこそこ混んでいて座れませんでした。 今度もそんなに長く乗ってるわけではありませんから、ま、いっか。

 電車はベッドタウンの中を進んでいきます。 車窓からは中心地で見る鉛筆のようには高くないマンションが、ずっと続いているのが見えました。

 しかし前回も感動しましたが、輕鐵はすごく乗り心地がいい。 揺れが少ないんです。 立っていても手すりなどにつかまる必要がないほど揺れません。

 そんな快適な電車のプチ旅を楽しんでいると、街並みが変わってきました。 元朗のメインストリート、青山公路元朗段(Castle Peak Rd. Yuen Long)に入ったようです。

 元朗で目指すお店は、康樂路站の近です。 そこで私たちは川を渡って最初の站、康樂路で輕鐵を降りました(14:35)。

 降りたらすぐ、ホームに設置してある八達通収費器に八達通をかざします。 これで料金の支払い完了。
八達通収費器に
八達通をかざす


輕鐵の1番月台


輕鐵の車窓から


街並みが
変わってきた


降りるときも
八達通を忘れずに