5日目 (2017/12/01 fri)
     


 5 日目です。 そうなんです、もう 5 日目なんです。 旅行に行くといつも思いますが、ほんっとに日にちが過ぎるのって早いですよね。

 今日も主だった予定は "食べる" です。 昼飯はちょっと変わったお店に行きます。 香港島の中環近くにあるお店で、旧き良き香港の香りを色濃く残している麵屋さんです。 でも問題がひとつ。 すっごく人気のあるお店なので、すぐに座れるかどうか分かりません。 昼時に行くと、かなり並んでいることもあるそうです。 でも多少並んでも食べてくるつもり。

 珍しく観光っぽいこともやる予定です。 スカイ100です。 九龍地区で最高の高さを誇るビルで、以前は九龍地区の高さ制限があって建てられなかった超高層ビル。 100F にある展望台に行きますがどんな景色が観られるか楽しみですね。

 晩飯の予定も決めました。 かねてから懸案だった煲仔飯を食べに行きます。 煲仔飯は食べたことがなく、やっと食べられます。 日本にいるときから楽しみにしてました。 いやあ結果を言っちゃえば無事煲仔飯をで食べることができたのですが、そのお店はまさかのお店でした。 とにかくいろんな意味ですごい!!。 どんなふうに "すごい" のかは、本文で確かめてください。 それでは 5 日目スタート。

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朝食はホテルで
 2 人とも 08:00 ごろ起床。 2 人そろって目覚めるのは珍しい。

 現在の気温は 20℃、湿度は76%。 まあまあですね。とりあえず雨が降らなくて良かった。 そういえば今回の旅行、一度も雨に降られてません。

 朝食はホテル内のクラブラウンジで食べることにしました。 ラウンジに行ったのは 09:18 ごろです。 さあ "控えめ" に食べましょう。

 管理人は野菜を 1 プレート、食パン 1 枚にチーズが挟んである小さめの調理パン 1 個。 飲み物はリンゴジュースにしました。 それにコーヒー。 追加でチーズ入りのオムレツをオーダーしたのですが、これが思ったよりもかなりでかい。 控えめな朝食のはずが、ちょっとがっつりになってしまいました。

 管理人の管理人は、やはり野菜を 1 プレート、食パン 1 枚、ベーコンが挟んである調理パン 1 個、それにヨーグルトです。 飲み物はグレープフルーツジュースとコーヒー。 オムレツも追加してましたが、プレーンなので小さめ。 あれが正解ですね。


管理人の野菜プレート



食パンと調理パン



リンゴジュース



スクランブルエッグ ベーコン添え



管理人の管理人の野菜プレート



食パンとベーコンの調理パン



オムレツ ハッシュポテト添え


部屋に戻って作戦会議


 ゆっくりと朝食をいただいた私たちは 09:47 ごろ部屋に戻りました。 そして何も決まっていない今日の予定を相談。

 香港では行きたいお店が山ほどあります。 もちろん限りのある日程で全部いくわけにはいきません。 だから候補の中から選んで行くのですが、いつもすごく迷ってしまいます。

 今回もまだ行っていない "食べたいお店" 候補がいくつかあります。 そんな中から選んだお店は "水記"。 中環の裏通りで営業している旧き良き牛肉麵のお店です。 このお店、香港好きの方なら知っているのでは? 私たちも以前から知っているのですが、まだ行ったことがありません。 そこで今日思い切って行ってみようということになりました。

 今日は珍しくその先の予定も相談です。 香港島から九龍地区を見るとすごく高い建物が見えるんですが、そのビルのこと前から気になってました。 スカイ100というビルで、展望台があります。 香港の紹介番組で何回も取り上げられていて、一度上ってみたいと思ってました。 今日の午後はそのスカイ100を攻めることにします。

 ついでに晩飯の予定も決めてしまいましょう。 今日の私たちはとても計画的。

 晩飯の候補はいくつか挙がりましたが、最終的に決まったのは煲仔飯のお店です。 煲仔飯は鶏肉・牛肉・豚肉・内臓・魚など好みでいろいろなものを乗せ、1 人前ずつ土鍋で炊き上げるご飯。 冬の香港の風物詩のようなものらしいです。 乗っけ飯が大好きなのに、なぜかまだ食べたことがありません。 だから今日こそ食べてみようということになりました。

 以上で今日の予定が完璧に決まりました。 ここまできちんと決めるのは珍しいかも。 あとは決めた予定に沿って行動あるのみ。

水記に向かう
 私たちはしば~らく部屋でゆっくりしていました。 水記は超人気店なので昼飯の時間帯はすごく混みます。 だから昼飯の時間帯の手前に行くか、もしくは過ぎてから行くのがベターでしょう。 私たちは "過ぎてから" を選択して、昼過ぎに行くことにしました。

 そういうわけで、部屋を出たのは 12:13 ごろです。 地下道を通って尖沙咀駅方面に向かい、駅を通り越して L6 出口から地上に出ました。 ここから少し歩いてフェリーターミナルに行きます。

 九龍地区から香港島に行くには MTR のほうが早いのは分かっているのですが、今日は天星小輪(スターフェリー)の気分。 天星小輪に乗ると "ああ、香港にいるんだ" と実感できるので、時々無性に乗りたくなるんです。 今日みたいに時間に追われていないときには、天星小輪でゆったり行きましょう。

 フェリーターミナルに向かって歩いていると、なんだか懐かしさすら感じてしまいます。 香港に来始めた 20 年ほど前から、何度も何度も通った道ですからね。

 ターミナル手前の右側(西側)には星光城というショッピングモールがあるのですが、そのわきの海沿いの道はクリスマスシーズンになるとすっごいデコレーションで飾られます。 その付近は写真スポットらしく、記念写真を撮る人がいっぱい。 ここのデコレーションを観ると、香港のクリスマスを実感できますね。

 フェリーターミナルには、香港旅遊發展局のインフォメーションセンターがあります。 なかなか便利で、無料の地図やパンフレットが多数用意されているほか、お土産も売っています。 ここでしか手に入らないお土産もあるので、覗いてみるといいかもしれません。 私たちも立ち寄り、エコバッグマグネット2個を購入しました。

 それではフェリー乗り場に行きましょう。 アッパーデッキの料金所を八達通で抜け、待合所に行きます。 ちょうど行っちゃったばかりでしたが、運航の間隔はタイトなのでそんなに待ちません。

 ベンチに座って待っていると、足元に雀がやってきました。 全く警戒している様子がありません。 人の足元すれすれを、ぴょんぴょん歩いています。 のどかですね~。

 次のフェリーがやって来たのは 12:55 ごろ、中環に着いたのは 13:03 ごろでした。 わずか 8 分の船の旅ですが、香港を感じるには最高の天星小輪ですね。

 中環に着いたら徳輔道中(トラム道)に向かうのですが、以前と比べるとすごく遠くなりました。 中環のフェリーターミナルは移転されてます。 移転前はフェリーを降りてちょっと歩けばすぐ徳輔道中でしたが、移転後は徳輔道中までかなり長い空中歩道を歩かなければなりません。 それもあって、移転後は以前ほどフェリーに乗らなくなってしまいました。

 私たちが徳輔道にたどり着いたのは 13:20 ごろです。 フェリーを降りてから 15 分以上かかってしまいましたね。


星光城わきの通りの
クリスマスデコレーション


This is The Hongkong


フェリーの料金所


水記はどこだ?
 さて目的の水記の場所なんですが、ちょっと分かりにくいところにあるみたいです。 吉士笠街という狭い通り沿いで、写真を見ると高いビルの谷間に埋もれちゃってる感じ。 こんなときは iPad に活躍してもらいましょう。

 地図サイトを呼び出して水記をチェック。 すると道筋が見えてきました。 中環の駅前の通り徳輔道中(Des Voeux Rd. Central)から畢打街(Pedder St.)に入って山側(南)に進み、皇后大道中(Queens Rd. Central)に突き当ったら右(西)に曲がります。 皇后大道中を少し進んだら、雲咸街(Wyndham St.)の先を左(南)に曲がって上り坂の徳己立街(D'Aguilar St.)に入りましょう。

 徳巳立街を少し進んだら最初の角を右(西)に曲がり士丹利街(Stanley St.)に入り、ここからはしばらく真っすぐ道なりに進みます。

 狭くて歩きにくい舗道を進んでいくと、ヒルサイドエスカレータが見えてきます。 エスカレータをくぐってさらに進むと、閣麟街(Cochrane St.)という通りとぶつかって士丹利街が終わっているように見えますがそうではありません。 士丹利街は半分以下の幅になりますが、さらに続いています。

 狭くなってからの士丹利街は、すごいことになってます。 パラソルと可動式屋根のあるテーブルがずっと続き、通りが丸ごとレストランのよう。 いかにも香港らしい光景ですね。 楽しくなってきたぞ。

 まだランチタイムなので、テーブルはお客さんでいっぱい。 観光客と地元の人々で大賑わいです。 その賑わいを横目に見ながらさらに進むと、左に曲がる小さな路地があります。 この通りが吉士笠街です。

 左(南)に曲がって吉士笠街に入ったら、水記はすぐ見つかりました。 ほとんど目の前って感じです。 徳輔道西にいたのが 13:10 ごろ、水記に着いたのが 13:23 なので、約 13 分で着いたことになります。 この道順がベストかどうか分かりませんが、とりあえず迷わずたどり着くことができました。


畢打街(Pedder St.)


徳己立街(D'Aguilar St.)



左下の写真に続く

士丹利街(Stanley St.)



ヒルサイドエスカレータを潜る


狭くなった士丹利街(Stanley St.)
道路全体がレストランのよう


昼食は水記の名物
 ここが水記か!! いろいろ集めた情報どおりの超ローカルなお店ですね。 狭い路地に椅子とテーブルを並べ、屋台のような厨房で麵を供する。 これぞ古き良き香港の象徴、大牌檔(Dai Pai Dong)です。

 大牌檔は昔から香港にたくさんある小規模飲食店のことで、屋台店のようなものだったそうです。 街なかのそこここにあり、香港人の胃袋を満たしてきました。 ところが大牌檔のようなお店は衛生面の問題やいろいろトラブルがあったりして、営業できなくなってしまいました。 その代わり香港政府はそういった大牌檔を一個所に集め、政府の管理下で営業できるような環境を作ったのです。 それが各街に必ずと言っていいほどある、街市という公設市場の建物の上のほうの階に設けられた熟食中心です。

 私たちは熟食中心が大好きで、いろいろな街市で食事しました。 香港を肌で感じられるし、何より安くて美味しいからです。 今その大好きな熟食中心の原型とも言える大牌檔が目の前にあるんです!! これはもう感動しかありませんね。 もっと早く来れば良かった。

 話がそれてしまいましたので元に戻しましょう。 お店に近付いてみると、2 つある丸テーブルのうち手前のテーブルの席が 2 つ空いてます。 え? ランチタイムまっただ中なのに空いてるの? なんとラッキーな!! 私たちはさっそく着席しました。 問題ないようです。 ほんとツイてる!!

 それでは注文しましょう。 水記でいちばん有名なメニューは、牛腩麵です。 良く煮込んだ牛肉をトッピングした麵で、麵は種類が選べます。 管理人は卵麵、管理人の管理人は米粉を選択しました。 麵の他にはどこ行っても食べてる菜心を追加。

 楽しみに待っていると、ほどなく料理が運ばれてきました。 めちゃくちゃ美味しそう(^^)

 食べ始めてみるとほんとに美味しい。 卵麵と米粉ではスープが違っていて、卵麵はあっさり塩味で少し濃いめ、米粉は少し薄めでした。 トッピングの牛肉は絶品!! ほんとによく煮込まれていて柔らかく、適度な味付けも最高です。

 菜心も美味しかった。 若干茹で過ぎの感じはありましたが、少なめのオイスターソースであっさり食べられます。 箸休めにちょうどいい。 お店によってはオイスターソースではなく腐乳がかかっているところもありますが、菜心はやっぱりオイスターソースがいいですね。

 私たちは "美味しい" を連呼しながら、あっという間に食べ終えてしまいました。

 水記はとても小さなお店ですが、料理を食べた私は心意気を感じました。 "料理の手は抜いてないよ" という店主の声が聞こえてきそうです。

 個々の値段はチェックし忘れましたが、全部で HK$85 です。 とても満足のいく HK$85 でした。 私たちは 13:49 ごろお店を後にしました。

 なお水記に関しては、すごく心残りなことがひとつあります。 撮ってきたメニューの写真の中に "炸魚皮" を見つけて思い出しました。 水記のことを調べているときに知ったんですが、魚の皮を素揚げして塩味でいただく料理なんです。 美味しそうじゃないですか。 水記に行ったら見てぜひ食べようと思ってたのに、忘れてしまうなんて・・。 悔しい。 もしまた行く機会があったら、次は絶対に食べます!!


ここが水記


牛腩麵


牛腩米粉


菜心


その辺を散策
 食事を終えた私たちは、これからどうしよう? スカイ100には行く予定ですが、まだ時間的に早い。 どっか寄ってから行くとちょうどいい時間になりそうです。 私たちはとりあえず店を出て、北方向とは逆の方向に吉士笠街を歩き始めました。 地図で言うと南方向です。

 さて南に歩くとすぐに威靈頓街にぶつかるのですが、その先はどう歩いたのかよく分かりません。 屋台店を見ながらその辺を散策しました。 そうやって歩いているいるだけで楽しい!!。 あの辺の裏通りって、もう周り中が香港チックなんです。

 ビルの谷間に所狭しと並んだ小さな屋台店、道にテーブルと椅子と日除けを並べて商売している食堂、工事のために組み上げられた竹の足場、よく見ると外壁ぼろぼろの建物、そしてその中を急ぎ足で歩いている大勢の人々。 私たちはこういう雰囲気を肌で感じたいから香港に通っています。

 しばらくあちこち歩いていると、ヒルサイドエスカレータのところに出ました。


通りはお店だらけ



右はお花屋さん、左は・・??



もやしは量り売り



これは豚の血、美味いです



通れる?



竹の足場



美味しそうなフルーツ


文武廟に行こう
 ヒルサイドエスカレータを見たら、ふと文武廟を思い出しました。 文武廟と言えば渦巻き型の大きなお線香で有名ですね。 香港に来始めたころに行ったことがある旧いお寺で、そういえば最近行ってません。

 そこで管理人の管理人に「久しぶりに文武廟に行ってみない?」と振ると、「それもいいわね」いうことになりました。

 私たちはヒルサイドエスカレータに乗り、ちょっと坂を上りました。 降りたのはもちろん荷李活道(Hollywood Rd.)です。 ヒルサイドエスカレータに乗ったのが 13:55 ごろ、荷李活道で降りたのは 14:02 ごろでした。 荷李活道に出たら、西に進めば文武廟に行けます。 そんなに遠くないし道案内がしっかりあるので迷うことはありません。

 荷李活道は骨董街として有名ですが、最近は骨董店が減りました。 時代の流れなのでしょうか。 増えてきたのが、変わったデザインのファッションや小物を販売しているお店です。 そういうお店はほとんど興味がないので、私たちはどんどん先に進みました。

 文武廟に着いたのは、14:16 ごろです。 なんと文武廟の前には、観光バスが何台も停まっています。 以前はこんなこと無かったなあ。 ひょっとして大陸からの観光客?

 そんなバスを横目に見ながら文武廟の敷地に入ってみると、やはり観光客がかなりいました。 中はどうなんだろう、中も混んでるのかな。 ちょっと心配しながら建物に入ると、中はそう混んでませんでした。 よかった。

 中に入ったとき何となく感じたのですが、なんだか以前よりも中が明るくなったような気がします。 それが気のせいなのか、ほんとうに明るくなっているのかは定かではありません。 どうなんだろ。

 上を見上げると、あの有名な渦巻き型のお線香がたくさんぶら下がっています。 壮観です。 とても綺麗です。 1 本が燃え尽きるのに 3~4 週間かかると言われているお線香が、あんなにたくさん。 部屋の中にはお線香の煙が漂い、香港の人々の信心深さを感じさせてくれます。

 私たちはちょっとの間、文武廟独特の雰囲気を楽しみました。 外に出るとまだ観光バスが難題も停まったままです。 文武廟の中はそんなに混んでなかったので、バスの客は文武廟じゃないところに行ってるのかもしれませんね。

 なお注意看板を見ると文武廟の中は写真がダメみたいに見えますが、基本的に写真やビデオの撮影はオーケーです。 ただしフラッシュライトの使用は禁じられています。


文武廟の前にはバスが何台も


文武廟の入り口


下にはローソク、上には線香



祭壇、手前にはシカ



渦巻き線香を見上げると



壮観ですね


摩羅上街をのぞく
 久しぶりの文武廟を楽しんだ私たちは、14:24 ごろ文武廟を後にしました。 これからすぐに中環まで下ってもいいのですが、せっかく近くにいるのですから摩羅上街(Upper Lascar Row)にも寄ってみましょう。 摩羅上街の通称は "キャットストリート" です。

 怪しい骨董屋や土産物屋がある通りで、その昔は盗品が売買されていた歴史があります。 盗品は "ねずみ商品" と呼ばれ、そのねずみ商品を買いに来る客が猫に見立てられてキャットストリートと呼ばれるようになったそうです。

 私たちは文武廟を出ると、すぐ左前方に見える階段を降り始めました。 ここって階段にしか見えませんが、れっきとした "通り" なんです。 樓梯街(Ladder St.)という名前が納得できますね。 

 この "階段" をちょっと下ると左に通りが見えます。 そこが摩羅上街。 入り口のところに露店が出ているので分かりやすいです。

 前回この通りに来たのは、たぶん 10 年以上前のことです。 その頃はそこそこ盛り上がってましたが、今はどうなっているのでしょう。 さっそく入り口にある露店のわきを入ってみました。 なるほど以前ほどの数はないですが、一応お土産の露店は並んでますね。 観光客もちらほらいます。 主に欧米系の観光客のようです。

 私たちは、土産物屋をひやかしながら通りを進みました。 ペンダント・ブレスレット・飾り物・仏像・古銭・置物・人形・壺・焼き物・腕振り招き猫・皿・麻雀牌・箸・筆・ブロンズ像・椅子・写真・ポスター・古本・タペストリー・・・なんでもあり。 ポストみたいなものもありましたが、あれは売り物なのでしょうか?

 そういえば、以前はそこら中で見かけた毛沢東腕時計が見当たりません。 秒針の代わりに毛沢東が片手を振ってるやつです。 実は以前来た時には、何となく欲しくなって買っちゃったんですよね(笑)。 そのとき買ったおばさんの露店もなくなってるなあ。 時代は進んでいるのですね。

 さてあまり欲しいものものないなあと歩いてましたが、ふと目に入っちゃったものがありました。 管理人が尊敬する李小龍師のトランプです。 めちゃくちゃベタな土産物なんですが、李小龍師を見ると黙ってられないのが悲しいところ。 思わず 2 つ買っちゃいました。 そのとき値切ろうと思ったのですが一切聞く耳持たずでしたね。 まさか言い値で買わされちゃうとは・・・。

 なんか最近の香港って、値切りに対するガードが固くなってます。 値切るのが楽しいのになあ。

 李小龍師のトランプ以外興味を引くようなものはなく、露店が途切れるあたりを右に曲がって東街(Tung St.)に入って摩羅上街を後にしました。 そういえばキャットストリートセンターという建物がありましたが、前からあったっけ? 今度もし摩羅上街に行く機会があったら覗いてみようかな。


樓梯街は階段


アクセサリーの土産物屋



麻雀牌など



ポストは売り物?



李小龍師



これも李小龍師



キャットストリートセンター



これ、ちょっとだけ欲しかった


スカイ100に向かう
 東街を下って樂古道(Lok Ku Rd.)に出た私たちは、スカイ100に向かうことにしました。 いったんホテルに帰る選択肢もありましたが、そんなに疲れていないのでこのまま向かうことにしたんです。

 さて行き方ですが、スカイ100は九龍地区の西のはずれにあり、最寄りの駅は西鐵綫の柯士甸(Austin)です。 今いる中環から柯士甸道駅に行くには、ツェン灣綫で尖沙咀まで行き、そこからちょっと歩いて尖東から西鐵綫に乗らなければなりません。 この乗り換えはちょっと歩くのでめんどくさいです。

 そこでツェン灣綫で佐敦まで行き、そこから歩くことにしました。 佐敦からスカイ100はそんなに遠くないと判断してこのルートを選択したのですが・・・。

 私たちは 14:57 ごろ上環のひー利街(Hillier St.)でトラムに乗り、中環の最寄り駅 "銀行街(Bank St.)" まで行きました。 そして中環でツェン灣綫に乗って佐敦へ。 佐敦の C2 出口から地上に出たのが 15:17 ごろです。

     ★ "ひー利街" の "ひー" は "示す編"に"喜" ★

 地図によるとスカイ100は柯士甸道沿いにあるので、庇利金街(Pilkem St.)を南に下り柯士甸道に出ました。 後は柯士甸道を西に向かって歩けば、右側にスカイ100が見えてくるはず。

 柯士甸道はかなり広めの道路で交通量も多いです。 人が多いわりに舗道が狭くて少し歩きにくいですが、最初は周囲を見まわす余裕もありました。

 しばらくするとかなり広い道路と交差している交差点に行き当たりました。 この道路が廣東道(Canton Rd.)です。 ここで先のほうを見ると・・おお、スカイ100が見える!!。 でもまだかなり距離がありそうだなあ。 大きな建物って近くに見えても実は遠いんですよね。

 廣東道を越えてさらに先に進まなければならないのですが、廣東道には横断歩道がありません。 地下通路で向こう側に渡るようになっています。 私たちはけっこう長い地下通路を通って廣東道の向こう側に出ました。 ここまでは柯士甸道を歩いてきたのですが、廣東道から西は柯士甸道西(Austin Rd. West)になります。

 柯士甸道西に入ると、街並みが一変しました。 柯士甸道は普通の街並みで商店が並んだりしていたのですが、そういうものがいっさいなくなって工事現場のようになってしまったんです。 歩道の両側にフェンスが立てられ、道路(柯士甸道西)すらほとんど見えません。 この先ずっと進めるのかどうか不安になってしまうほどです。

 でも仕方ないのでフェンスの間を進みます。 いやあしかし遠い。 まだ着かないのでしょうか。 さっき廣東道からスカイ100が見えたので、進む方向は間違っていないはずなのですが・・。

 私たちは何か巨大な建造物を作っているところや、巨大なマンションらしき建物を横目に見ながらさらに柯士甸道西を進みました。 すると今度は "ELEMENTS" という商業施設のようなものがありました。 周辺は工事中のようなので、建物も建築途中なのかもしれません。

 もういいかげん歩くのが嫌になってきた頃、やっとスカイ100のある通りに着きました。 雅翔道(Nga Cheung Rd.)です。 見上げるとスカイ100らしきものが見えました。 やっと着いたらしい(ほっ。

 私たちは右に曲がって雅翔道を進みました。 すると車の出入りしている地下駐車場のようなところがありました。 これがスカイ100の駐車場なのでしょうか。

 さらに進むと、階段があって大きな建物に入れるようになっています。 入り口わきに環球貿易廣場(International Commerce Centre)と書いてあります。 それから寫字樓大堂(ICC MAIN OFFICE LOBBIES)とも書いてありました。 どちらもスカイ100っぽくない名前ですねえ。

 ここなのかなあ・・不安。 よく分からないので、建物に入ってすぐのところにいたスーツ姿の女性に尋ねてみました。 するとビンゴ!! ここがスカイ100なんだそうです。

 やっと着いた。 現在の時刻は 15:55。 佐敦から歩き始めたのが 15:17 ごろなので、なんと 38 分もかかってしまいました。 これは歩く距離ではないですね。 タクシーに乗ればよかった(ちっ。 まあとりあえず着くことは着いたので中に入りましょう。

 ちなみに建物に入ってみて分かったのですが、私たちがたどり着いたのはスカイ100の建物の裏口だったようです。 帰りはメインエントランスから帰りましたが、とても広いエントランスであれなら間違えようがありません。 初めての場所は何かと分からないことが多いですね。


柯士甸道を歩き始める


廣東道の交差点
スカイ100が見えている


スカイ100がある雅翔道


スカイ100の裏口


スカイ100の展望台へ
 建物に入るとすぐにエスカレータあがありました。 上がってみると通路になっています。 特に説明もないので仕方なくそのまま進みました。 するとやっと案内板があり、どうすればいいか分かりました。

 案内板によると、現在の階は UG(Under Ground)で、上の階(↗)に票務大堂(Ticket Centre)があるようです。 やっと話が進んだぞ。

 私たちはエスカレータでひとつ上の階に上りました。 すると正面に票務大堂の文字。 着いた着いた、佐敦の駅から長かったなあ。

 さっそく展望台に上がるチケットをゲットしましょう。 チケット売り場に行って大人 2 人分のチケットを買おうとしたら、スタッフが何やら一生懸命説明してきます。 ん? 何?

 よく聞いてみたら、今日はチケットが半額なんだそうです。 それはラッキー!! 今日はサービスデーなのでしょうか。 理由がよく分からないまま、通常は大人 1 人 HK$168 のところ、2 人分で HG$168 払ってチケットをゲットしました。

 さてチケットはゲットできたのですが、周りを見回してもエレベータが見当たりません。 どうすればいいのか分からないのでチケット売り場のスタッフに聞いてみると、エレベータはひとつ上の階にあるんだそうです。 どうしてチケット売り場に案内板がないんだ? おかしいだろ。

 最近の香港は、以前と比べて旅行者に優しくなってきています。 たとえば街なかの通りにはほとんど名前が付けられていて、その名前が書かれた案内板が設置されています。 ほんの 20m くらいの短い路地にも名前が付いているなんて、日本では考えられないことですよね。 また以前はトラムの駅に名前がありませんでしたが、現在は駅名がきちんと付けられてとても分かりやすくなりました。 こんな良い流れがあるのに、なぜこういう大事な場所に案内板がないのでしょう。 不思議でなりません。 スカイ100と言えばごく最近建造されたわけで、当然分かりやすくしてあると思うじゃないですか。 それなのに・・です。

 愚痴はこのくらいにして先に進みましょう。 エスカレータでひとつ上の階に行くと、ライトアップされた派手な通路がありました。 見ていると色が変化していくライトアップです。 これは分かりやすいですね。 この通路の先にエレベータがあるのでしょう。

 ライトアップ通路を進むと、その先にエレベータがあってスタッフが待っていました。 私たちの他に客はいなくて、すぐエレベータに乗れるようです。

 エレベータに乗ったのは 16:11、乗り込むとすぐに上がり始めました。 かなりな高速エレベータらしく、どんどんスピードが上がっていくのが体感されますがとっても静か。 揺れもありません。 ひょっとして日本製なのかもしれませんね。

 天井を見上げると青空の映像が投影されています。 ご愛敬ですね。 たいした意味はないように思えます。 壁には現在の地上高とフロア数が表示されていました。 その数字がどんどん変わっていく早さがすごい。 あっという間に展望台フロアに到着してしまいました。


票務大堂(Ticket Centre)


ライトアップされた通路がある


展望台フロアに着いた


展望台で一休み
 エレベータを降りると短い通路があって、その先が展望室です。 さっそく歩いていくと・・!!! これはすごい!!。 展望室からの眺望は素晴らしいものでした。 香港の高層ペンシルビルが立ち並ぶ姿はビクトリアピークなどから見ていましたが、スカイ100からの眺望はまた別格です。

 私たちはしばらく眺望を楽しみました。 林立する高層ペンシルビル群は、ずっと見ていても見飽きません。 また海側を見るとたくさんのハシケが係留されていたり、ジェットフォイルが曳航されていたりとこちらも面白いですね。

 こうして広く見渡してみると、香港の街がいかに他の国の都市と違うかが実感されます。 マレーシアやシンガポールでも高層ビルが増えていますが、こんなに細い高層ビルがこんなにたくさんあるのはやはり香港ならではでしょう。

 ビル群の間には、工事中のエリアがいくつも散見されました。 この辺も香港らしいですね。 香港の町を歩いていても、しょっちゅう工事現場に出くわします。 スカイ100に来る途中も工事だらけでした。 これは香港の政策による結果と言えます。 香港では雇用を作り出すために、常になにかしらの公共工事を行なっているのだそうです。

 私たちは眺望を楽しんだり、土産物屋をチェックしたりしながらゆっくり移動していきました。 すると・・ん? パーティションボードが立ってて先に行けないぞ。 なんでや?

 パーティションボードの隙間から覗いてみると、たくさんの若い人たちが飲み食いしています。 そうか!! ここで私たちは展望台の料金が半額だった理由を、正しく理解しました。 展望台の半分をパーティションで仕切り、そこでパーティーが行なわれていたのです。


     一般の観光客には展望台の半分しか開放していない

                 ↓

             料金を半額にする


 すごい論理だ!! こんな考え方、日本人の発想には無いですね。 合理的な中国人ならではの考え方なのかもしれません。 しかしパーティーをやっているエリアは、展望台でいちばんいいハーバービューのエリア。 これってどうなんでしょう? 料金が半額だからいいだろうという理屈なのでしょうが、次にまたここに来る機会がないかもしれない旅行者は損した気分にもなりますよね。

 まあうじうじ考えていてもしょうがない。 そういうことは忘れて一休みすることにしましょう。 私たちは飲み物を購入して窓際の座席に陣取りました。 管理人の管理人は青島陴酒(チンタオビール)、管理人はホットカフェラテです。 カウンターで注文して出来あがったら取りに行くシステムでした。

 ホットカフェラテが出来あがって取りに行くと・・おお、なかなかお洒落じゃないですか。 ラテアートはもう珍しくなくなったかもしれませんが、やっぱりいいものですね。

 私たちは飲み物をゆっくり楽しみながら、しばらく窓外の景色をボーっと見ていました。 時間の経過とともに、陽が傾いてだんだん薄暗くなってきます。 こういう何もしない時間って贅沢。

 気が付くとすでに 16:57、あらら 30 分くらいゆっくりしていたようです。 長い一休みだ。 これから暗くなるとたぶん夜景が素晴らしいのでしょうが、夜は行く予定の場所が他にあります。 そろそろ動かねば。 私たちは 17:03 ごろエレベータに乗り地上に降りました。


香港の街並みが一望できる


たくさんのハシケ


ラテアート


青島陴酒



一休みしたのはここ



なんの建物なのでしょう



眺望は一見の価値あり


工事中のところも多い


曳航されるターボジェット


陽が傾いてきた


タクシーでホテルに戻る
 エレベータで降りるときには、時間を計ってみました。 何と動き出してから止まるまでたった 66 秒。 これはすごく早いですね。

 私たちは地上に降りて出口に向かって歩き始めましたが、周りの様子にびっくりです。 来るときは裏口から入ってしまったので、辺りには何もなくとても寂しいかんじでした。 でも正面玄関に向かう通路には綺麗な店舗がいっぱいです。 しかも名だたるブランドショップばかり。 ミキモトフランクミューラードルチェ&ガッバーナロエヴェ、ミウミウ、ヴァレンティノ。 いやあ、表と裏は全く違うんですね(笑

 私たちは正面玄関を出ました。 正面玄関前はちょっとした広場になっていて、タクシー乗り場もあります。 もう歩くのはまっぴらなので、ホテルまでタクシーで帰ることにしました。

 客待ちのタクシーがいるのでそれに乗れるのかと思ったら、乗り場の案内スタッフに制止されました。 あ、そうか、香港ではタクシーの色で走っていいエリアが決まっているのでしたね。 私たちはスタッフの案内に従って、タクシーに乗り込みました。 乗った時刻は、17:13 ごろです。

 座席に座るとなんかホッとしなした。 これで楽にホテルに帰れますもん。 夕方で多少混み始めた道路をタクシーは進み、約 20 分でハイアットリージェンシーホテルに着きました。 料金は HK$51.5。 香港のタクシーは割安感があります。 こんなんなら、スカイ100に行くときもタクシーに乗ればよかった・・。

 ホテルの部屋に戻ったのは 17:41 ごろ。 少し疲れたので私たちはしばらく休んでいました。 だんだん暗くなってくる香港の街並みを眺めていると、心が落ち着いてきます。 明日はもう帰らなければならないので、香港の夜は今日が最後。 夜景を楽しむことにしましょう。

 対岸の香港島は、あちらのビルもこちらのビルもいろいろなデザインのクリスマスイルミネーションで飾られています。 とても綺麗なのですが、あした帰ることを思うとちょっと寂しい気分。 旅行の最後の夜は、いつもこんな気分になります。

 さてそんな風に部屋で過ごしていましたが、もう時刻は 19:00 過ぎ。 晩飯を食べに出かける時間です。 私たちは 19:12 ごろ部屋を出ました。

 ついでにコンシェルジュデスクに寄って、明日のレイトチェックアウトできないかをリクエスト。 すると 12:00 → 13:30 に変更することができました。 しかも料金は発生しないそうです。 ラッキー v(^^)。 これで明日は空港に向かう寸前まで部屋でゆっくりできるぞ。


スカイ100の正面玄関


タクシーでホテルに帰る


対岸の香港島はクリスマスの装い


興記煲仔飯に向かう
 今日の晩飯は、すでにお話したように煲仔飯です。 以前から食べたいと思っていたのに、なんとなくまだ食べに行っていない煲仔飯。 やっと食べることができます。 楽しみ~。

 食べるお店はネットで調べて決めました。 興記煲仔飯という有名なお店で油麻地にあります。 尖沙咀から2駅なので近いですね。

 私たちは尖沙咀の駅に向かい、19:26 MTR に乗りました。 油麻地で降りたのは 19:30 です。 興記煲仔飯は駅から近いらしいです。 iPad で場所をチェックし、私たちは最寄りの C 出口から出ました。 C 出口を出ると、目の前の道路が文明里(Man Ming Lane)です。

 興記煲仔飯は文明里を西に進み、2つめの交差点を左(南)に曲がって廟街(Temple St.)を少し行けばあるはず。 私たちは iPad の地図を見ながら進みましたが、廟街に入るとすぐに分かりました。 角を曲がったら右前方に見えてましたから。

 さて着いたぞ。 お店の前まで行った私たちは、その活気に圧倒されてしまいました。 何しろ廟街と熙龍里(Hi Lung Lane)の角から 3 軒が全部興記煲仔飯なんです。 これは後から思ったのですが、最初は 1 店舗だったのが、隣の店、さらにその隣の店まで買収して広がったのではないでしょうか。

 しかもそれだけではありません。 道路にテーブルと椅子を出してそこにも客を座らせてます。 道路だけでも 100 席以上ありそうです。

 さてどうしようと思っていたら、お店の女性スタッフがやってきて席に案内してくれました。 とてもきびきびした動きです。 私たちが案内されたのは 3 軒並びの中央のお店の席でした。 もちろん相席です。 4 人掛けテーブルでしたが若い女性 2 人の先客と一緒です。

 席について見回してみたら、ほぼ満席。 ほんっとにすごい活気ですね。 おそらく隣の店舗も同じような状況でしょう。 現在いるお店の席数を数えてみたら、4 人掛けテーブルが 10 あります。 さらに奥にも席がありそうですが席数までは分かりませんでした。 両隣のお店も同じような規模だったので、3 店舗合わせるとおそらく 120 席以上。 それに奥の座席と道路のぶんを合わせると、全部ではおそらく 300 席かそれ以上になるのではないでしょうか。 それがほぼ満席なんて・・・こんなお店初めて!!!


廟街に入るとすぐに見える興記煲仔飯


ここがお店


こちらは道路の席


興記煲仔飯で食事
 座るとすぐ、案内してくれた女性スタッフがメニューを持ってきてくれました。 煲仔飯の種類が多くてかなりなページ数ですが、これがめちゃくちゃ分かりやすい。 写真付きで、英語と日本語が併記してあるんです。 日本人もたくさん来るのでしょう。

 私たちは、それぞれ次のようなメニューを選びました。 管理人の管理人は

     滑鶏煲仔飯(Chicken with Rice Pot)
     青島陴酒(Chinese Tsing Tao Beer Small)

管理人は

     腊腸排骨煲仔飯(Spare Ribs & Chinese Sausage w/Rice Pot)
     烏龍茶(Oolong Tea)

です。 それに興記煲仔飯の名物、牡蠣オムレツ(小)を追加しました。

     興記煎蠔餅(Deep Fried Oysters Cake)

 オーダーして店内を見回したりしていると、最初に飲み物が運ばれてきました。 ビールも烏龍茶もよく冷えています。 以前はあまり冷えてない飲み物を出されることもありましたが、最近はまず問題ありません。 冷たいものはしっかり冷たくしてあります。

 少したって、今度は興記煎蠔餅が運ばれてきました。 おお、なかなか美味しそうです。 しかしこれはどうやって食べるんだろう・・。 このまま食べるのかな・・。

 テーブルにはいろいろな調味料が置いてあって、そのどれかをかけるような気もします。 そこで調味料をチェックしながら迷っていると、相席の女性が親切に教えてくれました。

     「興記煎蠔餅には、これかけるのよ」

と赤いボトルを指しています。 なるほどこれですか。 ありがとう。 女性はさらに

     「好みで胡椒をかけてもいいわよ」

と教えてくれました。 さっそく赤いボトルの液体をかけて興記煎蠔餅を食べてみます。 うまいっ!! 牡蠣は小粒ですが、卵の中にたっぷり入っています。 外側サクサクで中ホクホクで、香ばしくてすっごく美味しい。 炒めるというより、多めの油で揚げたような感じですね。

 ボトルの赤い液体はドロッとしたケチャップのようなもので、ほんのりと辛さを感じます。 オムレツにとても合う味のソースでした。 オムレツそのものはたぶん軽く塩・胡椒してあるだけなので、ソースをかけたほうが格段に美味しくなるのですね。 教えてくれてありがとう、多謝。

 ちょっとずつオムレツを食べていると、だいぶ時間が経ってから主役が運ばれてきました。 席に着いたのが 19:37 で煲仔飯が来たのが 20:12。 約 35 分かかった計算です。 注文が入ってから炊き始めるので、これは仕方ありません。

 運ばれてきた煲仔飯はアツアツで、湯気が立っています。 さああこがれの煲仔飯が、今目の前に。 感動です。 もう食べる前から美味しそうです。

 さて煲仔飯には醤油のようなものをかけるのですが、きっとこの煲仔飯豉油ってやつだな。 と手に取ったら、また相席の女性が教えてくれました。

     「そう、煲仔飯にはそれかけるのよ」

重ね重ねありがとう。 まあ、これは分かってたけどね。

 ということで煲仔飯豉油をかけて、ご飯と具材をよく混ぜます。 煲仔飯豉油は色が濃くて味が濃そうに思えますが、遠慮しないでたっぷりかけるのがポイントです。 見た目ほど味が濃くありません。 これって腸粉にかける魔法の醤油と同じような感覚ですね。 腸粉の醤油も見た目ほど味が濃くなく、たっぷりかけたほうが美味しいです。

 さあ準備万端、食べてみましょう。 一口食べてみると・・・うわっ、美味いっ!! 食べる前から分かってましたが、ほんとに美味しいです。 特に煲仔飯豉油の味が抜群です。

 煲仔飯はほとんど味付けされてません。 だから煲仔飯豉油が必須なんです。 ちょっと甘みのある日本の醤油のような煲仔飯豉油は、まるで魔法の醤油でした。 もう美味しくて美味しくて。

 私たちは美味しいを連発しながら、煲仔飯をいただきました。 滑鶏煲仔飯と腊腸排骨煲仔飯を食べ比べてみましたが、ベースは同じような味で素材の味の違いが感じられました。 管理人の管理人が食べていた鶏肉のほうがさっぱりしています。

 管理人が食べていた腊腸排骨煲仔飯に入っている中華ソーセージ(腸詰)は、ちょっとクセがあります。 独特の香辛料が使われていて、好みが分かれるかもしれません。 リンゴのような甘みがあってフルーティな感じで、かなり固いです。 ちなみに私たちは 2 人とも、とても美味しくいただけましたけど。

 なお鶏肉も排骨(豚肉)も骨があります。 特に鶏肉の骨は尖っているので注意が必要でしょう。

 さて食べ終えたら支払いなのですが、これがすごかった。 そろそろ食べ終える、という絶妙なタイミングでスタッフが料金の徴収に来たんです。 と言うことはスタッフは常にテーブルをチェックしていて、絶妙なタイミングで料金を徴収に来るということになりますもの。 あれだけの客をそんなふうに管理しているなんてすごいです。

 あ~、美味しかった。 興記煲仔飯での晩飯は最高でした。 次の香港旅行のときも、絶対に食べに来るぞ。


店内はこんな感じ


箸が割り箸なのは珍しい


最初に飲み物が運ばれてきた


興記煎蠔餅


興記煎蠔餅にかけるソース


好みで胡椒をかけてもよい



腊腸排骨煲仔飯
      をかけると


こうなる 



滑鶏煲仔飯
      をかけると


こうなる 


ホテルに帰る
 大満足で興記煲仔飯を後にした私たちは、油麻地に向かいました。 帰りは来る時とは違う熙龍里を東に進んで鴉打街(Arthur St.)に出たのですが、ふと見上げると熙龍里には興記煲仔飯の大きな看板が。 そこには何と 21 号店と書いてあるんです。 そんなに支店があるんですね。 今回来てみて、それも納得。 あんなに客の入りがいいのですから、大成功したってことなんですね。

 鴉打街では面白いところを発見しました。 ものすごい数の土鍋で煲仔飯を作っているお店の厨房のようなところです。 見ていると、数人の男性スタッフが休む間もなく土鍋で調理しています。 看板に興記煲仔飯とあるということは、ひょっとしてここは興記煲仔飯の厨房専用の建物?

 だとしたらすんごいですよね。 さっき私たちが食べたお店は客が食べる専用で、そこには厨房がない。 そして別の建物で、調理専用のスタッフが煲仔飯をひたすら作っている。 こんなん、他で見たことがありません。 いやあ、珍しいものを見ることができました。

 私たちは興記煲仔飯に驚きつつ油麻地に向かい、MTR で尖沙咀に帰りました。 いつものようにホテルの建物の地下にあるスーパーマーケットで買い物をしようとしたら、レジが長蛇の列。 あんなに並んでいるのは初めて見ました。 現在 20:52 なのですが、この時間帯が混んでいるということなのでしょうか。

 あまりにも混んでいるのでスーパーマーケットはあきらめ、いったん外に出てセブンイレブンで買い物をして部屋に戻りました。

 ホテルに帰るとだいたいテレビを付けっぱなしにするのですが、ニュースで新しいい海底トンネルのことをやっていました。 それによると紅磡(Hung Hom)⇔金鐘(Admiralty)間に、新しく海底トンネルを作るそうです。 完成は 2019 年らしいのですが、交通渋滞の緩和が目的なのでしょうか。 その辺はっきり分かりませんが・・。

 さて明日は最終日。 日本に帰る日です。 早いなあ、5 泊 6 日じゃ全然足りないねなどと話しながらパッケージングします。 帰る日の前日の夜って、いつも物悲しい感じに・・。 外を見ると香港島の夜景が遠望できます。 美しいのですが、気分的には何だか寂しい。 帰る日の前の夜はきっと皆さんも同じような感覚なんでしょうね。 おやすみなさい。


熙龍里にあった興記煲仔飯の看板


鴉打街にあった興記煲仔飯の厨房


香港島の美しい夜景



管理人の管理人の

独り言


 街の中心からパノラマ。

 スカイ100の展望フロアからの香港は圧巻でした。

 そこで飲んだビールもひと味違う感じ。