3日目 (2017/11/29 wed)
   


 3 日目で決まっているのは、天香楼で晩飯を食べることだけです。 その他はな~んにも決まってません。 私たち、ノープランなんです( ̄^ ̄)

 そんな私たちが晩飯までの間どこでどうするかは、本文を読んでみてください。 ま、大したことはしないと思いますけど。

     
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起きてしばらくはのんびり


 管理人は 08:10 起床、管理人の管理人は 08:55 に起床。 朝の気温は 22℃、湿度は 86% です。 湿度はかなり高めですが、まあまあ動きやすそうですね。

 2人とも、起きてからしばらくは何もしないでのんびりしてました。 窓外をぼんやり眺めたり、パソコンのゲームをしたり。

 でも、いつまでもそうしているわけにはいきません。 今日どうするか決めなくちゃ。

 とりあえず昼飯を決めましょう。 候補になっているお店はいくつかあります。 その中から私たちが選んだのは、添好運です。 このお店ご存知の方も多いでしょう。 最近のテレビの香港紹介番組では、まず間違いなく紹介されるお店です。 "最もリーズナブルに食べられるミシュラン 1 つ星のお店" で、すっかり有名になりました。 このお店は何年か前から知っていたのですが、なぜか先送りになっていてまだ行ったことがありません。 今日はそのかねてからの懸案のお店に行くことに決定。

 添好運は現在いくつか店舗があります。 どこにしようかと相談の結果、初めてなので王道の本店に行くことにしました。 本店は深水ポにあります。 駅からちょっと歩くようですが、まあのんびりいきましょう。

   ★★★ "ポ" は 土編 に 歩 ★★★

 なお添好運で美味しく食べるために、ホテルの朝ご飯は食べないことにしました。 昨日のような悲しい状態になるのはもうたくさんです。 お腹を空かして添好運へ行きましょう。

 添好運の後のことは風任せです。 どうするかは、そのときに考えればいいじゃないですか。

添好運へ


 添好運は行列間違いなしの大人気店です。 お昼時に行ったら大変なことになりそうなので、ちょっと早めに行くことにしました。 ホテルを出たのは 10:50 ごろです。

 尖沙咀駅でツェン灣綫のツェン灣行きに乗ったのは 11:01。 深水ポは尖沙咀から 5 駅目なので、そんなに遠くありません。 しかし車内寒いな。 香港あるあるですが、とにかくエアコンが効きすぎ。 気温が 22℃ しかないのになんでこんなにエアコン効かすんでしょ。 香港の人は寒くないんでしょうか?

 佐敦からはすっごくうるさいおばはんが乗ってきました。 縦よりも横に育ってしまったおばはんで、その地声がすごい!! 一般的に香港の人は声が大きめですが、そのおばはんは群を抜いてました(笑)。

 深水ポに着いたのは 11:10 ごろです。 駅から歩いて 8 分とのことなので、大混雑の前に着けそうです。 添好運は長沙灣道(Cheung Sha Wan Road)を南東に進んでも行けますが、 1 本北を並行している福華街(Fuk Wa St.)を行くことにしました。 B2 出口を出ると目の前にある道です。

 福華街を歩き出すと・・へえ、この道って男人街みたいだな。 道にはみ出して衣類などの露店がずっと続いてるんです。 男人街と違うのは、この辺の露店が昼間から出てることですね。 男人街は、暗くなりだすころに準備してますもの。 こんな露店街があるなんて、新たな発見でした。

 しばらく歩くと太い道に出ました。 南昌街(Nam Cheong St.)です。 この道路を渡って先に行きたいのですが、目の前はフェンスで塞がれていて渡れません。 南昌街に出て左右を見渡すと、左右同じような距離のところに横断歩道があります。 ちょっと迷った末に、左に行くことにしました。 現在歩いている福華街の 1 本北側にある、福榮街(Fuk Wing St.)の横断歩道です。

 南昌街を渡って福榮街に入り、さらに先に進みます。 福榮街はなんともごちゃごちゃした通りですね。 いろいろなお店があるのですがどこもごちゃごちゃしててすっげえ面白い!!

     ごちゃごちゃ1 : これって安売り?

     ごちゃごちゃ2 : 文字通りのごちゃごちゃ

     ごちゃごちゃ3 : 道路でゲーセン

     ごちゃごちゃ4 : 車がごちゃごちゃ

 そんな福榮街をしばらく歩いていると、かなり太い道が左後方から斜めに合流してきました。 大埔道(Tai Po Rd.)です。 このとき私たちは現在位置の分かる iPad の地図をチェックしながら歩いていたのですが、その地図によると添好運はもうすぐ近くのはず。 そこでさらに進むと・・あ、あった。 添好運に到着です。 深水ポの駅からは 15~16 分でした。 情報によると 8 分なのですが、だいぶかかっちゃいました。 私たちって、歩くの遅い?

 お店の前に着いたのは 11:26 ごろでしたが、すでに 10 人ほどの人がいました。 おお、もう並んでるぞ。 さすが添好運だな。 私たちも並ばなきゃ・・と思ったのですが、きちんとした行列になってません。 どうしたらいいんだ? とりあえず店の入り口付近をチェックしてみました。 すると名前と人数を書く紙が置いてあります。 なるほど、そういうことか。

 そこで私は名前を書こうと紙の前に立ち「どう書いたらいいんだろう」とちょっと迷っていると、スタッフが近付いてきて「2 人か?」と聞いてきました。 「ん? どゆこと?」と訳が分からず立っている私たちを、店員が手招きしています。 「え? 待ってる人たち無視しちゃっていいの?」 スタッフは構わず私たちを招き入れます。 「なんだかよく分かんないけど、とりあえずラッキー」とスタッフの勧めるままに着席しました。

 これは後から思ったのですが、たぶん並んでいた人たちは 3 人以上のグループなのでしょう。 たまたま 2 人ぶんの席が空いてたので、私たちが優先的に座れたんじゃないでしょうか。 あくまで想像ですが。


深水ポ駅 B2 出口


福華街は男人街のよう


添好運は近い


添好運に着いた!!


添好運で思いっきり食べる
 着席したテーブルには食器とメニューがセットされていました。 なんか気持ちが盛り上がってきました。 今日は昨日のような失敗をしないために、お腹ペコペコの状態で来ています。 さあ、食うぞ~♪♪

 このお店は "ワゴンが店内グルグル方式" ではなく、オーダーシートに書き込む方式です。 オーダーシートの他に写真付きメニューもあり、日本語はないですが英語が併記されているのでなんとか分かりました。

 私たちは食べたいものを話し合って、オーダーシートにチェックマークを入れていきます。 絶対に外せないのが "酥皮?叉焼包"(チャーシューメロンパン)です。 この料理がきっかけで、ミシュランの 1 つ星を獲得したらしいです。 テレビの香港旅番組でも必ず紹介されています。 見るからに美味しそうで、是非食べてみたかった。

     ★ "?" は 酉 編に 禾 ★

 その他に 6 品、合計 7 品にチェックマークを入れました。 オーダーシートを女性スタッフに渡します。 するとシートを見たスタッフが「ワン?」 「ん? 何?」 あ、そっか、チェックマークを入れるんじゃなくて、個数を記入しなくちゃならないんだね。 なるほどごもっとも、チェックマークじゃ個数分かんないもんね。 そこで「オールワン」と個数を口頭で言ってオーダー確認終了。 さあ料理来いっ、待ってるぞ。

     オーダーシート方式

     チェックマークを入れた(ほんとは個数を書かなくちゃいけなかった)

     ★ 文字が小さくなってしまうのでシートの画像は大きいものにしました ★

 最初にやってきたのは、絶対に食べたかった酥皮?叉焼包でした。 おお、これがかの有名なチャーシューメロンパンか。 テレビで見た通りのパンが、テレビで見た通りの長い皿に 3 個乗ってます。 こんがりと焼けていてうまそ~♪

 割ってみると煮込まれた叉焼が小さくカットされて詰め込まれていました。 食べてみると・・!! うまいっ!! サクサクのパンと甘辛く煮込まれた叉焼の相性は抜群で、文句なく旨い。 このメニュー考えた人、すごいセンスしてますね。

 次にきたのは皮蛋痩肉粥(ピータン粥)です。 鶏塩味の粥は想像通りの美味しさで、ねっとりした皮蛋がアクセントになっています。 面白いのは添えられていたカリカリのチップスのようなもので、これを粥にトッピングするとまたさらに美味しいです。 個人的な想像ですが、ライスペーパーを素揚げしたものではないでしょうか。

 次は蜜味叉焼腸(チャーシューチョンファン)です。 私たちは香港に来ると必ずどこかで食べる大好きなメニュー。 ここでは "腸" となっていますが、普通は "腸粉" と表記されます。

 腸粉はライスペーパーを鉄板で焼いたもので、中にいろいろな具材を巻き込んで食べます。 代表的なのは蝦や叉焼で、モツもありますね。 かかっているのは腸粉専用の甘めの醤油で、これ "魔法の醤油" なんて呼ばれてます。 色を見ると真っ黒ですごく味が濃そうですが、これがそうではなく適度な味でとっても美味しい。 甘醤油のような感じですね。

 さて次に行きましょう。 今度は香煎蘿白糕(ダイコンモチ)です。 この料理は香港に来始めた 20 年近く前に倫敦大酒樓という飲茶のお店で食べて以来、すっかりハマってしまいました。 柔らかめの餅のような感じで、鉄板でこんがりと焼いてあります。 たいてい干し蝦が入っていて、それがアクセントになっています。 干し蝦はちょっとクセがありなすが、私たちは大好き。 醤油をかけて食べると最高に美味いです。

 次に来たのは定番の鮮蝦焼賣皇(エビシュウマイ)。 これって説明要りませんよね。 ぷりっぷりの蝦が入った蒸し焼賣です。 トッピングされている赤いのはクコの実。 辛子醤油で食べたいところですが、香港では辛子をあまり使わないようですね。 だから酢醤油かただの醤油で食べます。 もちろん旨いです。

 6品目には猪潤焼賣(ブタニクシュウマイ)がやってきました。 香港では豚を "猪" と表記します。 覚えておくと便利でしょう。 ベロンと乗っているのはレバー。 これは好き嫌いがあるかもしれませんね。 管理人は大好きですが、管理人の管理人は苦手です。 管理人の管理人も、焼賣本体は美味しいと言っていました。 管理人はどちらも美味しくいただきました。

 さて最後は豉汁蒸排骨(パイコーの豆豉蒸し)。 骨付きの豚肉を豆豉味噌風味で蒸した料理で、香港ではよく見かけるポピュラーな料理です。 これ以前一緒に香港旅行をした台湾の女性に教わりました。 端記茶樓という飲茶のお店に行ったときに「これ美味しいのよ」とその女性が取ってきた料理で、初めて食べた私たちはその美味しさにびっくり。 そのときから飲茶のお店では必ず食べるようになりました。

 これなんとも言えず美味しいんです。 見た目が良くないので、もし教えてもらえてなければ美味しさを知るまでもっともっと時間がかかったかもしれません。

 以上で全品出そろいました。 完食です。 どの料理もすっごく美味しかった。 美味しさの余韻にひたりながら「んごい、毎単」とお会計を頼むと、合計 HK$153 でした。 約 \2,200 なので、一品平均 \300 ちょっと。 安っ!! しかも旨っ。 大満足な添好運でした。

 お店を出てお店の写真を撮っていると、おやじがこっち向いてピースサイン。 手は写ってませんが思いっきりピースしてるんです(笑)。 お隣には奥様がいらして、話しかけてきました。 片言の日本語と英語でお話ししましたが、ご夫婦は台湾からの旅行者で初めて添好運に来たとのこと。 こちらからは添好運の素直な感想を伝えました。 「ホウメイ、ホウホウメイ」 すごく美味しかったので自然に出た感想です。 しかし知らない人の写真に写りこんでピースサインとは(爆笑)


セットされている食器



写真付きメニューもあります



お会計は HK$153



お茶は有料 HK$2



台湾からの旅行者



酥皮?叉焼包
チャーシューメロンパン



酥皮?叉焼包の中身
割ったら汚くなってしまいました



皮蛋痩肉粥
ピータン粥



皮蛋痩肉粥の
トッピング



蜜味叉焼腸
チャーシューチョンファン



香煎蘿白糕
大根餅



鮮蝦焼賣皇
エビシュウマイ



猪潤焼賣
豚肉シュウマイ



豉汁蒸排骨
排骨の豆豉蒸し


香港太空館へ向かうはずが・・
 私たちは 12:09 ごろ添好運を出て、MTR深水ポの駅に向かいました。 お腹いっぱい、幸せな気分でのんびり歩きます。 さてこの後の予定ですが、添好運で食べながら香港太空館に行くことにしていました。 昨日は休館日で行けなかったのでリベンジです。

 12:28 ごろ深水ポに着き、12:33 ごろ電車に乗りました。 尖沙咀に着いたのは 12:42。 尖沙咀からは地下道だけで香港太空館まで行けるはずです。

 私たちは地下道を歩き始めましたが、どうやらどこかで道を間違えたようですね。 香港太空館とは別の方向に向かって進んでしまっていました。 尖沙咀東地区のどこかまでしまったようです。 東京では迷うけど香港では迷わないはずなのに、香港で道をまちがえてしまうなんて・・・。


 そこで現在位置を確認し、近くになんかないか iPad のマップでチェック。 するとあまり遠くない所に "香港科學館" がありました。 まだ行ったことがないから、ここ行ってみよう。 良い意味で "臨機応変"、悪い意味で "いい加減で適当" な私たちは、香港科學館に向かうことにしました。 地下道だと周囲が確認できなくて迷いやすいので、とりあえず地上に出ましょう。

 P2 出口から地上に出た私たちは、すぐ近くにあった公園でもう一度マップをチェックしました。 その結果現在いるのは漆咸道南(Chatham Rd. South)で、北に向かえば右側に香港科學館があるということが分かりました。 さっそく進みましょう。

 しばらくすると右側に大きな建物が見えてきました。 あれが香港科學館ですね。 隣に別の大きな建物がありますが、そちらは香港歴史博物館でしょう。 私たちは 13:21 香港科學館に到着しました。


公園で現在位置をチェック

香港科學館に着いた!


香港科學館と香港歴史博物館


 香港科學館と香港歴史博物館は小さな広場を挟んで向き合っています。 香港科學館を目指して来たのですが、ついでに両方見ることにしましょう。 建物の前には料金表がありました。 それによると、標準 HK$20、団体 HK$14、60才以上 HK$10 となってます。 そこでお金を用意しながらチケット窓口に行くと、「×〇△〇△×△ Free」と言われました。 「何だろう?」 よく聞いてみると、「水曜日は無料」と言っていることが分かりました。 そうなんです、今日は水曜日なんです。 なんてラッキーなんだ!! たった HK$10 ですが妙に嬉しい(^^)

 さっそく香港科學館に入ってみると・・うわ、ちっこいのがいっぱい。 なるほど無料開放の日なので、小学生の団体がいくつも来ているのですね。 入ったフロアとひとつ上のフロアを観て回りましたが、面白そうな展示物にはどれも小学生が群がっています。 こりゃゆっくり観てられないな。 私は早々に香港科學館を退散し、向かいの香港歴史博物館に行ってみることにしました。

 香港歴史博物館には小学生の大群は来ていませんでした。 これならゆっくり観て回れそうだぞ。 香港歴史博物館は大きな建物で、展示物もすごくたくさんあります。 解説のパネルは広東語と英語だけなので理解するのはちょっとたいへんですが、なかなか興味深いものが多いですね。

 展示物は、トラム・ピークトラム・ビクトリアハーバーフェリー・ジャンク船・個人商店・切手・生活スタイルなど多岐に渡っていました。 日本人である管理人が観ても旧き良き香港を感じることができたのですから、香港の人にとっては何倍も懐かしい展示なのでしょうね。

 トラムは実物が展示されていて、中に入ることもできます。 客室はともかく運転台まで入れるので、管理人のような鉄道好きにとって興味深いものでした。

 それから館内にはいくつものミニシアターがあり、香港の歴史に関するミニムービーを常時流しています。 いくつか観ましたがけっこう楽しめましたよ。 そんなムービーのひとつで李小龍大先生を観ることもできて幸せでした。 たった2秒でしたが(笑)。

 そんなこんなでずいぶんと観て回っていたようです。 入ったのが 13:33、出たのが 15:30 なので、2時間近くも観て回っていたことになります。 なかなか見ごたえのある香港歴史博物館でした。

 なお館内はストロボを使わなければ写真撮影がオッケーなのでいろいろ撮りました。 いくつか紹介しましょう。


香港科學館の入り口


香港歴史博物館の入り口



ジャンク船




ジャンク船の船室




食事風景




葬列




祭事のときの饅頭タワー




質屋



乾物屋?




私書箱?




旧い切手




ビクトリアハーバーフェリーの模型




トラムの模型




ピークトラムの模型




本物の旧いトラム




トラムの車内




トラムの運転台



初めての許留山
 香港歴史博物館を出た私たちは、「なんか甘いもの食べたいね」ということになり、"許留山" に行くことにしました。 許留山は香港のいたるところにある一大チェーン店。 空港にもあるし、香港に行ったことのある人なら必ずどこかで目にするスイーツ専門店です。

 ところが実は、私たち入ったことがないんです。 10 回以上香港に行っているのに、いろいろなスイーツ店にも入っているのに、なぜか許留山には入ってない。 いつか入ってみようと言いつつ、15 年以上経ってしまいました。

 今回の香港旅行に際し、許留山は最優先懸案事項にしていました。 今がいい機会。 私たちはホテルに帰りがてら、許留山を探して入ってみることに決定。

 漆咸道南から金馬倫道(Cameron Rd.)に入って歩き始めたら、許留山はすぐにありました。 探すまでもなかった。 それほど許留山はポピュラーなんですね。

 さっそく入店すると女性が 1 人で切り盛りしているお店で、丁寧に迎えてくれました。 4 人テーブルが 4 つのこじんまりしたお店です。

 テーブルには写真付きのメニューが用意されています。 日本語ではないですが見れば分かる分かりやすいメニューですね。 ちょっと考えてから私たちがオーダーしたのは

     芒の戀(Mango Romance)
     芒果糯米糍(Mango Mochi)

の 2 品。 許留山と言えば芒果(マンゴー)デザートが有名なので、とりあえず芒果中心にオーダーしてみました。 何しろテーブルにセットされているスプーンとフォークまでマンゴーカラーなんですから、マンゴーが一押しなことは間違いありません。

 やがて運ばれてきた 2 品は、とっても美味しかった。 芒の戀は 3 つの小鉢構成で、すべてマンゴーのスイーツ。 上はマンゴー餅と生マンゴーのスライス、左はマンゴージェリーの上に生マンゴーとマンゴーアイスをトッピング、右は白玉と生マンゴー入りのマンゴージュースです。 もうひとつ頼んだ芒果糯米糍と内容が重なってしまいましたが、合わせるとマンゴー餅の個数が 4 個になって喧嘩しなくてすみます。 ちょうど良かった。

 食べ始めた私たちは、その美味しさに感動。 ほんっとに美味しいです。 香港のマンゴーは木に成っている状態で熟したもの、いわゆる完熟マンゴーなので抜群に美味しい!! しかも安い!! 日本の生産者の方々には申し訳ないですけど、日本産のマンゴーとは次元が違う食べ物です。 香港に行ったら、ぜひどこかで生のマンゴーを味わってみてください。 しかし "芒の戀" なんて、いかにも若者向けのこっぱずかしい名前(笑)。

 スイーツを半分食べた頃、さらにドリンクも欲しくなってしまいました。 そこでドリンクメニューを見せてもらい、2つ追加オーダーです。

     粒粒芒果爽(Mango & Mango Jelly In Mango Juice)
     西瓜燕窩蜂蜜爽(Bird's Nest & Haney jelly In Watermelon Juice)

 粒粒芒果爽は生マンゴーとマンゴージェリー入りのマンゴージュース、西瓜燕窩蜂蜜爽は燕の巣と蜂蜜ジェリー入りの西瓜ジュースです。 飲んでみるとどちらもまいう~。 マンゴーだらけのマンゴージュースはしっかりマンゴーを楽しめますし(当たり前か)、高級食材の燕の巣が入った西瓜ジュースは西瓜の美味しさが前面に出ていました。

 スイーツを思いっきり楽しんだ私たちはが店を出たのは 16:16 ごろ。 少し遅めのおやつになってしまいました。 しかし美味しかったなあ。 こんなに美味しいんなら、もっと早く許留山に来ればよかったなぁ。 あんなに頻繁に目にしていたのに・・・(少後悔

 私たちは美味しさの余韻を楽しみながら、16:28 ごろホテルに戻りました。

 そうそうホテルの 1 階に、2 年前には無かったお店ができてたんです。 "つけ麺専門店 三田製麺所" というお店です。 いかにも日本からの出店のように見えますが、どうなんでしょう? 今回の香港滞在中に行く機会があるかもしれません。


金馬倫道の許留山



芒の戀


芒果糯米糍


粒粒芒果爽


西瓜燕窩蜂蜜爽


天香楼に向かう
 許留山から帰ってからは、ホテルの部屋での~んびり過ごしました。 私たちの香港旅行はあまりいろいろしないんです。 ホテルでのんびりしている時間が長く、外に出るときはだいたいなんか食べるとき(笑。

 さてそんなふうにホテルの部屋で 2 時間ほどのんびりしていましたが、出陣の時がやってきました。 今夜は 19:00 に天香楼の予約を入れてあるので、そろそろ出かけなくちゃ。

 天香楼はホテルから歩いて行ける距離にあります。 約 20 分ほどです。 私たちは少し余裕を見て、18:25 ごろ部屋を出ました。

 ホテルを出たら加拿分道(Carnarvon Rd.)を北に向かいますが、この道ってどの時間帯でもすっごい混んでるんです。 なんでこんなに人がいるんだ??と不思議になるくらい。 ごちゃごちゃいる人を観察してみると、平均年齢はかなり若そうです。 ここって原宿みたいな場所なんでしょうか。

 加拿分道はやがて金巴利道(Kimberley Rd.)とのT字路にぶつかって終わりになります。 この辺りまで来ると、人の海はなくなってました。 やっと歩きやすくなった(ふう。 T字路にぶつかったら右(東)に曲がって金巴利道を進みます。 あとは道なりに進んで行けば、右側に天香楼が見えてきます。

 以前もお話したことがありますが、金巴利道にはウェディングドレスを売っている店がすっごく多い。 歩いていると、ショーウィンドウにディスプレイされたウェディングドレスが次から次へと現れます。 香港ってこういうふうに同じ店が固まっている場所がたくさんありますが、これって自然発生的なものなのでしょうか。 それとも人為的に同系統の店を集めるのでしょうか。 きちんと調べたことがないので真相は知りませんが、感覚的には自然発生的なもののように思えます。

 ウェディングドレスの大群を抜けてしばらく歩くと、天香楼が見えてきました。 お店の前に着いたのは 18:43、ちょっと早く着きすぎましたね。 でもダメもとで聞いてみましょう。 ドアを開けてスタッフに予約していることを告げるとオッケーで、すぐ席に案内されました。 さあ着いた、大閘蟹(シャンハイガニ)だ!! 楽しみ~♪♪


加拿分道は人の海


金巴利道にたくさんある
ウェディングドレスショップ


豪華大閘蟹ディナー
 天香楼で食べたいメニューは決まっています。 上海蟹の餡かけ麵です。 これを食べるためにこの時期の香港に行くと言っても過言ではありません。 しょこたんがテレビ番組で紹介していたのを見て次の香港旅行でさっそく食べに行って以来、すっかりハマってしまいました。 少々お高いんですけど、めちゃめちゃ旨いんです。

 メニューはグランドメニューとお勧めメニューの2つがあり、まずお勧めメニューの中から

     清炒蟹粉(帯麺)

を選択。 これが上海蟹の餡かけ麵ですね。 お勧めメニューには日本語が併記されています。

     カニの卵、カニ肉 かけまぜ麵

という説明でした。 ちょっと微妙な表現が含まれてますね(笑。
 次はグランドメニューから選びましょう。 以前食べてすごく美味しかったので、

     東坡肉(トンポーロー)

を選択です。 あとは野菜が欲しいですね。 メニューには無かったのですが "生菜" がないか聞いてみました。 生菜はレタスを茹でてピーナッツオイルや甘醤油をかけた料理です。 発音がよく分からないので筆談で聞きましたが、「やってません」だって。 じゃあ "菜心" は?と聞くとこれもやってない。 菜心は介蘭(チャイニーズブロッコリー)を茹でてオイスターソースをかけた料理です。

 どちらも大好きな料理なのでちょっとがっかりしていると、「この店は潮州料理だから、生菜や菜心はやってないんです」と説明してくれました。 なるほどそうなんだ、生菜や菜心は広東料理なんですね。 またひとつ勉強になりました。

 スタッフが「これはどうですか?」と勧めてくれたのが、

     生辺荳苗(豆苗の炒め物)

です。 これ食べたことがないので「じゃあそれをください」

 さらに飲み物を注文です。 管理人の管理人は青島陴酒(チンタオビール)、管理人は下戸なのでお茶。 お茶は茶葉が直接グラスに入れられたタイプでした。 何茶なのかな・・。 ちなみに、飲める体質だったらよかったのかな・・と少~し思います。

 以上で全部決まったのでオーダー。 このとき "白飯" も頼もうとしたのですが、「麵もあるんだよ。多過ぎないかい?」とやんわりたしなめられちゃいました(笑

 オーダーを終えた私たちのところに、とりあえず飲み物と突き出しが運ばれてきました。 これいつも同じなんですが、少し酸味を感じる味付けで実に美味しい。 きっとお酒に合う味なんでしょうね。

 最初に運ばれてきた料理は生辺荳苗です。 これ初めて食べましたが・・うわっ、うめぇ~!! めちゃくちゃ美味いんです。 ほんとびっくりした。 塩味は絶妙、火の通し加減も最高。 情報によると、固い芯の部分を 1 本 1 本手作業で取り除いてあるんだそうです。 なるほど、それで柔らかいけどちゃんと歯ごたえのある最高の食感になっているのですね。 ちょっとお高いですが、注文して損はないと思います。

 次に来たのは、本日のメインエベント~。 清炒蟹粉~♪♪ 麵と餡は別々になっていて、目の前で餡を麺にかける趣向です。 さあよ~く混ぜてから食べましょう。 ぱくっ、間違いないっ!!! もう最高。 美味いです。 美味いとしか言いようがありません。 麵が柔らかすぎるの残念ですが、香港なので仕方ないですね。 でもその柔らかすぎなことを加味してもやっぱり美味い。 好みで黒酢ベースのタレをかけるようですが、管理人は黒酢が不得意なのでほんのちょっと試しただけです。 黒酢は無くていいや。

 清炒蟹粉を半分くらい食べたころ、やっぱり欲しくなったのは白飯。 蟹の餡を少し残しておいて白飯にかけるとこれが最高なんです。 ということで白飯を追加注文しました。 「やっぱり食べるのかい?」 スタッフは半分笑いながら白飯を持ってきてくれました。

 最後の料理は東坡肉。 これがまた美味いんです。 天香楼の東坡肉は骨付き肉を使っているんですが、骨付き肉を使った東坡肉は天香楼以外のお店で出会ったことはありません。

 東坡肉は箸で突くと簡単に崩れるほどホロホロに煮込まれていて、その柔らかな食感が最高。 それなのに煮崩れしないで肉の角が立っているなんてすごい技術だと思います。 味付けは少しだけ甘みの入った醤油味です。 一口目は「ちょっと薄いかな」と感じるのですが、食べ進めていくとちょうどよくなってくるのはさすがです。

 それではここらで白飯に活躍してもらいましょう。 まずは残しておいた清炒蟹粉の餡をかけてぱくり。 うめぇ~、もう一度うめぇ~。 この上海蟹の餡かけ飯を食べていると、横を通ったスタッフが「カニミソゴハン」と一言。 あはは、そういう日本語を知っているということは、この店日本人がたくさん来るんでしょうね。 そしてその日本人の多くがこの「カニミソゴハン」を作って食べているんでしょうね(笑。

 「カニミソゴハン」を食べ終えたら、次は東坡肉を崩して煮込み汁といっしょに白飯にかけて食べます。 これもうめぇ~♪♪ 間違いない美味しさですね。 乗っけ飯が大好きな管理人には、こたえられない食事でした。 濃すぎないタレと崩したお肉をかき混ぜて掻き込めば、最高に幸せな気分になれます。 管理人の管理人も少し食べてみて「美味しいね」と言ってました。

 さて楽しかった食事もフィナーレ。 お腹いっぱい。 私たちは、19:26 ごろ天香楼を後にしました。


天香楼


青島陴酒


突き出しの大根


生辺荳苗


清炒蟹粉


東坡肉


ぶらぶらホテルへ帰る
 以上で本日の予定はすべて終了。 私たちはのんびり歩いてホテルに向かいます。 途中、金巴利道から加拿分道に曲がる辺りではちょっとお店を探しました。 この辺に "さくら" というマッサージ店があるはずなんです。 情報によると、こじんまりしたお店でゆっくりできるとのこと。 また 24 時間の出張マッサージを受け付けているんだそうです。 もし見つかればすぐマッサージしてもらうのもいいし、お店がいっぱいなら後から出張マッサージなんてのもいいな・・と。

 とろこが付近の建物をくまなく探しましたが見つかりません。 別のマッサージ店やエステのお店はありましたが、"さくら" は無いんです。 仕方ない、あきらめよう。 縁がなかったってことですね。 香港では 1 ~ 2 年前にあったお店が無くなってるなんてザラです。 "さくら" もそういうことなのかもしれません。

 加拿分道に入ると、急に人が多くなってきます。 その人ごみをかき分けながら歩いていてふと思ったことをひとつ。

 何年も前から香港では街なかに日本語があふれていました。 ちゃんとした日本語、ちゃんとしてない日本語、すっげぇ笑っちゃう日本語などいろいろです。 また日本食のお店もすごく増えていて、最初のころ多かった寿司だけでなく、鉄板焼き・すき焼き・焼き鳥・ラーメン・つけ麺・たこ焼きなどバリエーションも豊富になりました。 今年香港に来てみて、その傾向が輪をかけてすごくなっている感じがします。 ホテルの建物の 1 階にもつけ麺店ができてましたしね。

 それから「~の~」のように平仮名の "の" でつなぐ表現も流行っているようです。 この表現はすでに 10 年以上前からありました。 ツェン灣駅の駅前で「新の城」という建物を見たことがあります。

 加拿分道でもいくつかそういう日本語やお店を見かけました。 たとえばタトゥーのお店 "藝の檜紋身廊" なんてのがありました。 また 2 年前には無かったと思うのですが、新しいラーメン店もできてました。 この傾向はいつまで続くのか分かりませんが、日本ブームになっていることは日本人として嬉しいことでもありますね。

 10 年ほど前、上環の街市にバリバリ和風のうどん店を出している日本人の方とお話したことがあります。 その方は「今、2 度目の日本ブームなんです」とおっしゃってました。 2017 年現在の日本ブームがその延長なのか、それとも 10 年前とは別の第 3 次ブームなのかは分かりません。 でもどちらにしろ、何だかちょっと嬉しいことに変わりないです。

 そんなことを考えながら歩いていた私たちは、いつものようにホテルの地下のスーパーで買い物して 20:40 ごろ部屋に戻りました。 美味しいものをたくさん食べることができて、大満足な 1 日でした。 おやすみなさい。


2 年前は無かったラーメン店


居酒屋レストラン


よく見ればこれも日本語



管理人の管理人の

独り言


 いつも食べることで行動してしまうけど、その国の歴史を知るのは必要ですね。

 遅ればせながら時間をかけて香港歴史博物館を見ました。

 ゆっくり時間が流れたひとときでした。