2日目 (2008/11/14 fri) 後半
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九龍城の街歩き8

九龍寨城公園

九龍城の地図
 私たちはちょっとだけ作戦会議を開き、九龍城廣場のすぐ北にある九龍寨城公園に行ってみることにしました。 公園なんだからベンチくらいあるじゃろ。

 九龍城廣場の北側の出口を出ると、もうそこは公園です。 緑が多く、なかなか広々した公園ですね。 椰子なんかもあって、香港が亜熱帯であることが実感されます。

 ベンチは探し回るまでもなく、すぐに見つかりました。 出口を出て右にちょっと行ったところです。 日陰のベンチは塞がってたので、仕方なく日の当たるベンチに腰をおろします。 ちょっと暑いな・・・

 でもやっと座れて、ホッとしました。 少しの間ボーっと公園を眺めます。 のどかです。 燦燦と日が降り注ぎ、人々がゆっくりゆっくり散策しています。 かなりセカセカした香港の人たちですが、公園に来たときはゆっくり歩いてるんですね(アタリマエカ。

 缶コーヒーを開け一口飲んでコーヒーが体に染み渡ってゆく快感を楽しんでいたその時、隣りのベンチにいた現地のおばはんがポットを片手にやってきました。 そして広東語(たぶん)で話しかけてきます。

   「○×△□×△□○△○×○」
   「え? なに? どしたの?」

 広東語でも多少の単語はなんとかヒアリングできますが、このときは何も分かりませんでした。

 と、ポットを開ける仕草をしながら

   「○×△□×△□○△○×○」
   「あぁ、なるほどね。 蓋が固くて開かないのね。」

 よっしゃまかせろとポットを受け取って蓋を開けようとしましたが、これがびくともしません。 ネジ式の蓋なのでちょっと力を入れれば簡単に開くと思ったのに・・・

 ハンカチを巻いたり輪ゴムを巻いたりしましたが、両手合わせて 100kg の握力をもってしても蓋は開きませんでした。

   「ごめんね、どうしても開かないよ。」
   「○□○□△△、シェーシェー」

 おばはんは恐縮しながら席に戻っていきました。 くそっ、日本男児としていいとこ見せようと思ったのに、とんだ失態です。 なんだかなぁ、歳かなぁ(しゅん。 しかし恐るべきは香港のポット!!

 さてそんなことがありつつ、私たちは買ってきたパンを食べました。

 中国カステラと説明したものは馬拉糕だと思いますが、これはまいう~。 これけっこう好きなんです。 以前横浜の中華街によく行っていた頃はかなり食べてました。 ほんのりした甘さとしっとりした食感がなかなかいいです。

 菓子パン1は、粉砂糖がかかった甘いパン。 これ、まぁ美味しいんですがどこにでもありそうです。 日本にも・・・

 菓子パン2は、チョコが挟まった甘いぱん。 これも美味しいすがどこにでもありそうです。 日本にも・・・

 そゆことで、馬拉糕以外はパンも飲み物も全然香港してませんでした(笑

 しかしのどかです。 パンを食べているといつの間にか雀たちが寄ってきていました。 きっと食べ物をあげる人が多いんでしょうね。 そんな雀たちの期待を裏切っちゃ可愛そうなので、私たちもパンを千切って投げてあげました。

 ちなみに香港の雀も日本の雀と何ら変わりありません。 この辺も香港らしくなかったですね~(笑
九龍寨城公園


椰子もあります


コーヒーと紅茶


中国カステラ


菓子パン1


菓子パン2


雀と遊ぶ
九龍城の街歩き9

獅子石道

九龍城の地図
 時刻は 15:03、少し休めたので少し元気になったので、街歩きを再開しましょう。 私たちは九龍寨城公園から九龍城廣場の建物を通り抜け、賈炳達道に戻りました。

 順番どおりなら次は侯王道(Hau Wong Rd.)ですが、すっ飛ばして獅子石道(Lion Rock Rd.)に入りました。

 獅子石道を歩きながら感じたのは、なかなか活気のある通りだなぁということです。 どうやら九龍城エリアは西側のほうが活気があるらしく、西の端から3本目の獅子石道は車も人も多くかなりにぎわっていました。

 そんなことを思いつつ衙前圍道との交差点まで来てふと見ると・・・あ、許留山だ!! もうちょっとがまんして街歩きを続けていれば、許留山で一休みできたのにぃ。 スイーツなんか売るほどあるじゃんあるじゃん、許留山なら。 ざんね~ん。

 しかし香港ではチョー有名なのに、まだ一度も入ったことのない許留山。 私たちはよっぽど縁がないのですね。
獅子石道


あれに見えるは
許留山・・・
九龍城の街歩き10

福佬村道

九龍城の地図
 私たちは許留山を横目で見ながら西へ曲がって衙前圍道に入り、次の交差点を北に曲がって福佬村道(Fuk Lo Tsun Rd.)に入りました。 九龍城の街歩きも終わりに近づいています。

 福佬村道もかなり活気のある通りでした。 食堂や雑貨店が隙間なく続いています。

 そんなお店の看板を見てみると、旧そうなものと新しいものが混在していました。 旧いものは魔窟時代のもの、新しいものは整備後のもの・・なのでしょうか。

 香港でブームの日本料理屋はこの通りでも見かけました。 どんな料理を出すのか興味がありますね。 一度入ってみたい気もします。
福佬村道


こんなとこにも
日本料理
九龍城の街歩き11

聯合道

九龍城の地図
 賈炳達道まで歩いた私たちは、西へ曲がって少し歩き、次の交差点を南へ折れて聯合道(Junction Rd.)に入りました。 聯合道は九龍城エリアの西端の道です。

 聯合道を南へ歩いていると、巴士站がたくさん並んでいました。 その巴士站を見ながらふと思ったのですが、九龍城からどうやって帰るか全然考えてなかった!!

 ということで、とりあえず巴士の行き先をチェックしてみることにしました。 すると九龍城碼頭(Kowloon City Ferry)に行く巴士があるようです。 九龍城碼頭は行ったことがありません。 そこでガイドブックで調べてみると、九龍城碼頭からフェリーに乗ると北角(North Point)へ渡れるようです。 これだ!! 北角から銅鑼灣はトラムでちょっとですから、このコースに決まり。

 巴士站の案内によると、75X、85、85A、85Bあたりに乗ればよいようです。 時刻表をチェックしてみると、まだ少し時間があるようですね。 それじゃ時間までもうちょっと街歩きすることにしましょう。

 私たちは聯合道を衙前圍道との交差点まで歩き、東に折れて再び福佬村道に入りました。 と、さっきは気づかなかったすごく可愛いミニチュアの店を発見。 しばらく見入ってしまいました。 欲しいなぁ。

 管理人の管理人が買いたいと言っています。 ところが店の扉は閉まっていて、人影がありません。 ちょっと待ってみましたが、残念ながら店の人は戻ってきませんでした。 商売する気あんのか?
聯合道


行き先案内を
チェック


ここにもあった
日本料理
京木
ミニチュア

食器
ミニチュア

食べ物
ミニチュア

スイーツ
巴士で九龍城碼頭へ  そうこうしているうちに巴士の時間が迫ってきたので、巴士站に向かうことにしました。

 巴士站で待っていると、85Bの巴士が来たのでさっそく乗り込みます。 もちろん料金は八達通(Octopus Card)で支払いました。 基本的に巴士は現金だとお釣りが出ないので、八達通はほんとうに便利です。

 巴士に乗ったのは 16:09、九龍城碼頭に着いたのは 16:25 でした。 途中どこを走ったのかよく分からないので経路は説明できません。 ごめんなさい。 車窓からの風景だけをお届けします。
巴士站


終点近くでは
ガラガラでした
巴士の車窓から
巴士の車窓から
巴士の車窓から
初めての新渡輪  九龍城碼頭に着いて巴士を降りると、目の前が新渡輪(First Ferry)の乗り場でした。 尖沙咀と中環を結ぶ天星小輪は数え切れないほど乗りましたが、新渡輪は初めてです。 楽しみ~。

 碼頭のすぐそばにはいかにも香港らしい高層マンションがありました。 ざっと数えてみると50階以上あるようです。

 台風のときなんかどうなんでしょうか。 なんかパタっと倒れちゃいそうで、見てるだけで背中がむずむずしてきますね。

 そんなマンションを見ながら一服してから、建物に入りました。 乗り場は天星小輪と同じ感じですね。 入り口に料金を払うゲートがあり、通路の両側にベンチが並んでいます。 ほんとよく似てます。 私たちは八達通で料金を払い、フェリーを待ちました。

 フェリーはほどなくやってきて、16:30 乗船。 フェリーの外観も内部も、やはり天星小輪とよく似ています。 なんだ、全然変わんないじゃん。

 海はとてもおだやか。 いいクルーズになりそうですね。

 フェリーが動き出すと、さきほど見た高層マンションが別の角度から見えるようになりました。 うわっ、こんなに薄っぺらい建物だったんだ! ますます台風のことが心配になり、ますます背中がむずむずします。
碼頭が見えてきた


北角行きの
フェリー乗り場



碼頭から対岸の
香港島を臨む

北角へ  北角⇔九龍城碼頭フェリーは、中環⇔尖沙咀フェリーよりもだいぶ距離があるようですね。 10分を過ぎても対岸はまだだいぶ先です。 おかげで景色をゆっくり楽しむことができました。

 右手に見えてきたマンション群、円筒形ですごい数。 しかもずいぶん近接してるなぁ。 正面の窓がよく見えるかもしれませんね。

 フェリーはとても空いてました。 採算を心配してしまうほどです。 別に私たちが心配する必要もないですが(笑

 15分経過。 まだまだ対岸はだいぶ先です。 しかしおだやかなクルーズ。 波がほとんど無いので、まったく揺れません。 私は船酔いと縁がないので、揺れれば揺れるほど楽しくなっちゃうほうなんですけど。

 時刻は現在 16:15。 陽が傾いてきました。 建物や行き交う船がシルエットになって、ちょっとセンチメンタルクルージング。

 20分を経過してやっと北角が近づいてきて、フェリー碼頭も見えてきました。 やっと到着のようです。 下船したのが 16:54 なので、所要時間は 24 分。 のんびりと楽しむことができる新渡輪でした。
円筒形の
マンション群



陽が傾いてきた


あの辺が北角?
北角碼頭にはこんなものが  北角に着いて下船し、ゲートを抜けたとき・・・あれって・・・!!!

 なんとそこにあったのは海鮮のイケスでした。 鯉魚門や西貢みたい。 思いもよらないものを発見して、テンション↑大↑大↑

 香港の人たちが海鮮好きだとは思っていましたが、フェリー乗り場にまであるのですね。 ちょっとびっくりしました。

 お店は10軒以上あるようです。 品揃えもなかなか豊富で、けっこう本格的な海鮮市場でした。

 しかしあのエビうまそう (^¬^) 残念ながら買って帰ることはできないので横目で見ながら通り過ぎ、建物を出て一服。 思いがけない発見で、プチ興奮状態の一服でした。
北角のゲート


あれ? 海鮮?
鯉魚門や西貢みたい
エビと貝
いろいろな貝
トラムでホテルに帰る  北角から銅鑼灣のホテルに帰るには、トラムで一本です。 時間もそれほどかかりません。 一服を終えた私たちは、トラムが通っている英皇道(King's Rd.)に向かいました。

 フェリー碼頭前にある巴士ターミナルの西側を回り込むように歩き、そのまま書局街(Shu Kuk Street)に入ります。 英皇道までは3ブロックほどですね。

 夕方で人通りが多くなってきている書局街を歩いていると・・・おや、露店が出ている。 地図で調べてみると馬寶道(Marble Rd.)です。 なるほどガイドブックに「衣類の露店が出る」とあるのはここのことか。 プチ女人街といった感じですね。

 特に買いたいものもないので、私たちは写真だけ撮って先に進みました。

 フェリー碼頭から歩き始めたのが 17:00 ごろ、トラムに乗ったのが 17:10 ごろです。 そしてホテル前でトラムを降りたのが 17:26 でした。

 しかし今回泊まっている富豪香港酒店、ほんとに交通の便がいいです。 何しろホテルのまん前にトラム站があるのですから。 トラムをよく使う私たちにとっては、最高の立地条件と言えるかもしれません。
夕方の書局街


馬寶道に出る
衣類の露店



英皇道のトラム站
ホテル内の書店  ホテルに帰った私たちは、すぐ部屋には上がらずにホテル内をちょっと観てみることにしました。 ホテル内にはブティックやスーベニアショップなどがあります。

 そんなお店を冷やかしながらぶらぶら歩いていると、書店を発見。 さっそく入ってみました。

 その書店は街中の書店とは品揃えがちょっと違い、デザイン系の本と香港に関する写真集が多かったですね。 そんな中見つけたのが香港の歴史をたどる写真集。 同じ場所の過去と現在といったありがちな企画なのですが、その写真集にすごく惹かれました。

 でも・・・高いんですよね、・・・でかいんですよね、・・・重いんですよね。 ずいぶん迷いましたが、結局買わずじまい。 思い切って買っときゃよかったかなぁ・・・。
本日の夕食は和風テイスト  18:00 ごろホテルに帰った私たちは、今日の夕食をどこにするかしばらく作戦会議を開いていました。 その結果決めたのは回転寿司。

 数年前からそこここで回転寿司の店が目立ち始め、尖沙咀では行列まで見ました。 1度は食べてみようねと2人で話していたので、今日食べてみることに決定!!

 行くことにしたのは、ホテルのすぐ近くにある「北海道 活 寿司」。 実は2007年に銅鑼灣に来たときその店の前を通り、写真を撮っていました(2007年2日目後半)。

 管理人の管理人がそのことを覚えていて、すぐ近くだからという理由で決定です。 管理人は覚えてなかったんですけどね(ははは

 場所はホテル前の丸い歩道橋のすぐ下、怡和街(Yee Wo St.)沿いにあります。 ホテルを出たのが 18:16、着いたのが 18:24 ですから、歩いて数分の近さです。

 さっそくお店に行ってみると、特に行列などなくすぐに入れました。 席に案内されてとりあえずいろいろチェック

 カウンターの感じは日本とまるで同じ。 箸、湯のみ、無料のティーバッグ日本茶、醤油、小皿などが並び、ここが香港とは思えません。

 サビは大振りの容器にたっぷり用意してありました。 これを見たとき、サビが足りないときに足すのかな?と思いましたが、実は全然違う!!

 香港の寿司にはサビが入ってません。 サビは自分で入れるんですね。 このことに途中まで気付かず、香港の寿司はなんか物足りないなぁなんて思いながら食べてました(もっと早く気付けよ

 香港ではどこでもサビ抜きが基本なのか、この店がたまたまサビ抜きなのか分かりません。 香港で回転寿司を食べるときは、食べる前にチェックしましょう。

 注文はオーダーシートで行います。 種類別に3色あり、中国語と英語の併記でした。 日本語表記はありませんが、写真付きのメニューがあるので注文はだいじょうぶ。

 さて管理人は味噌汁を、管理人の管理人はビールをオーダーして食べ始めました。 このとき食べたのは9種です。 個別の値段はメモするのを忘れてしまいました。 すみません。
北海道 活 寿司


日本と同じ


サビは別になってます


普通の味噌汁
インスタント?

サンマ(2人前)
サーモン(2人前)
甘海老
サーモン&ポテチ
カキ(2人前)
カニ
いなり
ハマチ
サーモン&アボカド
夕食を終えて  食べながら思ったことは、「まぁまぁのレベルかな」です。 シャリは日本米ですがいまいち、ネタはけっこう新鮮です。 ということで総合評価は「まぁまぁ」。

 料金は全部で $342.10 でした。 約 \4,800 ですから安くないです。 一度体験してみたいと思っていたので食べに行きましたが、もういいかな(笑

 ところで上の9品のうち、管理人の管理人が「これいいじゃん!」と思ったものがあります。 どれだと思います?

 答えは「サーモン&ポテチ」。 いちばん安いランクでしたが、これ「あり」です。 すげぇB級テイストですけど、もし見つけたら食べてみてください。
まだまだ食うぞ  21:03 ごろ寿司屋を出た私たちは、デザートを食べに行きました。 香港女子的裏グルメに載っていたお店「上海香港麺家」です。 この店もホテルの近くにあり、ぶらぶら歩いていきました。

 場所は地下鉄の銅鑼灣站の東の端あたりから東南東に伸びている渣甸街(Jardine's Bazaar)です。 トラム道である怡和街(Yee Wo St.)の南側にある裏道です。

 店に着いたのは 21:15 ごろ。 けっこう混んでましたが、なんとかすぐに座ることができました。

 注文したのは女子的裏グルメに載っていた、上海粢飯と甜豆漿。 売れ筋のメニューらしく、すぐに運ばれてきました。

 上海粢飯は、油條(よくお粥に入れる揚げパン)、肉髭(肉でんぶ)、搾菜(ザーサイ)をもち米で巻き込んだものです。 ほんのり塩味でとても美味しいです。 熱々なので火傷に注意。

 これボリューム満点でけっこう腹にきます。 寿司でほぼお腹いっぱいの私たちにはちょっときつかった。 半分に切られていたので、半分は食べきれずにホテルに持ち帰りました。 おやつと食事の間くらいの感じかな。

 甜豆漿の「甜」は甘い、「豆漿」は豆乳、つまり甘い豆乳です。 甘いと言ってもほんのりした甘さなのですっきりと飲めます。 これも熱々なので、火傷に注意。 個人的に豆乳はそれほど好きではないのですが、美味しくいただきました。

 これで本日の行動は終了。 私たちははちきれんばかりのお腹をかかえながら、21:41 ホテルに帰りました。 ふぅ~
上海香港麺家


上海粢飯


断面


甜豆漿
管理人の管理人の独り言

 ミニチュアの店は確かにopenの札が掛かっていたのに・・・。 いつまで待ってもドアは開かなかった。 次の香港旅には絶対ゲットする! 一人でも買いに行く!と決めた!!


本日の万歩計   10161